5月29日(ブルームバーグ):
米株式相場は上昇。
ギリシャの世論調査の結果を受けて同国のユーロ離脱懸念が後退したほか、経済指標で米住宅市場の安定化が示唆されたことが背景にある。
S&P500種株価指数は先週、週間ベースでは4月以来初の上昇となった。
S&P500種の業種別10指数は全て上昇。
特に素材株とテクノロジー株の上げが目立った。
住宅建設のD.R.ホートンやパルト ・グループが高い。
全米20都市の住宅価格は下落ペースが減速した。
このほか、キャタピラーやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、アルコアも上昇。
一方で、フェイスブック は大幅安。
新規株式公開(IPO)以降、24%値下がりしている。
S&P500種 株価指数は前営業日比1.1%高の1332.42。先週は1.7%上げていた。
ダウ工業株30種平均はこの日125.86ドル(1%)上げて12580.69ドル。
チャールズ・シュワブの市場・セクター分析担当ディレクター、
ブラッド・ソーレンセン氏は
「住宅市場では確実に安定化の兆しが見られつつある」と指摘。
「米経済はまずまずのようだ。加えて、ギリシャのユーロ圏離脱やデフォルト(債務不履行)が差し迫ってはいないとの安堵(あんど)感も若干広がっている」と加えた。
米国株はこの日、世界的な株高の流れを引き継いだ。ギリシャで26日公表された6つの世論調査の結果によれば、支援受け入れに基づく緊縮計画に肯定的な新民主主義党(ND)の支持率がいずれの調査でも最も高くなった。
28日の米株式市場はメモリアルデーの祝日で休場だった。
全米20都市を対象にした3月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は2.6%低下と、低下率はここ1年余りで最小となった。
スペイン格下げ
スペインの危機悪化懸念から外国為替市場ではユーロが対ドルでほぼ
2年ぶりの安値に下落。
これを手掛かりに米国株は一時上げを縮める場面があった。
米格付け会社イーガン・ジョーンズ・レーティングスは、スペインのソブリン信用格付けを「B」に設定し、従来の「BB-」から引き下げた。
スペイン政府は、一部国有化した銀行バンキア・グループの資本増強の方法を検討している。
S&P500種は月初来では4.7%安で、このままいけば月間ベースでは昨年9月以降で最大の下げとなる。
景気敏感株で構成するモルガン・スタンレーのシクリカル指数は2%上昇。
S&Pの住宅建設株指数は1.9%上げた。D.R. ホートンは2.5%高の17.43ドル。
パルト・グループは2%高の9.52ドル。建機最大手のキャタピラー は
2.9%上昇し92.52ドル。
BOAは4.1%上げて7.44ドル。
アルコアは3%高の8.89ドル。
フェイスブック
フェイスブックは9.6%安の28.84ドル。
この日からオプション取引が始まった。
18日のIPO価格は38ドルだった。
バール・アンド・ゲイナーで資産運用に携わるマット・マコーミック氏は、「投資家は失望している」と述べ、「多くの投資家は誇大広告を信じていた。こうした不安定な市場環境では投資家はリスクを取りたがらない」
と続けた。
原題:S&P 500 Rises on Greece as U.S. Home Data SignalStabilization(抜粋)
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更新日時: 2012/05/30 06:55 JST