6月29日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2653 1.2444 ドル/円 79.97 79.46 ユーロ/円 101.18 98.87 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,880.09 +277.83 +2.2% S&P500種 1,362.15 +33.11 +2.5% ナスダック総合指数 2,935.05 +85.56 +3.0% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .31% +.00 米国債10年物 1.65% +.08 米国債30年物 2.76% +.08 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス)1,604.20 +53.80 +3.47% 原油先物 (ドル/バレル) 84.80 +7.11 +9.15%
◎外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで年初来最大の値上がり。
ユーロ圏首脳がスペインの銀行に対する緊急融資の返済条件を緩和したことから、域内債務危機の解決が一歩近づいたとの見方につながりユーロ買いが進んだ。
ユーロは対円では8カ月ぶりの大幅高を記録。
欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領はユーロ圏17カ国首脳による会議後、スペインの銀行向け融資で、各国政府が他の債権者に優先して弁済を受ける権利を放棄したことを明らかにした。
オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは上昇。
株価の上昇で高利回り資産への需要が高まった。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリスト、
ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は
「欧州首脳が前向きな一歩を踏み出した」と述べ、
「最高のシナリオとは言えないが、サミット前の市場の期待値が
相当低かったのでそれよりは良かった」と続けた。
ニューヨーク時間午後2時52分、
ユーロは対ドルで1.7%上昇して1ユーロ=1.2658ドル。
一時は最大2%高と、昨年10月27日以来で最大の値上がりを記録した。
ユーロは対円では2.3%高の1ユーロ=101円16銭。
一時は2.6%高と、昨年10月31日以来の大幅高となった。
円は対円で0.5%下げて1ドル=79円84銭。
◎米国株式市場
米株式相場は大幅上昇。
S&P500種株価指数は月間ベースでも上昇し、6月としては1999年以来の
大幅高。
欧州連合(EU)首脳会議で合意が成立したことで銀行破綻への懸念が
和らいだ。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、
S&P500種は前日比2.5%上げて1362.16。
同指数の主要10業種 は全て上昇し、資本財とテクノロジー、
商品株が上昇率で上位を占めた。
ダウ工業株30種平均は277.83ドル(2.2%)高の12880.09ドル。
ペイデン・アンド・ライジェルで450億ドルの資産運用に携わる
シニアポートフォリオマネジャー、
クリストファー・オーンドルフ氏は
「安堵(あんど)感で相場は反発している」と指摘。
EU首脳陣の合意について、「長い目で見て、問題解決として正しい
方向へ一歩踏み出したように思われる」と述べた。
欧州首脳はスペインの銀行向け緊急融資の返済ルールとイタリアが対象となる可能性のある支援の条件をそれぞれ緩和することで合意。
これを好感して相場は急伸した。
ドイツのメルケル首相はこれまで公に反対姿勢を取ってきたものの、債務危機の封じ込めへ向けた措置の拡大で譲歩する格好となった。
◎米国債市場
米国債相場は下落。ユーロ圏首脳が、スペインの銀行向け緊急融資の返済取り決めを緩和することで合意したことが背景。
10年債利回りはほぼ3カ月ぶりの大幅上昇となった。
30年債利回りは、ここ2週間余りで最大の上げ。
欧州首脳会議(サミット)では、イタリアが対象となる可能性がある支援の条件を緩めることでも合意した。
こうしたことから、安全資産である米国債への需要が低下した。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、
米国債の今四半期(4-6月)のリターンは3.4%。
ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏は
「市場では満足感が広がっており、米国債に売りが出ている。
欧州の当局者らが協調して行動を起こしたことで、多少楽観できる
状況だ」と指摘。その上で、
「まだ危機を脱したわけではなく、懸念も残っていることから様子見の
姿勢はある」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時13分現在、10年債利回り は前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.65%。
同年債(表面利率1.75%、2022年5月償還)価格は22/32下げて100 7/8。
利回りは一時10bp上昇と、日中の上げとしては4月3日以降で最大となった。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は大幅反発。
4週間ぶりの大幅高となり、オンス当たり1600ドルを回復した。
欧州の首脳が域内債務危機の収束に向けて措置を講じたことから、
世界的な成長や商品需要の見通し改善につながった。
ユーロは対ドルで今年最大の上げ。ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議では、スペインの銀行向け緊急融資の返済取り決めを緩和するとともに、イタリアが対象となる可能性がある支援の条件を緩めることで合意。
域内向け1200億ユーロ規模の成長・雇用協定を承認した。
金は3月末以降に4%値下がりし、四半期ベースではほぼ4年ぶりの大幅下落となった。
PVMフューチャーズのブローカー、カルロス・ペレスサンタラ氏は電話インタビューで、
「金は欧州の決定による恩恵を受けている。EUの計画は一歩前進であり、資金の流れがそれほど複雑ではなくなると見込まれている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は前日比3.5%高の1オンス=1604.20ドルで終了。
1日以来の大幅上昇となった。6月は2.6%高と、月間ベースでは1月以来初のプラスを確保した。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は急反発。
約3年ぶりの大幅高となった。
欧州連合(EU)首脳会議ではスペインの銀行向け緊急融資の返済取り決めを緩和するとともに、イタリアが対象となる可能性がある支援の条件を緩めることで合意した。
これを受けて市場では、欧州債務危機に歯止めがかかるとの楽観が広がった。
ユーロ圏首脳はスペインの銀行向け融資で、各国政府が他の債権者に優先して弁済を受ける権利を放棄した。
EUによるイラン産原油の禁輸措置が7月から発動することも原油の買いにつながった。
4-6月の四半期はマイナスで終え、2008年10-12月以来の大幅下落となった。
トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の市場調査
ディレクター、アディソン・アームストロング氏は
「市場は勢いづいており、四半期最後を力強い取引で締めくくるだろう」
と指摘。
「今回の首脳会議は不調に終わるとの見方が織り込まれていたため、
欧州が合意したことで安心感が広がっている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前日比7.27ドル(9.4%)高の1バレル=84.96ドルで終了した。
1日の上昇率としては09年3月12日以来の最大。
4-6月は18%の下落。
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更新日時: 2012/06/30 05:53 JST