ふんわりシフォン -77ページ目

あるもの

ファイルされた資料

読もうとして積んでおく本

ちょっとずつ書いているお話


こつこつと積んでいくもの


食べたらなくなるグレープゼリー


しなくちゃいけないことを放り出して見るネット

わたしの死ぬまでの時間

それは だんだんと減ってしまうもの




どちらが よりいいのかなんて わからない

どちらも大切

クレマチス

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この前、クレマチスのつるがけなげに伸びていたので、数日誘引しないでいたものの、やっぱりそこは我が儘させておけません。

折らないように蔓を離して支柱に巻き直しました。



春に家に来たばかりの時には、まだ蔓が伸びはじめたばかりで葉っぱが二、三枚の小さな苗でした。

クレマチスはよく浴衣や団扇、絵葉書などにも絵柄が使われている涼しげな夏の代表花。

小さい頃から、好きな花で育てるのが夢でした。

風船かずらとともに、好きな花ベスト10に入りそうなくらい。



あんまり苗が小さくて、育ちが遅いのでクレマチスは多年草で花は来年…と思っていたら8月に入り、やっと蕾が出て花を咲かせました。


昨日から涼しくなり、夏も終わるのかと思っていたので最後に思いがけないプレゼントでした。

FULL MOON 夜を駆ける 28

この女の人には、本当に足があるのか、あたしは確認していた。



それだけ『人間』という生き物とは掛け離れて、自由な魂を持っているようだった。

肉体という器から魂がはみ出しそうなくらい、輝いた魂をその内に抱えているようだった。



一本の古木のように地面に根を張り、空に向かって枝を伸ばしているようで、そばに来ただけで森に包まれるようだった。



「シュウメイ、お客人にご挨拶なさい」


父に促されるまで、睨みつけるほど見つめていた。

あたしの不躾な視線など意に介さないのか、女の人からは不快な感情を伺えなかった。

「初めまして。シュウメイと申します。我が家にお越しいただき、光栄です」



お辞儀をして顔を上げると女の人の視線があたしに合わせられ、ゆるぎなく注がれていた。

目には見えない何か。



女の人はあたしに嵐をもたらす先触れのようだ。