本日2記事目




あなたはなんでそんなに悲しいの?



ママなんて、毎日けちょんけちょんなこと言われても我慢して

こうして大人になったんだから

あなたも我慢できる人になりなさい。




娘によく言っていた言葉。



娘がお友達から

人格を否定されるような

価値がないようなことを言われた時に、



娘は泣いて悲しんでいるのを

不思議に思っていたのです。




悲しむ娘が、我慢が足りないのだと


娘のことで相談に行ったスクールカウンセリングで、

おかしな方はわたしなのだと気づいた。


カウンセリングを受け、

小さい頃からの気持ちを

その一つ一つを大事にし始めた時から


びっくりするくらいに

自分には血が通っていて

生き返った。



わたしはわたしでよかった。



わたしは誰かから見たら価値がないように見えても

扱われたとしても、


自分はこのままでずっと可愛くてひたむきな人間だ。



そう思えるようになった。





娘は、当たり前に

自分には価値があると思い

素晴らしいと思うから


おともだちの言葉に抵抗して

悲しくて泣いていたのだ。




わたしがアンのクラスメイトなら、アンの親友なら

誰かに否定されても黙っていたら、

こっぴどく怒られてるだろう。





アンと言う名の少女3の6話。



アンのクラスメイトの女子、ジョシーが

婚約する彼氏に暗がりでキスをされたり

体を触られたことを拒否した。

(家柄が良い男子と、ランクが下の女子が親に決められた結婚を約束していた時代)


拒否された男子はプライドが傷つき、

外から戻ると悔し紛れに嘘を人々に吹き込む。


あの娘がふしだらだ、

僕に迫ってきた、と。



噂がぱあっと広まり


ジョシーを心配したアンが、男子に食ってかかる。





アンの威勢の良さに、

拒否した女子や、周りのクラスメイトの女子たちが




こういうことは黙るしかない。

とかたまる。




それでもアンは訴えた。



女性は独立した人間で、

男性の付属品ではない。


女性の体は

本人のみに属し

他人が勝手に触れるべきものではない



女性に拒絶されても無理強いする男性は

女性が何を求めているか

女性本人よりもわかったつもりでいる


女性は男性と対にならなくても

この世に生まれた時から完成している。




これをアボンリー村の地域の新聞に勝手に載せて、

大人たちは大混乱。


その時代にカナダでもこんな風に男尊女卑の社会だったらしい。


大人たちに言論の自由を奪われたアンや、ギルバート(後にアンの恋人、夫になる)たちは

一致団結して抗議する。



意見を言う権利がある。

どんな人でも。


と。



挑発するつもりはありません。


ただ聞いて欲しいのです。



子どもたちは口に布を巻き、

手を縛り、

またはカードを持って

黙ったまま大人たちを見ました。




カードにはこう書かれています。



FREEDOM OF SPEECH A HUMAN RIGHT



言論の自由は人権である




体を触られることを拒否したジョシーもこの抗議活動に参加しました。



アンは、カスバート家に養子になる前、

孤児院で理不尽な暴力を受けていた。



わたしなんか、

捨てても、たらい回しにしても構わないと思っていた、とアン。




行く先々で

女の子は役に立たない、

何もできないと言われたアン。

(実際今のカスバート家に養子に来た日も、男の子がよかった、と言われました)



今は愛されているけど


愛されていない時も


わたしはわたしだった。


価値がなかったわけじゃない。


価値を決めるのはわたしだけ。

他の誰でもない。



byアン



価値がないと思っていつも自分や周りに腹を立てていたアンは


今、幸せな時間を重ねて


わたしたちは大事な気持ちや表現を

堂々と伝えていいと、訴える。



わたしも、あなたも、と。







夫と出会ってすぐの頃

わたしは髪型や服装はいつもきょうだいや家族に聞いてから決めていた習慣で


恋人にも当然のようにしていた時期。



めぐみちゃんが、好きな髪をして服を着たらいいよ、

俺はなんだって構わないから。


と言った夫に



わたしにそんな自由があるの?

と驚いた記憶がある。



わたしは

誰かの好みに合わせないと

自分には価値がないと思っていたから。



その言葉通りに夫は

わたしが何を着てどんな髪にしても

どんなわたしでも大事にする。

今もずっと。



それを、夫以外にも

誰の前でも

自分をそう信じてよかったと気づいたのだった。

カウンセリングをうけた37.8歳の時。






価値を決めるのはわたしだけ。





スマホやテレビがない時代の人々の暮らし

心や想いの伝え方

プリンスエドワード島の豊かな自然

森の中の木々と光


気球から見える海と赤土と緑



三つ編みの女の子は

人には価値があるという。






ドラマを見て目頭が熱くなるのは

わたしもアンも物語の中の人々も

ただ真摯に、今を、人生を生きてるから。



コタツから出られないわたしは重い腰をあげ

冷え切った2階を掃除して、

ニュースにため息をもらす夫と


どうか平和でいたいと

願っている。





Meg.


フランシスコの平和の祈り