8月14日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2324 1.2332 ドル/円 78.75 78.32 ユーロ/円 97.06 96.58 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,172.14 +2.71 +.0% S&P500種 1,403.92 -.19 .0% ナスダック総合指数 3,016.98 -5.54 -.2% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .27% +.01 米国債10年物 1.73% +.07 米国債30年物 2.83% +.08 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,602.40 -10.20 -.63% 原油先物 (ドル/バレル) 93.47 +.74 +.80%
◎外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対円でほぼ1カ月ぶり高値を付けた。
米小売売上高が4カ月ぶりに増加したことを受け米国債利回りが5月以来の高水準付近に上昇し、ドル建て資産の魅力が高まった。
円は主要16通貨全てに対して値下がり。
株価上昇のほか、日本銀行が公表した7月の金融政策決定会合の議事要旨で、景気刺激策拡大の検討が示唆されたことが手掛かり。
このほか、スウェーデン・クローナが上昇。
6月の鉱工業生産がアナリスト予想を上回る伸びとなったことが材料視された。
RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は
「統計の数字は金融政策の先行きに対する市場の見方に大きく影響していない。ただ、対円でのドル相場は好感し、他の通貨に対してもわずかながらドルの支援材料になった」と述べた。
ニューヨーク時間午後2時32分現在、
ドルは対円で前日比0.6%高の1ドル=78円76銭。
一時78円93銭と、7月18日以来のドル高・円安水準となった。
円は対ユーロで0.6%値下がりし1ユーロ=97円14銭。
ドルの対ユーロ相場はほぼ変わらずの1ユーロ=1.2330ドル。
◎米国株式市場
14日の米株式市場ではS&P500種株価指数 が小幅続落。
朝方は予想よりも良好だった小売売上高を好感して上昇していたが、
テクノロジー株と金融株が売られ、終盤に下げに転じた。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は0.1%未満下げて1403.93。一時は0.4%高となる場面もあった。
ダウ工業株30種平均は2.71ドル(0.1%未満)上げて13172.14ドル。
ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズの
エリック・ティール最高投資責任者(CIO)は、
「相場は薄商いの中を上昇していた」と述べ、
「欧州への懸念は根強いが、過去数週間の経済ニュースは全般的に明るい。夏の季節要因もある程度影響しており、取引は控え目になるだろう」
と続けた。
米商務省が発表した7月の小売売上高は、季節調整済みで前月比0.8%増加と、3月以来4カ月ぶりにプラスとなった。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は0.3%の増加だった。
前月は0.7%減に下方修正された。
◎米国債市場
米国債相場は下落。
小売売上高が前月比で4カ月ぶりプラスに転じ市場予想を上回る増加を示したことを背景に、安全資産とされる米国債の需要が後退した。
10年債利回り は5月以来の高水準に迫った。
3日発表された雇用統計で予想を上回る増加が見られたのに続き、この日の小売統計発表も、米金融当局が追加緩和に踏み切るとの観測を弱めた。
ドイツの4-6月(第2四半期)成長率が予想ほど鈍化しなかったほか、フランス経済が予想に反してマイナス成長を回避したことも売り材料。
ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメントの
債券トレーディング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤)は
「この日のデータは雇用統計と合わせ、米金融当局が追加の量的緩和(QE)を実施しにくくするものだ」と指摘。当局が大量に長期債を買い入れているため、「利回りが下げ過ぎている」と述べた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後3時16分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.72%。
同年債(表面利率1.625%、2022年8月償還)価格は17/32下げて99 3/32となっている。
利回りは一時1.73%と、5月29日以来の高水準に近づいた。
10年債利回りは7月25日に過去最低の1.379%を付けていた。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は続落。
米小売売上高 が予想を上回ったため、追加緩和観測が弱まり、売りが出た。
米商務省が発表した7月の小売売上高は前月比0.8%増加した。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は0.3%の増加だった。前月は0.7%減に下方修正された。
前週は中国や米国、欧州の当局が緩和策を実施するとの思惑からインフレヘッジ目的の買いが入り、金相場は0.8%上昇していた。
RJオブライアン・アンド・アソシエーツのシニア商品ブローカー、
フィル・ストライブル氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、
「経済指標は成長の兆しを示している。そのため、米金融当局が近い将来に何らかの追加緩和を発表する可能性が低くなっている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比0.6%安の1オンス=1602.40ドルで終了した。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は3営業日ぶりに上昇。
米国とドイツの経済指標が市場予想を上回ったことを好感した。
米商務省が発表した7月の小売売上高(速報値)は4カ月ぶりにプラスとなった。
独連邦統計庁が発表した4-6月の実質GDP(国内総生産)速報値(季節調整済み)は伸びが前期から鈍化したものの、予想は上回った。
エナジー・セキュリティー・アナリシス(マサチューセッツ州
ウェークフィールド)のシニアアナリスト、クリス・バーバー氏は、
「小売売上高の数字はそこそこで、米経済成長がやや持ち直している
ことを示唆するものだ」と指摘。
「現時点で原油の投資家は明るいニュースなら何であれ注目している」
と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日比70セント(0.75%)高の1バレル=93.43ドルで終了。
終値では6月28日につけた今年の安値77.69ドルから20%上昇している。
更新日時: 2012/08/15 05:47 JST