「全体的に女性のほうが明確に意思表示できる」と語る
TANAKAホールディングスの松谷敦・人財開発室チーフマネージャー
2012.8.7 05:00
□TANAKAホールディングス人財開発室チーフマネージャー・松谷敦さん
プラチナや金などの貴金属をもとに宝飾品や地金、工業用製品の製造・販売を手掛けるTANAKAホールディングス(東京都千代田区)。
人財開発室のチーフマネージャー、松谷敦さんは、新卒採用で求める人材像を「嘘をつかない誠実な人。
そして、何事にも挑戦する人」と表現する。
前者は珍しい感じもあるが、「当社は貴金属を取り扱うので、例えば悪い報告でもすぐに上司にあげられるような信用や信頼感」(松谷さん)は社員に不可欠な要素だ。
同社は持ち株会社で、傘下には貴金属地金や工業用貴金属製品を製造・販売する田中貴金属工業を筆頭に、直営店「GINZA TANAKA」を全国展開する田中貴金属ジュエリーなど数多くの事業会社が連なる。
田中貴金属グループの一連の採用活動は、持ち株会社である同社が一括して担当している。
グループ全体で今年4月は51人が入社。大卒以上は29人で、高校や専門学校、高等専門学校の卒業者もいる。
一方、来年4月入社はこれまでに大学や大学院、高専、専門学校で40人に内々定を出しており、秋に採用活動を行う高校生を加えれば全体で50人程度になる見通し。
採用活動が始まるのは例年、11月ごろ。大学や大学院、高専からの採用には、リクルーターと呼ばれるその学校のOB・OGの若手社員を積極的に活用している。
合計で100人弱のリクルーターが翌年2月にかけて母校を訪れ、出身のゼミナールなどを通じて学生に接触。
並行して人事の採用担当者が学校内での企業説明会に出向き、田中貴金属グループについての理解を学生に深めてもらうようにしている。
「リクルーターを含め、先輩社員と接触できる機会をできるだけ多くすることを心がけている」と松谷さんは説明する。
学生側は「リクナビ」や「マイナビ」などの総合就職サイトに登録した上で、会社説明会に参加した後、エントリーシートを提出。
ウェブ上で適性検査を受けた後、中堅社員と役員による2回の面接をへて4月以降に内々定が出るという流れだ。
最近の学生の印象について、松谷さんは「全体的に女性のほうが、自分のやってきたこと、今考えていること、会社でやりたいことを明確に意思表示できるケースが多い」と指摘する。
採用担当者も“草食系男子”には物足りなさを感じているようだ。
「自信を持って『私はこんなことをやってきました』とアピールできるようになってほしい」。松谷さんは、学生にこうエールを送る。
