10月31日きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は | 人生の水先案内人

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10月31日(ブルームバーグ):

きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  

海運株:

商船三井 (9104)が前週末比4.1%安の308円、

日本郵船(9101)が2.4%安の201円

川崎汽船 (9107)が1.8%安の163円と大手3社がそろって安い。


コンテナ市況悪化で運賃が下落しているほか、円高の進行、さらにタイの洪水による影響などが重なり、3社とも2012年3月期の連結純損益がそろって赤字に転落する見通しと31日に発表。

業績悪化による失望売りが膨らんだ。

海運業 指数は、東証1部33業種で下落率2位。

  

日本ガイシ (5333):6%安の920円。

ナトリウム硫黄(NAS)電池の火災事故を受け大口案件などの出荷計上が来期にずれ込む見通し、さらに事故対応や安全対策で見積もり困難な費用発生の可能性があるとし、従来は230億円だった12年3月期の連結純利益予想を未定に変更すると28日に発表。

NAS電池関連の損失影響額が不透明なことが不安視された。半導体市況悪化に伴うエレクトロニクス事業の減速もあり、営業利益予想は従来比20%減額の240億円とした。

  

荏原(6361):11%安の291円で、東証1部の値下がり率2位。

4-9月連結営業利益は従来予想の90億円を67%下回る30億円だったもよう、と28日に発表。

前年同期比では6.7%減から69%減へと減益率が拡大する。ドイツ・インフラサーブ・プロジェクトで40億円の工事損失追加引き当てを行うほか、風水力やエンジニアリング事業での収益性悪化が響く。

通期予想も280億円から200億円へ減額。

  

ケーヒン(7251):8.1%安の1232円と、東証1部値下がり率3位。

4-9月期の連結営業利益は従来計画の11億円から25億円へ上振れて着地したが、為替の円高が響くとし、12年3月期予想は従来の145億円から136億円へ減額修正すると28日に発表。

為替による下期の収益環境が従来想定以上に厳しいことで、タイ洪水の影響を考慮すると、業績の下振れリスクが大きいと警戒された。

  

いすゞ自動車 (7202):3.7%高の340円。

コスト削減効果で、4-9月期の連結営業利益は従来予想を43%上回り、430億円になったもようと28日に発表。

上期の1株当たり配当額を従来比1円増配、3円とした。前期は2円。ゴールドマン・サックス証券では、上期増額は想定以上で、7-9月営業利益率は7.7%に達するなど、海外主要トラックメーカーに対し遜色ない収益性を達成したとしている。

  

スタンレー電気(6923):6.2%高の1164円。

4-9月期の連結営業利益は前年同期比27%減の111億円となったものの、

シティグループ証券では会社計画や同証予想を上回ったと指摘。

想定以上に売上高が拡大していることはややポジティブ、とした。


サンリオ (8136):4.7%高の3910円。

米州を中心とした海外ライセンス収入、国内ライセンス収入とも前年並みを維持する一方、不動在庫の減少や事業部統合による経費削減などが奏功し、12年3月期の連結営業利益予想は従来比7.9%上振れ、前期比19%増の178億円になる見通しと28日に発表した。

1株当たり期末配当額を従来から5円増配し、20円(前期15円)にすることも決定。

メリルリンチ日本証券では、7-9月は成長が再加速しているとし、増額後も保守的と分析。

増配もポジティブとして目標株価を4500円へ引き上げた。

  

コニカミノルタホールディングス (4902):4.1%高の580円。

円高による収益目減り、景気後退懸念に伴う需要減退などを想定し、12年3月期の連結営業利益予想を従来比4.8%減額し、前期比ほぼ横ばいの400億円に見直すと28日に発表。

野村証券では、4-9月実績は好調だった上、事務機メーカーでは相対的に堅調だとし、投資判断の「買い」を確認。目標株価を811円から816円へ上げた。

未定としていた期末配当額は、前期と同じ1株当たり7円50銭とする方針。

  

スミダ コーポレーション(6817):7.7%安の623円。

11年12月期の連結営業利益予想を従来の40億円から20億円(前期は36億円)へ減額修正した。

7-9月に入って欧州経済が減速傾向となり、コンシューマー市場ではクリスマス商戦向け需要が勢いを欠いて売上高が減少することに加え、銅材など原材料価格や中国の人件費の上昇などの要因も利益を押し下げる。

 

ユナイテッドアローズ(7606):3.5%高の1537円。

4-9月期の連結営業利益は前年同期比55%増の41億円(従来予想35億円)

だったもよう、と28日発表。

9月後半の気温低下とともに秋物商品が堅調に推移したほか、商品廃棄や商品評価損などのその他売上原価が想定より減少したことも貢献した。

野村証券では、同証予想の40億円を上回り、ポジティブサプライズと指摘した。

  

