[シンガポール 20日 ロイター]
20日のアジア通貨市場では、大半の域内通貨が上昇した。
ディーラーやアナリストらは、リスク資産に対する投資意欲の回復により、域内通貨が今後一段高となる可能性もあるとみている。
トムソン・ロイターのデータによると、インドルピーは週足でここまで対ドルで2.3%高と昨年10月の最終週以来の上昇率となっており、他のアジア通貨をアウトパフォームしている。
米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが18日、インドネシアの長期信用格付けを投資適格級に引き上げたこともルピア上昇の追い風となった。
ただ、ディーラーやアナリストらは、アジア新興国通貨に関してはギリシャ債務協議の行方次第で今後調整局面入りの恐れもあるとの見方から、多くの投資家が慎重姿勢を維持している、と指摘している。
一方、市場関係者によると、シンガポールドルは旧正月の連休を前に利益確定の売りが出たことから軟調となった。
ディーラーらによると、フィリピン株式市場へのさらなる資金流入を見込んだインターバンクの投機筋が、ドル/フィリピンペソPHP=PDSPに売りを出した。
トムソン・ロイターのデータによると、昨年12月28日から今月19日まで、海外投資家によるフィリピン株の買い越しが続いている。
ただし、市場はショートに傾いているとみられるという。
ドル/バーツTHB=THは下落。投資家がロングポジションを圧縮した。
レバレッジ系も売りを出した。
バンコクのあるディーラーは、ユーロが上昇しているため、ロングポジションを圧縮する以外に選択肢はないと指摘。
市場は先週からロングに傾いていたという。
ドル/ウォンKRW=KFTCは一時12月8日以来の安値となる1ドル=1133.0ウォンまで下落した。
ソウル株式市場への資金流入や旧正月を控えた輸出業者の売りが背景。
ソウル株式市場では海外勢の買い越し額が1兆4200億ウォン(12億5000万ドル)と、1日としては昨年7月8日以降で最大となった。
買い越しは9営業日連続。
ドル/ルピアIDR=IDは、オフショアファンド勢の売りが膨らみ下落した。
インドネシア債に大量の資金が流入しており、投資家のリスク志向が強まっている。
国内企業からドル買いが入り、下げ幅は限定的だった。
*0705GMT(日本時間午後4時05分)
現在のアジア国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
シンガポールドル 1.2729
台湾ドル 29.965
韓国ウォン 1134.10
タイバーツ 31.53
フィリピンペソ 43.28
インドネシアルピア 8950.00
インドルピー 50.35
マレーシアリンギ 3.1030
人民元 6.3285