第二十七回 小遊三の会 | 噺新聞(874shimbun)

噺新聞(874shimbun)

「落語」のこと、暮らしの中にある「噺」についてなどを集めた、噺新聞

久しぶりの小遊三の会、東京の噺家を聴く事が多いのはどうしても落語協会の噺家が多くなる。

芸協では昇太かこの小遊三になるのかな。

小遊三、昭和22年生まれのはず、おいらの三つ上だから、今年、七十六。

ちょい昔であれば、この年頃はもうお引き取り願います、と周りから声をかけられてもおかしくない年代。

 

国立演劇場で二十年以上「小遊三の会」を続けていて、来月建替えのため閉場するので、今回が最終会とのこと。

 

プログラムにはこんなことが書いてあった。来年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の二話、三話に小遊三が紫式部に影響を与える絵師の役で出演すると。

 

今日の演題は、開口一番は「道具屋」三遊亭げん馬、「転宅」三遊亭遊馬、三遊亭小遊三が「猫の災難」と「蒟蒻問答」。そして、ナイツ。

 

ヤホーのナイツ、生の高座を聴くのは初めて。チャントGPTが最近の受け狙いらしい。塙さんが漫才協会の会長になり、相方の土屋さんは常務理事だそうだ。

 

M-1グランプリはほとんど観ていないので、漫才界の今の売れ筋、あるいは売れて今は安定期を推移しているコンビ名などはうろ覚え程度で詳しくはない。

でも、ナイツはニッポン放送のレギュラー番組をカーラジオを通して聴く機会が多く、親しみがもてる漫才師だ。

昔、寄席の漫才で地下鉄はどこから入れるの?などと多いに受けていた三球・照代、寄席育ちの良さ、洗練された芸をナイツにも感じるのだ。

 

三遊亭小遊三、国立演芸場が再開するのは7、8年先、なので演芸場ではこれが最後ですね、と高座から語っていたが、素人噺家で85歳でもかくしゃくとした噺ぶりで語っていた御仁を私は知っています。

いや、いや、この頃の年寄りの元気よさの代表選手のような小遊三の舞台姿、いやー、引っ張りこまれました。

ぜひ、小遊三にも新しい国立演芸場での高座姿、再現してもらいたいものだが、聴き手のこちらが天から呼び出しを受けているかもしれない。