[シンガポール 27日 ロイター]
今週のアジア通貨市場では、マレーシアリンギとインドルピーの対ドル相場が4週連続で上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)のハト派的なスタンスを受け、投資資金が一段とアジア市場に流入するとの期待から、27日の市場では大半のアジア通貨が堅調を維持した。
シンガポールドル、韓国ウォン、フィリピンペソの対ドル相場も、前週と比べて上昇ペースこそ落ちたものの、3週連続で上昇した。
一部のアジア通貨は買われ過ぎとみられており、中央銀行によるドル買い介入への警戒感もあって利益確定に動く投資家もいたが、ディーラーやアナリストはアジア通貨の堅調が続くと予想している。
スコシア・キャピタル(香港)の上級通貨ストラテジスト、Sacha Tihanyi氏は
「市場の目がFRBの行動にくぎ付けになっている限り、アジア通貨は上昇するはずだ。
ボラティリティーの低さは、米ドルキャリー取引への回帰持続に関心を向ける要因になるだろう」と指摘した。
リンギの対ドル相場MYR=MYは今週1週間で2.2%上伸した。また、トムソン・ロイターのデータによると、ルピーの対ドル相場INR=D2は1週間で1.5%上昇した。
ドル/リンギMYR=MYは小幅下落。値決めに絡んだ売りが出たことや、ユーロ/ドルが1.31ドル付近の水準に回復したことが背景。
ドル/リンギは、前日に3.0400リンギの支持線を上回って引けたことから、インターバンク投機筋のショートカバーの動きを背景に一時上昇していた。
ドル/ウォンKRW=KFTCは1123.2ウォンと、小幅上昇して国内取引を終えた。
韓国通貨当局による介入への警戒感と輸入業者の需要を背景に国内外からドルのショートカバーが入った。
週間ではウォンは対ドルで1%上昇。前週は1.2%上昇していた。
ドル/フィリピンペソPHP=PDSPは、週末を控えたドルのショートカバーや介入への警戒感から小幅上昇。
一部の市場筋は、投資家が依然としてドルのショートポジションを持っているとみられることから、ドル/フィリピンペソの一段の上昇を見込んでいる。
トムソン・ロイターのデータによると、ペソは対ドルで今週、0.9%上昇。
前週は1.1%上昇していた。
*0720GMT(日本時間午後4時20分)
現在のアジア国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
シンガポールドル 1.2565
台湾ドル 29.975*
韓国ウォン 1122.00
タイバーツ 31.28
フィリピンペソ 42.86
インドネシアルピア 8972.00
インドルピー 49.57
マレーシアリンギ 3.0380
人民元 6.3332*
*中国、台湾は休場