新春まっぴるま寄席 | 噺新聞(874shimbun)

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新春まっぴるま寄席 春風亭小朝・林家たい平二人会へ行ってきた。

この会、まっぴるま、まさしく11時開演、高座で小朝も言っていたが、歌舞伎なら11時開演はあることだが、落語で11時開演はめずらしいことだ。正月公演ということがなせるプログラムなのかもしれない。

寄席では20日までが正月とのことなので、高座にはその雰囲気を表す凧が飾られていた。

 

事前に演題やそれを示すプログラムが配られる訳ではないので、今日の会がどのような流れになるのかはわからない。

11時に緞帳が上がり、開口一番は春風亭昇太の弟子で前座の春風亭昇りんが「真田小僧」を聴かせてくれた。

次に上がったのが春風亭小朝、上方落語で使われる見台と膝隠を用意させ、「新・袈裟御前」。まくらでは小泉進次郎環境大臣の噺をフって小朝得意の「地噺」でくすぐりもふんだんに「新・袈裟御前」を披露。

 

この噺が終わって開演から50分、これで15分の仲入りだった。二人会と称しているので、一人二席の噺を聴かせてくれると思い込んでいたが、ここで仲入りということは半分が終わりという解釈もできる。小朝がトリをとって二席、たい平が一席というのも二人会としてはおかしい。この後のプログラムは…。

 

仲入り後登場したのが、林家たい平の弟子、林家あずみが「三味線漫談」。女性で、京都出身、スイミングスクールのインストラクターを4年ほどやっていたらしい。その後、ニッポン放送でリポーターなどをやっていてたい平に弟子入りしたとのこと。

たい平とセットで落語会に出演することが多いようだ。

 

この流れで行くと、次のたい平の一席がトリということらしい。

林家たい平は今はどこの落語会でも笑点のウラ噺的なものを多く落語会では披露しているのだろう。これで十分会場を温めてから、冬の定番「二番煎じ」を聴かせてくれた。

 

これで終わり、ホールを出たのが13時10分。四席の演者を楽しんで約二時間、プログラムとしては十分とは思うが、「二人会」と称したこの会に足を運んだものとしては、小朝二席、たい平二席、タップリ四席をと思っていたので、ちょっといなされた感が残ってしまった。