牧野フライス製作所(6135):7.8%安の533円。

12年3月期の連結営業利益予想を70億円から62億円(前期比2.2倍)へ減額修正する、ときょう午後2時30分に発表。

原材料価格の上昇、円高が収益を圧迫する。ブルームバーグにあるアナリスト予想の平均値は83億5600万円で、業績回復が期待されたほどではないと失望された。

  

東北電力(9506):6.4%安の869円。

これまで未定としていた9月末の配当予想について、実施を見送ると28日に発表。20円への減配を予想していたシティグループ証券では、ネガティブサプライズだと指摘した。4-9月期の連結純損失は1083億円だった。

  

リコー (7752):4.1%安の653円。

円高による為替差損や構造改革費用に加え、モノクロ機、デジタルカメラなどの売り上げ減少も響き、12年3月期の連結純利益予想を従来の220億円から前期比49%の100億円に下方修正する、と28日に発表。

シティグループ証券では、想定以上の計画減額はネガティブな印象と指摘していた。

  

アルプス電気(6770):6.6%安の604円。

円高の定着や市場動向の不透明感を理由に、12年3月期の連結営業利益予想を従来の240億円から160億円(前期比45%減)へ33%減額修正する、ときょう正午に発表。

利益水準の低下を嫌気する売りが午後に膨らんだ。

  

レオパレス21(8848):3.8%高の218円。

4-9月期の連結最終赤字は52億円と、従来予想(68億円の赤字)ほど悪化したかったようだ、と28日に発表。

組織体制の整備や賃貸事業部門の収益強化、販売管理費の削減などが寄与。

本業の回復を受け、新たな中期経営計画の策定作業に着手したことも明らかにした。

  

旭ダイヤモンド工業(6140):6.3%安の1180円。

自動車各社の生産回復などから、4-9月期の連結営業利益は前年同期比14%増の58億円と伸びたものの、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では7-9月利益が直前四半期に比べ大幅減となり、太陽電池市場の調整から通期計画の下振れ懸念は変わらないと強調した。

  

エス・バイ・エル (1919):8.6%高の165円。

4-9月期の連結営業利益は従来計画の8億円から12億円に上振れたもよう、と28日に発表。

前年同期は2億1800万円の赤字。注文建築での工事進ちょくや着工件数が順調に推移、応急仮設住宅への対応も進んだほか、コスト削減も寄与する。

 

セイコーエプソン (6724):1%安の1054円。

12年3月期の連結営業利益予想を従来から23%下方修正し、前期比0.9%増の330億円にすると28日に発表。

4-9月期実績は、円高や数量減で情報関連機器事業が低調、デバイス事業売り上げの大幅減少もあり、前年同期比54%減の68億円で、当初想定の70億円にも届かなかった。

JPモルガン証券では、投資判断を「アンダーウエート」へ引き下げ。

  

あおぞら銀行 (8304):2.6%高の200円と、終値で2カ月ぶりの高値水準。

同行は取引開始前、12年3月期の連結純利益予想をこれまでの330億円から前期比37%増の450億円に上方修正すると発表。

経費が期初想定を下回ったほか、貸倒引当金の戻入金が発生するためで、さらに期末配当も1株当たり3円から9円に増額するとしたため、収益と配当水準の高まりを好感する買いが先行した。

  

野村総合研究所 (4307):1.5%安の1788円。

顧客・事業基盤の拡充、プロジェクト管理の強化が奏功し、12年3月期の連結営業利益予想は従来比5%増額、前期比9.3%増の420億円を計画すると28日に発表したが、

大和証券キャピタル・マーケッツでは、決算はサプライズがなく、主要顧客の証券業も先行き悲観寄りだと指摘。

短期的な株価高騰は想定し難い、との見方を示した。

  

日清オイリオグループ (2602):1.7%高の353円。

販売価格の改定、経費抑制が奏功し、4-9月期の連結営業利益は従来の26億円から42%上振れ、37億円になったもようと28日に発表。前年同期比では6.9%減。

  

セルシード(7776):2.2%高の915円。

米国の総合病院との共同開発により、筋肉と骨をつなぐ腱(けん)の細胞を伸び縮みさせながら育てる培養皿を開発し、マウスの細胞でシート状に育む実験に成功したと31日付の日経新聞朝刊が報じた。

  

イーブックイニシアティブジャパン (3658):上場2日目にして、公開価格(760円)に対し2.2倍となる1700円で初値を付けた。

電子書籍のテーマ性や株価収益率(PER)の割安感などが評価された。終値は1654円。


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更新日時: 2011/10/31 16:30 JST