8月10日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2293 1.2306 ドル/円 78.28 78.57 ユーロ/円 96.23 96.69 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,207.95 +42.76 +.3% S&P500種 1,405.86 +3.06 +.2% ナスダック総合指数 3,020.86 +2.22 +.1% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .26% -.01 米国債10年物 1.66% -.03 米国債30年物 2.75% -.01 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,622.80 +2.60 +.16% 原油先物 (ドル/バレル) 93.37 +.01 +.01%
◎外国為替市場
10日のニューヨーク外国為替市場では円が主要通貨のすべてに対して上昇した。
中国の輸出統計を受けて世界経済が減速しているとの見方が強まり、比較的安全とされる円に買いが入った。
ユーロは下落。
ドイツ経済省は、国内経済成長が7-12月(下期)に加速するという見通しは薄れたと指摘した。
オーストラリア・ドルは主要通貨の大半に対して下落。最大貿易相手国、中国の景気減速が一段と悪化するとの懸念が背景だった。
ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、
リチャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は
「統計内容は中国の成長がまだ安定していないことを示唆している」
と述べた。
ニューヨーク時間午後2時28分現在、
円は対ユーロで0.5%上昇して1ユーロ=96円19銭。
週間ベースでは1%の上昇。
円は対ドルで0.4%高の1ドル=78円24銭。
ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.2295ドル。
◎米国株式市場
米株式相場は上昇。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加緩和に踏み切るとの観測が広がったことを背景に、取引終盤にプラス圏に浮上した。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前日比0.2%上昇の1405.87.中国の貿易統計が予想以上の輸出鈍化を示し、世界的な景気減速への懸念が強まった。
これを受けて同指数は一時、最大0.5%下落する場面も見られた。
ダウ工業株30種平均は前日比42.76ドル(0.3%)高の13207.95ドル。
リッジワース・キャピタル・マネジメントのシニアストラテジスト、
アラン・ゲイル氏は
「統計が弱いほど、金融当局が刺激策に動く公算が大きくなる」とし、
「中国の景気鈍化が中銀を後押しする可能性は高い。海外の動向は米国に影響する。世界的に成長は鈍化し、ますます弱くなっている。米金融当局は成長を下支えするためあらゆる手を尽くすと明確に表明しており、市場関係者もそれが不可避と考える傾向にある」と述べた。
◎米国債市場
米国債相場は6営業日ぶりに反発。中国の輸出額の伸びが大きく落ち込んだことから、世界の景気減速の兆候が強まり安全資産を求める動きが強まった。
週間ベースでは3週続落となりそうだ。
10年債利回りは5月30日以来の高水準となっている。
10年債利回り は前日、インフレ率を上回る水準に一時上昇し、実質利回りを求める投資家を引き寄せた。
中国の7月の輸出額は前年同月比1%増。前月は11.3%増だった。
またフランスの6月の鉱工業生産指数は前月比で横ばいにとどまった。
米国の7月の財政赤字は予想以上に縮小した。
バークレイズの金利戦略共同責任者、マイケル・ポンド氏は
「主な懸念材料は中国の経済指標だ」と指摘。「リスク資産はアジア、欧州時間に下押し圧力を受けた。それが米国債を求める動きにつながった」と続けた
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時38分現在、10年債利回り は前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.64%。
同年債(表面利率1.625%、2022年8月償還)価格は12/32上げて99 26/32。
利回りは今週、8bp上げている。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は3日続伸。
中国政府が景気てこ入れで追加措置を講じるとの観測から金の需要が高まった。
中国税関総署が10日発表した7月の輸出額は前年同月比1%増と、予想中央値の8%増を下回り、6月の11.3%増から大きく減速した。
中国人民銀行(中央銀行)が同日発表した7月の人民元新規融資は5401億元(約6兆6600億円)で、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場関係者30人の予想中央値は7000億元に届かなかった。
スタンダード・バンクは「中国人民銀から追加の金融刺激策が出てくるとの期待が再び高まり、金を支えた」とのリポートを電子メールで配布した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比0.2%高の1オンス=1622.80ドルで終了した。
週間では0.8%の値上がり。
年初からは3.6%上げている。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は下落。
中国の輸出鈍化に加え、国際エネルギー機関(IEA )が石油需要予測を引き下げ、世界的な景気減速の兆候が示されたことが嫌気された。
中国税関総署が10日発表した7月の輸出額は前年同月比1%増と、6月の11%増から急減速。2009年以来の低い伸びとなった。
IEAは今年の世界の石油需要見通しを日量25万バレル下方修正し、8960万バレルとした。
ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ
(マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は
「中国の需要はそこそこ伸びるだろうとの期待があったが、
その可能性はますます低くなっている」と指摘。
「IEAの石油需要の見通し下方修正は需要が弱くなるとの懸念を
裏付けている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日比49セント(0.52%)安の1バレル=92.87ドルで終了した。
一時は1.8%安の91.71ドルとなった。週間では1.6%上昇。
更新日時: 2012/08/11 06:08 JST