1月19日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル 1.2956 1.2863
ドル/円 77.13 76.82
ユーロ/円 99.92 98.83
株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種 12,623.98 +45.03 +.4%
S&P500種 1,314.50 +6.46 +.5%
ナスダック総合指数 2,788.33 +18.62 +.7%
債券 直近利回り 前営業日比
米国債2年物 .23% +.01
米国債10年物 1.98% +.08
米国債30年物 3.03% +.08
商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率
COMEX金 (ドル/オンス) 1,654.50 -5.40 -.33%
原油先物 (ドル/バレル) 100.38 -.21 -.21%
◎外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇。
ドルと円に対して2週間ぶりの高値をつけた。
スペインが証券入札で目標上限を上回る資金を調達したため、ユーロ圏のソブリン債危機が封じ込められるとの楽観が強まった。
ドル指数は3日続落。
昨年12月の米消費者物価指数が前月から変わらずとなったため、連邦公開市場委員会(FOMC)が事実上のゼロ金利政策を維持する余地がさらに生まれたとの見方から、ドル売りが出た。
債務削減を目指してギリシャ政府が民間債権者と2日目の協議に入り、ユーロは対ドルと対円で上昇した。
豪ドルは下落。
オーストラリアの雇用者数が予想外に減少したことが売りを誘った。
為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングの
市場担当ディレクター、ジョン・ドイル氏は
「入札結果がユーロをやや押し上げている」と指摘。
「米経済指標は全般的に明るいが、欧州は引き続き苦戦しており、
リセッション(景気後退)に向かっている可能性が高い。
しかし、ユーロは12月のような大幅な下げから一服しているようだ」と述べた。
ニューヨーク時間午後2時35分現在、
ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.2936ドル。
一時は1.2948ドルと、5日以来の高値をつけた。
対円では1%高の1ユーロ=99円87銭。
一時は4日以来の高値となる100円02銭まで上げた。
ドルは対円で0.5%高の1ドル=77円20銭。
◎米国株式市場
米株式相場は3日続伸した。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)は2011年10-12月(第4四半期)決算が黒字決算を受けて上昇。
先週の米失業保険申請件数がほぼ4年ぶりの低水準に減少したことも相場を押し上げる材料となった。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数 は前日比0.5%高の1314.50となっている。
ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ヤコブセン氏は電話インタビューで、
「金融株は上昇基調に乗せた可能性があるようだと幾分か安心感が広がっている」と指摘。
「多くの悲観論が既に織り込まれている。
今後は意外なプラス材料が出てくる公算が大きい」と述べた。
ブルームバーグの集計によれば、S&P500種の構成企業で1月9日以降に決算を発表した35社のうち、22社の1株当たり利益が市場予想を上回った。
同集計では、S&P500種全体の利益は今年、過去最高の1株当たり104.76ドルに上ると予想 されている。
◎米国債市場
米国債市場では、10年債利回りが今年に入り最大の上げとなった。
失業保険申請件数が市場予想を下回ったことが背景。
またスペインとフランスの国債入札が順調だったことから、逃避先としての需要も後退した。
リスクが高めの資産への需要が増えつつあるものの、この日実施された10年物インフレ連動債(TIPS)の入札(発行額150億ドル)では、最高落札利回り が初めてマイナスとなった。
2年債と10年債の利回り格差は175ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、昨年12月12日以降で最大となった。
CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は
「米国債から、よりリスクの高い資産へと資金を移す動きが出ている」と指摘。「失業保険申請件数の大幅減は、雇用市場が回復しつつあることを反映している。
雇用は経済の中でこれまで回復が見られない分野の一つだった」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後2時47分現在、10年債利回り は前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.97%。
一時10bp上昇と、昨年12月20日以来の大幅な上げとなった。
同年債(表面利率2%、2021年11月償還)価格は21/32下げて100 7/32。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は反落。一時は5週間ぶり高値を付けたものの下げに転じた。
米新規失業保険申請件数の減少を受けて経済見通しが改善、ヘッジ目的の金の需要が後退した。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は、前週から5万件減少して35万2000件。
2008年4月以来の低水準となった。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は38万4000件だった。
金は今月に入ってから5.6%値上がりしている。
商品ブローカー、インフィニティ・トレーディング(オレゴン州)の
フェイン・シェーファー社長は電話インタビューで
「金は失業保険の数字に反応した。
金から資金を引き揚げ、リスクの高い資産に投じる動きが広がっているのだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2月限は前日比0.3%安の1オンス=1654.50ドルで終了。
一時は1670.60ドルと、中心限月としては12月13日以来の高値を付ける場面もあった。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は続落。
過去6営業日では5日目の下落となった。
米国のガソリン需要が10年ぶりの低水準となり、在庫が増えたことが嫌気された。
米エネルギー省の発表によると、先週のガソリン需要 は1日当たり800万バレルに減少し、同時多発テロに見舞われた2001年9月以来の低水準となった。
ガソリンの在庫は372万バレル増加の2億2750万バレルと、10カ月ぶりの高水準となった。
BNPパリバ・プライム・ブローカレッジ(ニューヨーク)のディレクター、
トム・ベンツ氏は
「燃料のデータは支えにならなかった。特にガソリンはそうだ」と指摘。
「原油が上値を試していたときに、ガソリンの統計で強気なセンチメントが後退したのは確実だ」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日比20セント(0.20%)安の1バレル=100.39ドルで終了した。
過去3カ月間では17%上昇している。
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更新日時: 2012/01/20 06:57 JST