プライベートバンカーに頼らない-アジア資産家、自身で運用 | 人生の水先案内人

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8月1日(ブルームバーグ):

クリントン・アン氏は、20世紀に中国からシンガポールに移住した麻袋販売業者の孫だ。


自身と3人の兄弟のために約8000万ドル(約62億5000万円)を管理している。


シンガポールはアジアのプライベートバンキングの拠点。アン氏(39)は、

富裕層を対象とした資産運用会

社のターゲットになっている。


同氏がマネジングディレクターを務めるホック・トン・ビーは、祖父が創業した麻袋と食品供給から事業を拡張し、現在では6000ドル相当の高級ワイン「グラン・クリュ」の販売も手掛けている。


アン氏は既にバンカー2人を解雇し、ほとんど自分自身で資産を運用している。


アン氏は「プライベートバンクの提案に私は十分に耳を傾けているが、

提案に沿って適切に運用してほしい。


自分たちで運用した方が良いと感じた」と語る。


家族の資金のうち専門家による資産運用の割合を5%未満と、

3年前の25%から引き下げた。


投資商品やリターン(投資収益率)への幻滅から、アン氏のようなアジアの資産家たちは欧州の資産家と比べ自身で運用する資産の割合を増やしている。


ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の6月のリポート によると、クレディ・スイス・グループ やシティグループなどの銀行の運用者がアジアで顧客のポートフォリオ全体を管理している割合は運用資産のうちわずか4%にとどまっている。


2006年時点では7%だった。


欧州ではこの割合は23%で、6年前の18%から拡大している。


リポートの共同執筆者でBCGのパートナー兼マネジングディレクター、ピーター・ダミッシュ氏(チューリヒ在勤)は「アジアの資産家は、08年の金融危機の間に、プライベートバンクとプライベートバンカーへの信頼をかなり失ってしまった」と指摘する。


アジアで大幅な伸びを見込む主要な富裕層向け資産運用会社にとって、資産家が自身での運用を増やす動きは、プロの運用者が運用する資産が引き続き増加しても利益が減少する可能性があることを示唆している。


原題:Asian Millionaires Firing Private Bankers Take Control ofWealth(抜粋)


記事に関する記者への問い合わせ先:Singapore Sanat Vallikappen vallikappen@bloomberg.net  


記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chitra Somayaji csomayaji@bloomberg.net  


更新日時: 2012/08/01 09:38 JST