菊池寛が落語になる日 | 噺新聞(874shimbun)

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菊池寛といえば、フランキー堺が頭に浮かぶ。

菊池寛という人を知ったのは、映画だ。

1963年の映画だったか、「末は博士か大臣か」というタイトルだったと思う。

菊池寛とのちに衆議院議長になった綾部健太郎の友情を描いた映画だった。

その映画の菊池寛役がフランキー堺。綾部健太郎役が船越英二だった。こののちNHKの連続テレビ小説、長谷川町子の自伝的漫画「サザエさんうちあけ話」の原作の「マー姉ちゃん」にも菊池寛役でフランキー堺が出演していた。

 

その菊池寛の小説を春風亭小朝が落語に仕立てたという。

うかつにも、このことは知らなかった。

ごく最近では1月29日に紀伊国屋ホールで開催されたようだ。

春風亭小朝をよく聴いいていたのは、20年ほど前になるだろうか、今は小朝から遠ざかって久しくなる。

小朝が菊池寛の小説を題材にした落語会を2016年から度々開いていて、創り上げた噺は20編になるという。

そして20編から9編を取り上げて出版されたのが「菊池寛が落語になる日」だ。

このことを新聞に掲載された紙面で初めて知った。

ぜひ、小朝のこれらの噺を聴いてみたいと思うのだが、まずは、この本を取り寄せて、9編の噺を読んでみましょう、と手にしたのです。

2022.2.5付け毎日新聞東京本社版朝刊掲載紙面より