8月3日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の
午前の動きは以下の通り。
シャープ (6753):前日に比べて一時28%安の191円まで売られた。
2013年3月期純損失予想を、従来の8倍強の2500億円へと下方修正した。
液晶や太陽電池の不振を受けてグループ人員の1割弱に当たる5000人を削減するなどの負担が響く。
クレディ・スイス証券では、想定以上の当期赤字拡大に加え、過剰在庫による評価損リスク、それに伴う繰延税金資産取り崩しリスクを考慮すると、実質1株純資産は200円まで下落する可能性もあると試算。
投資評価を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を570円から200円へそれぞれ引き下げた。
ソニー (6758):一時8.2%安の885円。
景気減速によるテレビや携帯型ゲーム機の販売不振、円の対ユーロ高などを理由として、2013年3月期営業利益予想を1800億円から1300億円へ減額修正した。ゴールドマン・サックス証券では、テレビは予想以上に改善しているが、他ハードの地盤沈下は一層深刻だと分析。
修正された12年3月期営業利益計画はおおむねコンセンサスの範囲としながらも、ゲームや高機能携帯電話(スマートフォン)、リチウムイオン電池の利益計画には下振れ余地が残るとした。
投資判断の「売り」を強調し、ブルームバーグ・データで同社株をカバーしているアナリストの中で最も低い目標株価800円を継続した。
日本板硝子 (5202):一時16%安の59円。
13年3月期最終赤字予想を従来の110億円から280億円へ下方修正した。
前期は28億1500万円で、赤字幅が拡大する見込み。
欧州中心に市場環境が予想より悪化していることに加え、リストラ費用の計上なども響く。
クレディ・スイス証券では、会社計画の下方修正とそれを構成する要因は想定通りだったとしながらも、ファンダメンタルズ要因(欧州や南米の事業環境悪化)での業績引き下げ幅は想定以上だったと分析。
当期赤字拡大による1株純資産のき損が拡大する公算が大きいと予想した。
日本光電 (6849):一時8.3%高の2760円。
4-9月営業利益予想を従来の43億円から50億円へ16%増額修正した。
前年同期に比べると3.7%増益から21%増益へと増益率が拡大する。
自社品の販売促進や生産効率の向上によって売上総利益率が改善し、4-6月実績が想定を上回る状況となったことや直近の動向を踏まえたのが要因。
ファーストリテイリング (9983):一時4.1%高の1万6490円。
7月の既存店売上高は前年同月比2%減だった。
気温が高かった上旬の販売は苦戦した半面、気温が上昇した中旬以降は夏物販売が好調だったとしている。
ゴールドマン・サックス証券では、7月は会社計画線だったとした上で、夏物コア商品中心の展開である同社には気温上昇でようやく夏物が本格化したと指摘。
計画以上の無理な値引きを行っていないほか、粗利率も計画比で問題ない水準だと評価し、投資判断の「買い」を確認した。
カカクコム (2371):一時6.8%高の2598円。
4-6月営業利益は前年同期比28%増の24億200万円となった。
「価格.com」のサイト利用者が増加してショッピング業務の売上高が16%増となったことに加え、「食べログ」業務も67%増と伸びたことなどが貢献した。
野村証券では4-6月は好調に推移したとした上で、現在の事業もこれからの事業も安定高成長を続けるシナリオに変化はないと評価。
投資判断の「買い」を継続した。
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更新日時: 2012/08/03 10:27 JST