[サンフランシスコ 24日 ロイター]
米アップルが24日発表した
第1・四半期(10─12月)決算は、
年末商戦での好調な「アイフォーン(iPhone)」や「アイパッド(iPad)」の
売り上げが寄与し、予想以上の好決算となった。
10─12月の売上高は73%増の463億3000万ドル。
トムソン・ロイターが調査したアナリスト予想の389億1000万ドルを
大幅に上回った。
純利益は130億6000万ドル(1株当たり13.87ドル)。
1株利益はアナリスト予想の10.16ドルをやはり大幅に上回った。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●予想以上の好決算、iPhoneが好調
<カナコード・ジェニュイティのアナリスト、マイケル・ウォークリー氏>
「iPhone」の数字は非常に素晴らしい。
あらゆる面で予想を大きく上回った。
非常に好調な決算だ。
アップル は今年も安泰だろう。
中国で1月に「iPhone4」を発売するなど、新たな市場も開拓している。
中国の「iPhone4」販売については、1─3月期の決算で明らかになるだろう。
原動力は引き続き「iPhone」と音声認識機能「Siri」だ。
デザインを刷新した高速通信規格「LTE」対応「iPhone5」を年末に投入すれば、
今年はさらに業績の拡大が見込める。
●高い粗利益率に注目、海外に多くの未浸透地域存在
<ガベリ&カンパニーのアナリスト、ヘンディ・スサント氏>
全般的に見て、すばらしい決算内容といえる。
注目すべき点は粗利益率で、「iPad」(アイパッド )をめぐる懸念をよそに、極めて力強い内容となった。
2012年にかけても、「iPhone」(アイフォーン )、「iPod touch」(アイポッド・タッチ)、アイパッド の好調な売り上げは続くと見込まれる、新規店舗の出店や流通網の拡大を含め、アップル には依然、一定の勢いが存在すると考えられる。
さらに世界市場に目を向けると、アップルには例えばインドネシアなど多くの未浸透地域が残っているといえる。
インドネシアはカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)
が手がけるブラックベリーの主要市場だが、
今月にもアイフォーン4Sが発売される予定と聞いた。
アップル製品が飽和状態にあるとは考えられない。
●業績予想の引き上げに注目
<WPスチュアートのポートフォリオマネジャー、マイケル・ウォーカー氏>
驚いたのはアップル が業績予想を引き上げていることだ。
10─12月期は非常に好調で、「iPad3」は慣例通り3月発売と誰もが予想している。
このため、iPadの販売が伸び悩み、業績の重しになるとみていたが、
問題はないようだ。
残る巨大市場は中国だ。
中国ではプリペイド式の携帯電話が一般的で、
「iPhone」はまだ800ドルで売られている。
商機は極めて大きい。
●グーグル携帯好調でも、成長継続の余地大きい
<モーニングスターのアナリスト、マイク・ホルト氏>
非常に素晴らしい内容で、とりわけ「iPhone(アイフォーン )」の好調さは目を見張る。
販売台数は著しく増加しており、新型「iPhone4S」の力強さを裏付けた。
まだ世界のすべての主要市場で発売されていない段階でこれだけの快挙だ。
アップル はまた(アイフォーン の)平均販売価格を値下げせずにこれだけ販売を伸ばしている。
新型アイフォーンの実力が如実に表れている格好で、10─12月期に対する私の楽観的な見通しも上回った。
今回の決算は、(グーグルの携帯電話向け基本ソフトである)「アンドロイド」が成功を収める一方で、アップル にも多大な成長継続の余地があることを示した。