【新春に語る】ライオン社長・浜逸夫さん(57) | 人生の水先案内人

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国内外で付加価値型商品育てる

 --1月1日付で新社長に就任した。

特に力を入れて取り組みたいことは

 「国内市場が今後大きくなることはない。

そこで今後の成長の柱として、まず生活の質を大きく変えるような付加価値型の商品を育てていきたい。

次に、アジアを中心とした海外事業を加速させていく。

さらに、通信販売事業では効果・効能の根拠を消費者にしっかり伝えていくことで、売り上げを伸ばしていきたい」

 

--直近の販売状況は

 「歯磨き粉は歯周病ケアや美白ケアにこだわった高価格帯製品(500円以上)の販売が市場全体を上回って伸びている。

洗剤は昨年、液体洗剤の市場シェアが6割まで拡大し、粉洗剤を逆転した。

粉洗剤から、『トップナノックス』に代表される濃縮液体洗剤に移行する消費者も多い。

一方、一般用医薬品(OTC)では昨年、単価のダウンは抑えられたが、販売個数は伸びなかった。

年末までは割と暖かい日が多かったので、風邪薬の販売はこれから期待したい」

 

--海外事業の方針は

 「現在8カ国・地域で展開している。インドネシアは経済が安定していて、成長の余地が大きい。

タイやマレーシアも伸びていくだろう。

洗剤とオーラルケアの両分野で、現地の生活習慣の質を向上させるような製品を根付かせ、当社のプレゼンスを拡大していきたい。

連結売上高に占める海外事業の割合を現在の16%から、2020年には30%まで拡大したい」


--具体的な取り組みは

 「洗剤部門は各市場でユニリーバやP&Gに次いで2位だ。信頼できる現地のパートナーと組んで、市場の特性に合わせ、日本の技術を生かした製品をきめ細かく配置したい。

今年は新たにフィリピン市場にも参入する。同国3位の洗剤メーカーと合弁企業を設立し、地元の流通力と当社の研究開発力というお互いの強みを生かした事業展開をしていきたい。

マレーシアでは新しい洗剤工場が完成予定で、生産能力が2倍に増える」

 

--通販事業の方針は

 「07年からの4年間で、定期的な利用者は約9万人まで増えた。

11年は売上高50億円の計画を上回ったもようだ。

通販の場合、効果・効能の根拠や製品に込めた思いを書いた説明書を添えることで、納得して利用していただける点がリピート率向上につながっている。

現在はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の製品を中心に展開しているが、アンチエイジング(抗加齢)製品も充実させたい。

平均寿命と介助なしで生活できる『健康寿命』の差を縮めるのが目標だ」

(米沢文)

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【プロフィル】浜逸夫

 はま・いつお 早大理工卒。

1977年ライオン油脂(現ライオン)入社。

ハウスホールド事業本部長、常務などを経て

2012年1月1日から現職。東京都出身。