さくらことば (2024 No.16) | 噺新聞(874shimbun)

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 「タイトル、まくらことばの間違いでしょう」こんな声が聞こえてきます。今回(No.16)は、桜に関係した言葉。さくらことばです。

 北上する桜前線。すでに葉桜のところ。これから満開となる東北、北海道。さまざまです。東京、千葉の満開は、例年より遅く、四月に入ってからでした。先日、江戸川土手では、夏日、桜満開。初めての光景でした。

 桜の花言葉は「精神。優美な女性」日本を代表する花と言っていいでしょう。誰からも愛されています。日本人が好む潔(いさぎよ)さも、関係しているのでしょう。

 明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは 無事、七四歳の誕生日を迎えましたが、来年はどうかは何の保証もありません。齢は、元気で取りたいものですね。

 散る桜、残る桜も散る桜 人間は、いずれ一人残らず、必ず死ぬ、と学生の頃に教わりました。桜も、遅かれ早かれ、散るものです。これは、今年に限っての表現です。次の春が来れば、桜は咲きます。人間も、肉体は滅びますが、魂は続くでしょう。現代の歌で、森山直太朗「さくら(独唱)」二番。♪ただ舞い落ちる、いつか生まれ変わる瞬間(とき)を信じ、と歌っています。桜吹雪が、目に入ると、痛いと思います。気をつけましょう。

 桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿 枝の一部を切る剪定についての、先人からのアドバイスですね。逆になると、困ったことになります。

やる気のある者に、水をかけるな

やる気のない者に、時間を掛けるな

動かねばならぬ電車、動いてはならぬレール人生には、努力してつとめる分野と、眺める分野があると言います。努力すべき時に、何もしないで眺めていると、どうなりますかね。

 果報は寝て待て。何もしないで、ただ待っているだけだと、困った結果になると思います。果報は練って待て。です。  ’24   4/22   悪志