首都圏初「ビジネスジェット専用」ターミナルがオープン(2-1) | 人生の水先案内人

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2012.3.29 05:00

 成田空港に首都圏初のビジネスジェット専用ターミナルが31日、オープンする。


自らのスケジュールに沿ってビジネスジェットで降り立った利用者は専用車で新ターミナルに移動し、列に並ぶことなく税関や出入国手続きを迅速に受けられるようになる。


世界を飛び回るグローバル企業の経営者らにとって「時間を買える」ことは何よりも重要だ。


利便性が高まる成田空港の注目度もそれだけ高まる。

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 ◆「時間を買える」

成田空港は、今後の空港容量の拡大にあわせて、国内線ネットワークの充実やLCC(格安航空会社)の新規就航など航空ニーズの多様化に対応できる「マルチ・ファンクション・エアポート」の実現を目指している。

 

ビジネスジェット専用ターミナルの整備もこの一環だ。


多忙な企業幹部の時間価値向上につながることからビジネスジェットへの注目度は高まっており、成田空港では受け入れ体制の充実に取り組んできた。

 

その核となる施設「ビジネスアビエーションターミナル-プレミアゲート-」がCIQ施設(税関業務、出入国管理業務および検疫業務を実施するための施設)を備えて、第2旅客ターミナルビル横の南オペレーションセンター1階にオープンする。

 

運用時間は6時から23時までで、ビジネスジェットユーザーだけが利用できる空間を確保しており、利用者のプライバシーを守ることができる。


同施設ユーザー専用のCIQ施設も整備しており、出入国手続きは短時間かつストレスフリーで行える。


車寄せは専用ターミナルの目の前にあり、到着後、CIQ手続きを終えたらすぐに送迎車に乗り換えられ、東京エリアへのスピーディーなアクセスを可能にする。

 

また、ラグジュアリーな雰囲気のラウンジを設置。ラウンジ内では飲み物を用意しているほか、同施設に専用の受付(コンシェルジュ)を配備しており、事前に予約しておけば免税品を専用施設内で受け取ることができたり、外貨両替やケータリングといったサービスも準備を進めている。


まさに至れり尽くせりで、「きめ細かなおもてなしのサービス」の提供を心がけるという。

                   

 □成田国際空港(NAA)旅客事業部門長・蒲生昌弘常務執行役員

 

■ビジネスジェット専用ターミナル供用開始

 

ビジネスにおける時間価値の向上をもたらすビジネスジェット専用ターミナルが供用を開始する。それは成田空港の価値向上を意味する。


そこで成田国際空港(NAA)の旅客事業部門長である蒲生昌弘常務執行役員に課題と展望などを聞いた。


--専用ターミナルがオープンすることへの反響は

 「ビジネスジェットを保有するオーナー経営者や外国企業の日本法人などから

『施設をみたい』といった問い合わせがいくつかあった。

発表後の反響は大きい。

ビジネスエリートにとってビジネスジェットの果たす役割は大きいことが分かる」


--その理由は

 「ビジネスジェットは、ビジネスエリートが自分の仕事のために、自分の都合に

あわせて飛んでいける。

保有するメリットはスピード。

世界で戦うには世界のスピードに乗り遅れてはいけない。

ぎりぎりまで仕事をしてビジネスジェットに飛び乗り約束時間に合わせて着く。

ビジネスエリートにとって時間を有効に使える。


また、部下、秘書、担当者を連れて機内でも仕事ができる。会議で詰め切れていないテーマも引き続き協議できるわけだ。


寝る間を惜しんで仕事するもよし、体を休めるもよし。


まさに動くオフィス、動く社長室だ」


--CIQ施設も備えた

 「ビジネスジェットでせっかく早く来ても、既存のターミナルを使用すると出入国手続きで一般のお客様と同じ列に並ぶため時間がかかってしまう。専用ターミナルのオープンで、列に並ぶことなくCIQ手続きを受けられる。


ビジネスエリートのスケジュールにあわせて、CIQ係官が出張してくれるわけだ。


出国時は商業機のスケジュールではなく、自分のスケジュールに沿って検査を受け、お抱えパイロットが待つ飛行機に飛び乗る。


しかも、そこまで専用車で連れていってくれる」


--秘匿性も確保できる

「ビジネス分野や世間注目の人物などの極秘の行動を内密にしておきたいときに

便利だ。

専用ターミナルなら、一般客と同じパブリックスペースを通らないので秘匿性がある。

また、商業機ではファーストクラスでも隣に誰が乗っているか分からず最高機密の話はできない。

ビジネスジェットは動く社長室なので秘匿性は十分確保できる」


--期待は

 「ビジネスジェットの着陸回数はここ10年、月100回ペースだったが、

昨年は東日本大震災などの影響により月50回程度に減った。

専用ターミナルのオープンを機に、元に戻したい。

そのためビジネスジェットの利便性を訴えていく。

国内企業がビジネスジェットを導入するようになればすぐに戻る。

また、ビジネスジェットの発着容量を増やしたり、

駐機場も拡充したりして成田空港の価値を高めていくことも大事だ」