10月9日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2877 1.2968 ドル/円 78.26 78.33 ユーロ/円 100.77 101.58 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,473.45 -110.20 -.8% S&P500種 1,441.48 -14.40 -1.0% ナスダック総合指数 3,065.02 -47.33 -1.5% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .26% +.00 米国債10年物 1.71% -.03 米国債30年物 2.93% -.04 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,765.00 -10.70 -.60% 原油先物 (ドル/バレル) 92.27 +2.94 +3.29%
◎外国為替市場
9日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが主要通貨の大半に対して下落。
ドイツのメルケル首相はギリシャのサマラス首相と会談したが、投資家の間では同国に対する次回融資をめぐる合意が近く成立するとの確信には至らなかった。
円は対ユーロで続伸。
国際通貨基金(IMF)がユーロ圏の今年の成長率予想を引き下げたことがユーロ売りにつながった。この日は欧州連合(EU)財務相会合が開かれた。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の債券・為替チーフテクニカル
アナリスト、ジョージ・デービス氏(トロント在勤)は
「ギリシャの経済・財政改革の期限を延長するのかどうか、
意見はまだまとまっていないようだ」と述べ、
「株式市場は非常に好調というわけではない。
確実にリスク回避の状況だ」と続けた。
ニューヨーク時間午後2時11分現在、ユーロは対円で0.9%下げて1ユーロ=100円67銭。
ユーロは対ドルでは0.8%安の1ユーロ=1.2868ドル。
円は対ドルで0.1%上昇して1ドル=78円22銭。
◎米国株式市場
米株式相場 は続落。
S&P500種株価指数は3日連続で下げた。
国際通貨基金(IMF)による世界経済の成長見通し引き下げが手掛かり。
アルコアの決算発表を控え投資家は取引に慎重だった。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、
S&P500種 は前日比1%下げて1441.48。
ダウ工業株30種平均は110.12ドル(0.8%)安の13473.53ドルとなっている。
ハンティントン・アセット・マネジメントの
ランディ・ベイトマン最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、
「誰もが様子見姿勢をとっている」とし、「決算シーズンが始まり
つつあり、先行き見通しがはっきりするだろう」と述べた。
ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、S&P500種採用銘柄の第3四半期決算は3年ぶりに減収減益となる見込みだ。
1株当たり利益は平均1.7%減少が見込まれている。
第2四半期は前年同期比ほぼ変わらずだった。売上高は平均0.6%減が予想されている。
アナリストが予想するアップルの7-9月(第4四半期)の
調整後1株当たり利益 は平均8.92ドルとなっている。
4月時点では10.55ドルだった。
◎米国債市場
米国債相場は3週間ぶり大幅高。
国際通貨基金(IMF)が世界の成長率予想を下方修正したことで安
全資産としての米国債の魅力が高まった。
3年債 入札(発行額320億ドル)で応札倍率が
2003年の発行再開以来の最高となったことも手掛かり。
10年債利回り は朝方から低下。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、
ユーロ圏が金融不安定からのリスクに直面していると発言。
IMFは、米欧当局が経済への脅威にそれぞれ対応しなければ
成長は一段と鈍化すると警告した。
米財務省は10日に10年債入札(発行額210億ドル)、11日に30年債入札(同130億ドル)を実施する。
CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の
国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は
「3年債入札では直接入札者による力強い応札があった。それはディーラーよりむしろ投資家の関心が高い状況と合致している」と指摘。
「欧州情勢が引き続き不透明なほか、米国の雇用統計も不確実性が残る。さらに世界経済の減速予想もあり、利回りへの下押し圧力は強まっている」と述べた。
ニューヨーク時間午後2時21分現在、
既発3年債利回り は前営業日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)
未満低下の0.34%。
10年債利回り は3bp下げて1.71%。
一時6bp低下と、9月18日以来の大幅な下げとなった。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は3営業日続落。ドルが上昇したことで、代替投資先としての金の需要が後退した。
ドルは主要通貨のバスケットに対して約2カ月ぶりの大幅高となった。
国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しで、今年の世界成長率を3.3%と予想した。
予想通りになれば2009年以来の低成長となる。
IMFはユーロ圏の今年の成長率をマイナス0.4%と予想。
7月時点の予想から0.1ポイント下方修正した。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の
ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、
「IMFの予想を受けて、楽観がやや後退した」と指摘。
「ドル買いの動きが見られる」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比0.6%安の1オンス=1765ドルで終了。
一時は1762ドルと、先月27日以来の安値を付けた。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油相場は3営業日ぶりに上昇。
世界的な景気減速で需要が減少するとの懸念は残るものの、中東で緊張が高まっていることから買いが膨らんだ。
シリアによる3日の越境砲撃で5人が死亡して以降、トルコは6日連続でシリアの砲兵部隊や戦車に向けて砲撃した。
国際通貨基金(IMF)は、ユーロ圏債務危機が悪化する中で世界の成長率予想を下方修正した。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、
アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は
「地政学的問題と需給要因が強弱材料として交錯している」と指摘。
「IMFのこの日の予測よりも、中東をめぐる地政学的懸念の方が
材料視された」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前日比3.06ドル(3.43%)高の1バレル=92.39ドルで終了。
終値としては1日以来の高値となった。年初からは6.5%値下がりしている。
更新日時: 2012/10/10 05:52 JST