1月17日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の
午前の値動きは以下の通り。
自動車株:
ホンダ (7267)が一時前日比1.6%高の2589円、
日産自動車 (7201)が2.3%高の705円など。
16日にフランス政府が行った3、6カ月物証券入札が順調に消化され、過度な欧州債務問題への警戒感後退でユーロ安の動きが一服。採算悪化懸念が和らぎ、輸出関連業種に買いが入った。
またメリルリンチ日本証券では16日、業界の収益環境に薄日が差し始めたとし、米国と日本の2012年の需要見通しを上方修正、13年3月期の国内自動車セクターの営業利益予想値を前期比59%増の2兆1840億円と、従来の2兆1210億円から増額した。
東京エレクトロン (8035):一時2.2%高の4115円。
BNPパリバ証券は16日、新規に投資判断を「買い」とし、目標株価を4700円に据えた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券でも、判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を3800円から5200円に引き上げ。
サムスン電子やTSMCなどがスマートフォン向け半導体投資を活発化させていることを受け、12年3月期の連結営業利益予想を480億円から650億円に、13年3月期を250億円から705億円に引き上げた。
会社側の今期予想値は570億円。
ツガミ (6101):一時3.7%安の492円。
公募による600万株の新株発行、オーバーアロットメントによる売り出しに向けた第三者割当による90万株の新株発行を通じ、手取り概算で35億円を調達すると16日に発表。
国内工場の設備投資資金、中国子会社への投融資資金に充当予定。
発行済み株式総数は最大で1割増えるため、1株価値の希薄化や将来的な売り圧力の増加が嫌気された。
日本冶金工業 (5480):一時5.7%安の115円。
第3四半期に入りニッケル市況急落に伴う製品価格の下落、先安感による買い控えからステンレス特殊鋼市場で一般材の売り上げが大きく減少、円高による採算悪化も響いたとし、12年3月期の連結営業利益は前期比35%増の14億円と、従来計画の47億円から7割下振れる見通しと16日に発表。
足元の厳しい収益環境を懸念する売りに押された。
SUMCO (3436):一時3.4%安の540円。
野村証券は17日、目標株価を900円から630円に引き下げた。
半導体向けウエハの需要が想定以上に厳しく、同証による業績予想を下方修正したことに伴う。
ただ、株価はすでに大幅に下落、現状水準は適正と判断し、投資判断は「ニュートラル」を維持した。
グリー (3632):一時2.1%高の2319円。
韓国のスマートフォン向けオンラインゲーム開発会社のモビクルと資本業務提携する、と16日に発表。
モビクルの第三者割当増資を引き受け、議決権の6.8%を新たに取得する。
業務提携では、グリーの交流ゲームのノウハウとモビクルの同時接続、3Dなどの技術・開発力を融合、4-6月期に提供予定のグローバル向けプラットフォームに順次展開していく。
テルモ (4543):一時1.3%高の3520円。
米国子会社が米オンセット・メディカル社(本社:カリフォルニア州アーバイン)の全株式を取得、心臓血管のカテーテル治療に用いる大口径シース(血管確保用の短いカテーテル)技術を取得したと16日に発表。
シース市場での主導的地位をより強固にするのが狙い。
オンセット社の11年12月期の売上高は85万ドル。業容拡大を好感する買いが入った。
ホギメディカル (3593):一時3%高の3275円。
当初想定していた節電などの影響が軽微だったことで、新製品開発促進に伴う費用などを吸収、12年3月期の連結営業利益は73億8000万円と従来計画の69億円から7%上振れる見通しと16日に発表。
前期比では、減益率が14%に縮小する見込み。
また、第3四半期末と通期末の1株当たり配当予想を従来の20円から23円に増配方針。
業績持ち直しと株主還元姿勢が好感された。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ポジティブな印象でさらなる上振れ期待もあるとした。
東芝機械 (6104):一時3%高の383円。
東南アジアなど新興国や北米を中心に工作機械などの販売が拡大、合理化効果もあり、11年4-12月期の連結営業利益が前年同期比92%増の50億円程度になったもよう、と17日付の日本経済新聞朝刊が報道。
良好な業績動向を期待する買いが先行した。
エレマテック (2715):一時6%高の1358円。
豊田通商 (8015)が16日、17日から2月27日までエレマテク株式の公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。
TOB価格は1540円、買い付け予定数上限は1044万1500株(保有割合51%)で、エレマテク株の上場は維持する方針。
TOB価格へのさや寄せを見込む買いが膨らんだ。
ルネサスエレクトロニクス (6723):一時1.8%安の426円と52週安値を更新。
タイ洪水の影響などを受けた自動車生産の伸び悩み、中国向け産業機械用半導体の停滞などで11年10月-12年3月期(下期)の半導体工場稼働率は70%程度と、計画(75-80%)を下回る見込みと17日付の日経新聞朝刊が報道。
足元の事業環境の厳しさを懸念する売りが先行した。
椿本チエイン (6371):一時3.1%高の434円。
クレディ・スイス証券は17日、目標株価を500円から530円に引き上げた。
エンジンチェーン事業は15年3月期まで2けた増収増益基調の確保が既に見えているとし、13年3月期の連結営業利益予想を133億円から142億円に上方修正した。
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更新日時: 2012/01/17 10:35 JST