[東京 8日 ロイター]
東京株式市場で日経平均は3日続伸。
終値で4月27日以来約3カ月ぶりに75日移動平均線
(8807円25銭=8日)を上抜いた。
7日の欧米株高や為替の落ち着きを背景に序盤から買いが先行。
売られていた景気敏感株に買い戻しが活発化し、
日経平均は一時8900円台半ばまで上昇した。
ただ後場には上げ過ぎた反動などから戻り売りや利益確定売りに押され、
上げ幅を縮小。
200日移動平均線 (8955円47銭=同)に上値を押さえられた格好となった。
東証1部騰落数は、
値上がり1149銘柄に対し、
値下がり394銘柄、
変わらずが 119銘柄だった。
8日の東京株式市場では買い戻しが活発化した。
業種別株価指数では直近で売り込まれていた海運や鉄鋼、パルプ・紙などが値上がり率上位に浮上。
「海外株の底打ちが鮮明化し、弱気一辺倒だった景気敏感株への買い戻し
に拍車がかかった。
6月下旬から7月いっぱいにかけて膨らんだ海外ヘッジファンドの売りポジションなどが、日本株の出遅れなどを背景に、クローズする動きになりつつある」(立花証券・執行役員の平野憲一氏)という。
日経平均が権利行使価格9000円に急接近したこともあり、週末のオプションSQ(特別清算指数)算出をにらんで
「先物に売り方のヘッジ買いなどが入っている」
(国内証券)ことも指数上昇を支えた。
ただ、後場に入ると日経平均は伸び悩み、8800円台後半で推移した。
欧米株高や為替の落ち着きなどを背景に自動車やハイテクなど輸出関連株も序盤は堅調だったが、キヤノン(7751.T:)やトヨタ自動車(7203.T:)などが下げに転じ、指数の重しとなった。
また、銀行や証券など金融株の下落も市場心理を冷やした。松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「日経平均8900円水準では戻り売り圧力が強まるうえ、個人投資家からの利益確定売りも目立つ。
買い戻し余力はまだあるとみられるものの、徐々に上値の重さが意識され始めている」と指摘した。
足元では欧米当局による政策期待が支えとなっているが、市場からは警戒する声も出ている。
BNPパリバ証券・日本株チーフストラテジストの丸山俊氏は
「欧州中央銀行(ECB )による国債買い取りについて、規模と方法によっては失望感が出る可能性があるほか、米国での追加緩和も景況感がそこまで悪化しなければ9月実施が見送られる可能性もあり、足元の市場期待は危うい」と指摘。
さらに「7月にたまった空売りのアンワインドが進んでいるが、実需の買いは少なく、日経平均は当面、8500─9000円のボックス推移が続く」とみていた。
個別銘柄では、業績見通しで明暗が分かれた。
2012年9月中間期利益予想を上方修正した黒崎播磨(5352.T:)がストップ高比例配分となった一方、
13年3月期見通しを下方修正した大日本スクリーン製造(7735.T: )やパイオニア(6773.T: )などは大幅安となった。
また、米インテル(INTC.O:)と共同で、次世代半導体製造の中核となる露光装置を開発すると報じられたニコン(7731.T:)は3日続伸した。
新興株式市場はさえない。
日経ジャスダック平均は続落、東証マザーズ指数は反落した。
ジャスダックの売買代金は114億円。
市場では「実態のない強さとは言わないが、市場が重いのほか上昇したことで、個人は大型株で利益確定し、新興市場で値を下げていた銘柄に押し目買い入れていたようだ。
ただ個人の傾向をみてみると、先週、減っていた個人の売り残が再び足元で増えてきている。
先行きについてはあまり強くはみていないようだ」(国内証券)との声が出ていた。
終値 8881.16 +77.85 終値 745.64 +1.94
寄り付き 8889.38 寄り付き 750.07
安値/高値 8851.59─8962.95 安値/高値 742.44─753.88
東証出来高(万株) 208998 東証売買代金(億円) 12021.47