3月5日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、
株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
大手不動産株:三菱地所 (8802)が前日比5.2%高の2549円、三井不動産 (8801)が3.7%高の3155円、
住友不動産 (8830)が3.5%高の4334円など。モルガンMUFG証券は4日、不動産の業界判断を「インライン」から「アトラクティブ」に上げた。業績の本格回復は2015年度だが、株価はそれに先行する可能性が高いと指摘。クロスボーダー投資の活発化などが株価に織り込まれておらず、各社のインプライド・キャップレート(株式市場から見た不動産の要求利回り)も割安感が強い、とした。大手3社の投資判断も「イコールウエート」から「オーバーウエート」に変更。不動産は、東証1部33業種で上昇率 トップ。
富士通 (6702):3.6%高の634円。大和証券は4日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」、目標株価を696円から960円に上げた。総合電機からITサービス業への転換を経て、長期的な業績飛躍時期を迎えたと判断、ITサービス市場は今後5年程度高い伸びになると予想され、その恩恵を享受するとみる。UBS証券も判断を「中立」から「買い」、目標株価を550円から780円に見直した。
ネクソン (3659):5.9%高の905円。子会社のネクソンコリアが配信するモバイル向けロールプレーイングゲーム「Legion of Heroes」がサービス開始から17日間で、韓国でのダウンロード数が100万件を突破したと4日に発表。韓国事業の収益貢献が見込まれた。
富士重工業 (7270):1.8%安の2685円。14年3月期の連結純利益見通しを2210億円から前期比61%増の1920億円へ下方修正する、と4日に発表。国を被告とした防衛省向け戦闘ヘリコプターに関する初度費請求訴訟で、東京地方裁判所が同社の請求を棄却。控訴を含めた今後の対応を協議中だが、判決通りの確定時に備えて貸倒引当金約297億円を特別損失として計上する。
DMG森精機 (6141):11%安の1409円。海外での新株発行による公募増資、自社株処分などで310億円を調達すると4日に発表。発行済み株式数が12%増えるため、1株価値の希薄化が嫌気された。調達資金は米国、中国天津工場の設備拡充、世界販売拠点でのショールーム整備などに充当方針。
DIC (4631):6.1%高の296円。野村証券は4日、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を220円から400円に上げた。欧米インキ子会社のサンケミカルのリストラで14年12月期、15年12月期と2期連続の10%超の営業増益の確度が高まったと判断した。新目標株価は、同証による来期予想1株利益にPER11倍を適用。
日本電気硝子 (5214):4.2%高の473円。マッコーリー証券は4日、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を490円から570円に上げた。
くらコーポレーション (2695):7.3%高の1841円。13年11月-14年1月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比17%増の11億5400万円だった、と4日に発表。ラーメンメニューのリニューアルやコーヒーの新発売、大手回転ずし業界では初の「極上ふぐフェア」を実施するなど各種商品提案が奏功、売り上げが1割以上伸びた。営業利益で前期比4.8%増の41億8800万円を見込む14年10月期計画に対する進捗(しんちょく)率は28%となっている。
エービーシー・マート (2670):3.7%高の4260円。
2月度の月次既存店売上高は前年同月比11.3%増だった、と4日に発表。
週末の豪雪による特需で都心部中心に好調、商品ではレディースのスノーブーツ、レインブーツなど防寒・防水系シューズが伸びた。
ヤマハ発動機 (7272):2.2%高の1509円。
メリルリンチ日本証券は、投資判断「アンダーパフォーム」から「中立」、目標株価を1590円から1610円に上げた。
ホンダとのインドネシア二輪車市場での競争リスクを株価はおおむね織り込んだ、と判断。
14年12月期の連結営業利益は会社計画の750億円に対し764億円を予想、15年12月期は981億円から1034億円に見直した。
青山商事 (8219):4.1%高の2603円。
みずほ証券は4日、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」、目標株価を2200円から2700円に上げた。
仕入れコスト上昇分の販売価格転嫁でメンズスーツの収益改善を見込むほか、レディース分野の拡大にも注目。
会社側が219億円を見込む14年3月期の連結営業利益予想を208億円から215億円に修正、15年3月期は167億円から202億円に見直した。
ダイサン (4750):4%高の998円。
13年5月-14年1月期の営業利益は前年同期比2.6倍の11億2700万円だった、と4日に発表。
受注増加や施工サービス事業での単価改善、製商品販売事業でのビケ足場の好調などが寄与した。
前期比87%増の14億円とする14年4月期計画に対する進捗率は81%。
同社は住宅・建築工事の足場設計、施工を行う。
チムニー (3178):5.6%高の1605円。
アサヒグループホールディングス(2502)子会社のアサヒビールがチムニー株の譲渡契約を米投資会社のカーライルグループと結んだ、と4日に発表。
取得株式数は175万9700株、総株主の議決権に対する割合は9.1%で、今後の財務安定、連携効果を見込む買いが入った。
ケーズホールディングス (8282):3.5%安の2670円。
みずほ証券は4日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を3900円から2900円に下げた。
消費税増税後に販売基調が悪化する可能性を踏まえ、同証による15年3月期の連結営業利益予想を185億円から180億円、16年3月期を230億円から210億円に見直した。
ビットアイル (3811):10%安の661円。
13年8月-14年1月期(上期)の連結営業利益は前年同期比5.8%減の15億100万円で、従来計画の16億5000万円から下振れたと4日に発表。
データセンターを基盤としたiDCサービス事業、クラウドサービスの販売などマネージドサービスの好調で売上高は9%強伸びたが、電力料金の上昇などが採算面で響いた。上期動向を踏まえ、14年7月期の営業利益見通しを35億円から27億円に減額。
前期比は14%増益が一転、12%減益になるもよう。
ナトコ (4627):11%安の1063円。
13年11月-14年1月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比15%減の1億5900万円だった、と4日に発表。
住宅着工数の増加を背景にした外装建材用塗料の伸長で、売上高は1%強伸びたが、円安も影響した国内原油・ナフサ市況の高止まり、中国・青島の子会社操業の準備費用などが負担になった。
営業利益で前期比28%減の18億5000万円を見込む14年10月期計画に対する進捗率は8.6%にとどまる。
(6835):7.1%高の91円。
発行済み株式総数の9.91%に当たる1197万5145株の自社株を18日付で消却する、と4日に発表。
1株価値の向上を評価する買いが入った。
カルナバイオサイエンス (4572):17%高の561円。
国立金沢大学と慢性骨髄性白血病のがん幹細胞を標的とした治療薬、キナーゼ阻害薬の開発に関する共同契約を結んだと4日に発表。
今後の成果発現を見込む買いが優勢となった。
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更新日時: 2014/03/05 15:32 JST