8月10日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料があった銘柄の午前の値動きは以下の通り。
トレンドマイクロ (4704):一時前日比15%安の2065円。
北米での収益が落ち込んだほか、欧州でユーロ安が響き円換算で売り上げが目減りしたこともあり、1-6月の連結営業利益は前年同期比20%減の105億円だったと9日発表した。
同時に示した7-9月の営業利益予想は同17%減の57億円。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の田中秀明シニアアナリストは、営業利益が第2四半期実績、第3四半期計画ともに2桁減益でネガティブな印象と9日付リポートで指摘した。
オリンパス (7733):一時8%安の1319円。
4-6月期の連結純損失は45億円と、前年同期の14億円から赤字幅が拡大した。マイケル・ウッドフォード元社長との和解金支払いなどで18億円の特別損失を計上した点が響いた。
円高・ユーロ安進行を主因として純資産が急減したため、6月末の自己資本比率は2.2%に低下、3月末は4.6%。
竹内康雄専務は9日の会見で、資本急減を受け「危機感は増している」として「増強しない選択肢はない」と発言した。
ソネットエンタテインメント (3789):ストップ高に当たる7万円高の40万2000円で買い気配。
ソニー (6758)が9日、子会社のソネットEを全額出資にすると発表した。
ネットワーク事業強化の一環で、最大612億円の株式公開買い付け(TOB)を実施する。TOB価格は1株当たり56万7500円。
ソネットE株価の9日終値に71%のプレミアムを付けた。
期間は10日から9月20日で、全株を取得できなかった場合、株式交換を行う。ソネットE株は、TOB価格にさや寄せする形で買いを集めている。
将来の収益貢献などが期待され、ソニー株も一時5.6%高の974円と大幅に4日続伸。
ディー・エヌ・エー (2432):一時22%高の2200円。
4-6月の連結営業利益は前年同期比22%増の184億円だった、と9日発表した。
クレディ・スイス証券の中安祐貴アナリストは同日付リポートに、4-6月営業益が会社計画と同証券予想の175億円を上回ったことを受け、利益底割れを懸念していた市場にとってひとまず安心感が広がる可能性が高いと記述した。
コンプガチャ廃止・青少年ユーザー向け利用制限などの影響を強力IPゲームや新イベントなどでカバーしているもようと、同氏は指摘。
ただ、次の成長ドライバー顕在化には時間、特に海外の利益貢献には時間がかかる可能性があるとしている。
太陽誘電 (6976):一時12%高の694円。
4-6月の連結営業損益は11億円の黒字だったと、9日に発表した。
前年同期は6億5800万円の赤字。
電源モジュールなど複合デバイスの販売が伸びた。
13年3月期通期の営業利益計画は100億円と、従来通りで据え置いている。
AOCホールディングス (5017):一時7.1%安の236円。
13年3月期の連結純損益見通しを83億円の赤字と、従来の22億円の黒字から下方修正すると9日に発表した。
前期は33億7100万円の黒字。
原油価格下落による減収、上期に上流部門での特別損失計上、下流部門での在庫影響などによる減益要因が重なる。
JXホールディングス (5020):一時3.9%高の425円。
クレディ・スイス証券が9日付で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に上げた。目標株価は550円から500円に引き下げている。
ディスコ (6146):一時2.1%安の3950円。
大和証券が9日付で、投資判断を「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」に引き下げた。
光田寛和アナリストは、受注はピーク感が出てきている、と投資家向けメモで指摘。
第1四半期の受注高は同証想定をやや上回る数値で着地したが、期待のLED用レーザーダイサの受注モメンタムはまだ見えず、下期に向けた同社を取り巻く環境に不透明感がある、とした。
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 河野敏 skawano1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:
大久保義人 yokubo1@bloomberg.net ;
Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net
更新日時: 2012/08/10 10:34 JST