2012.12.11 07:50
オリンパスは10日、内視鏡の導入が遅れている中国で、
4年以内に内視鏡の研修拠点を南部に新設する計画を明らかにした。
人材育成を後押しすることで内視鏡を扱える医師を中国で増やし、
同社が世界シェアの7割を握る消化器用内視鏡の中国での販売を
一気に伸ばしたい考えだ。
人口の多い広東省などを候補に適地を探し、
最大で数十億円程度を投じる見通し。
新設するのは「トレーニングセンター」と呼ばれる施設で、
同社の最新の内視鏡機器を一通りそろえる。
内視鏡に習熟した現地医師を講師として派遣し、未習熟者への研修を行う。
病気の過程であらわれる患者の局所変化(病変)を見つけるための診断や、病変を発見した後の処置方法などを指導するという。
同様の施設は2008年に上海、10年に北京にそれぞれ設け、中国の中北部では整備済み。
ただ、同社の調査では中国の2万6000の医療機関のうち、
内視鏡を導入しているのは6千数百施設と全体の2割程度にとどまっている
うえ、高度な診断が行えるのは4%にも満たないのが実情という。
医療機関が同社の機器を採用する場合、
一定以上の技術水準を持つ医師が欠かせないため、
機器を売り込むためには研修拠点の増設が必要と判断した。
オリンパスは、日本を上回る300人の内視鏡の販売スタッフを抱える中国での事業拡大を通じ、
17年3月期にはアジア・オセアニアの売上高を13年3月期の見込みに比べ2.9倍の1300億円に引き上げる計画だ。