1月19日(ブルームバーグ):
欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はロンドン午後6時現在)
為替 スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル 1.2935 1.2863
ドル/円 77.22 76.82
ユーロ/円 99.87 98.83
株 終値 前営業日比 変化率
ダウ欧州株600 256.57 +3.09 +1.2%
英FT100 5,741.15 +38.78 +.7%
独DAX 6,416.26 +61.69 +1.0%
仏CAC40 3,328.94 +64.01 +2.0%
債券 直近利回り 前営業日比
独国債2年物 .21% +.01
独国債10年物 1.86% +.08
英国債10年物 2.05% +.09
商品 直近値 前営業日比 変化率
金 現物午後値決め 1,655.00 +8.00 +.48%
原油 北海ブレント 110.67 +.01 +.01%
◎欧州株式市場
19日の欧州株式 相場は4営業日続伸。
ストックス欧州600指数は5カ月ぶり高値で引けた。
スペインやフランスの国債入札が順調だったほか、米失業保険申請件数が予想以上に減少したことを受けた。
ドイツのコメルツ 銀行を中心に金融株が高い。
資本増強見通しが好感された。
発電機器メーカー世界3位、フランスのアルストムも大幅高。
2012年1-3月(第4四半期)の受注が「強い」見込みを示した。
一方、売上高で欧州小売り最大手の仏カルフールは値下がり。
昨年通期の利益が同社予想レンジの下限だったことを明らかにし、嫌気された。
ストックス欧州600指数 は前日比1.2%高の256.57で終了。
昨年8月2日以来の高値で引けた。今年に入ってからは4.9%上げており、1989年以来最高の滑り出しとなっている。
経済指標が世界景気の回復を楽観させる内容を示したためだ。
ギリシャ政府はこの日、債務減免を目指して民間債権者と2日目の協議に入った。
クロスブリッジ・キャピタルの投資責任者マニシュ・シン氏(ロンドン在勤)は
「スペインとフランスの入札結果は良好だった」と指摘。
「しかし、ギリシャと民間投資家との債務をめぐる協議で楽観的な見方が抑制されている。
合意が確実でない限り、入札の成功だけで相場が回復するとは思わない」と付け加えた。
ギリシャ政府は3月20日に145億ユーロ(約1兆4500億円)の国債償還を控えており、パパデモス首相は第2次ギリシャ救済の鍵となる民間債権者との合意取りまとめを急いでいる。
この日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価指数が上昇。
フランス政府は格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が最上級の「AAA」格付けを引き下げてから初の中長期債入札で、2・3・4年債を合わせて79億7000万ユーロ相当を発行。調達コストは格下げ前よりも低くなった。
スペインは2016年と19年、22年にそれぞれ期限を迎える債券計66億1000万ユーロ相当を発行。
目標上限は45億ユーロだった。
落札利回りは16年償還債を除き、前回入札時を下回った。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週から5万件減少して35万2000件と、2008年4月以来の低水準だった。
ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では中央値で38万4000件が見込まれていた。
コメルツ銀は15%高の1.62ユーロと、昨年10月以来の大幅高。
同行は資本調達やリスク加重資産の削減を通じて6月30日までに資本を63億ユーロ増強できると発表。
欧州銀行監督機構(EBA)の基準で必要と指摘された53億ユーロを上回ると指摘した。ストックス欧州600指数を構成する19の業種別指数で、銀行株は上昇率トップの6.2%。
アルストムは14%高の28.15ユーロと、08年以来の大幅上昇。
カルフールは1.1%安の17.27ユーロで引けた。
◎欧州債券市場
19日の欧州債市場ではドイツ10年債 が下落した。
世界株高に加え、フランスとスペインの国債入札で借り入れコストが低下し、これらがドイツ国債の売り材料となった。
フランス10年債は下げ幅を縮小。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が最上級の「AAA」格付けを引き下げてから初の中・長期債の入札で、フランス政府は79億7000万ユーロ相当を発行。
目標上限にほぼ一致した。
スペイン国債は下落。同国の入札では66億1000万ユーロ相当の発行となり、目標上限の45億ユーロを上回った。
債務削減に向け民間債権者との協議を前日再開したギリシャの国債は、方向感のない取引に終始した。
エボリューション・セキュリティーズのアナリスト、ブライアン・バリー氏は
「全体のムードはかなり明るい」と述べ、
「国債入札は順調で、落札利回りは低下している。
フランスの入札は、格下げが同国の借り入れコストに影響を及ぼしていないことを示した」と付け加えた。
ロンドン時間午後3時19分現在、ドイツ10年債 利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.83%。
同国債(表面利率2%、2022年1月償還)価格は0.425下げ101.515。
2年債利回りは0.20%で、前日からほぼ変わらず。
フランスの2年債利回りは7bp上昇し0.79%。
スペイン10年債利回りは4bp上げ5.17bp。
ドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は333bpとなった。
格付け会社フィッチ・レーティングスのマネジングディレクター、
エドワード・パーカー氏は
この日、スペインが2012年と13年の財政赤字の削減目標を達成できるかどうかは疑わしいとの見方を示した。11年の赤字が政府目標よりも大きかったことを指摘した。
ギリシャ2年債利回りは前日比35bp上昇の147.27%、価格は22.25。
同国のベニゼロス財務相は、第2次ギリシャ支援策をめぐる協議について、欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の代表団との交渉が20日にアテネで「最終段階」に入ると語った。
◎英国債市場
19日の英国債相場は下落。
10年債利回りは過去最低から上昇した。
スペインとフランスの国債入札で借り入れコストが低下したことを受け、比較的安全とされる英国債の需要が後退した。
10年債利回りは昨年11月以来で最大の上げとなった。
英政府はこの日、5年債を40億ポンド入札した。前日に2009年1月以来の最小付近にあった2年債と10年債の利回り格差 (スプレッド)は、この日は拡大した。
ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の金利ストラテジスト、
バトサラ・ダッタ氏は、
「センチメントが改善しているとの見方が、英国債などトリプルAの格付け債の利回りを押し上げている。
市場では新たな供給への備えも進んでいる」と述べた上で、
「だが、全般的には最上級格付けの国債の需要は依然として強く、英国債の低利回りの環境は続くだろう」と付け加えた。
ロンドン時間午後4時54分現在、10年債 利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.05%と、昨年11月25日以来で最大の上げとなった。
18日には過去最低となる1.917%まで下げていた。
同国債(表面利率3.75%、2021年9月償還)価格はこの日、0.805下げて114.805。
一方、2年債利回りは前日比5bp低下の0.38%。
ブルームバーグがまとめたデータによると、
2年債と10年債のスプレッドは168bp。
前日には154bpまで縮小し、2009年1月以来の最小となった。
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更新日時: 2012/01/20 04:05 JST