ふんわりシフォン -344ページ目

みつめていたい


君とは遠く離れているから

気持ちを届けることばかり

元気?

短いメールにも

不安がつのる

他の奴なんか見ないでよ

こつりと壁に寄り掛かる



今すぐ会いに行きたい

君の驚く顔が見たい



一瞬、一瞬を

すべて瞼に焼き付けたい



僕を忘れないようにしたい


君が笑う

僕も笑う

君を心に焼き付けながら

みつめていたい

月が満ちるまで 風待ち 13

なんだか照れくさい。

ハルに彼女ができるなんて。

まだハルの知らないとこがあったなんてな。

幼なじみの腐れ縁だけど、知ってることなんて、本当は少ない。

全部知ろうとは思わないけど、これからもコイツとはつるんでいくんだな。


少しづつ関係を変えながら。



「天然氷のかき氷、食べたいね」

自転車で走るのに疲れ、軽井沢銀座まで戻っていた。

ジャムの棚をみながら、浦川が言った。
表情は、コケモモにしようかブルーベリーにしようか悩んでいるようにも見える。

「唐突だな」

「のどが渇いたね、ふうちゃん」

イエローカードだ。これから彼女を落として、食べに行く気だ。

「天然氷かぁ。いいね」

あっさり陥落だ。
ハルはといえば、真剣に思案中だ。

手には、木苺、ブルーベリー、コケモモ、薔薇のジャムが握られている。

……決まらないらしい。

「ハル、決まらないのか」

「うん…すっげぇ悩む。ブルーベリーは定番だけど、木苺と薔薇はレアでしょ。でもってコケモモはチャレンジャーなんだ」

「……どうでもいいから、早く決めろ。みんな買ってしまえ」

「全部じゃなく、二つにしたいから悩むんだろ」

ほかの奴が、清算を済ませてハルを待っていることには気づかないのか…

深い悩みらしい。

混ざり合う

混ざり合う感情

喜びも 楽しさも
悲しみも 愛しさも

嫉妬も 憎しみも
憧れも 寂しさも

混ざりゆくと
濁ってしまうのか

足してゆくと黒くなるのは色の世界で



足してゆくと透明さをますのが光の世界

足していく過程が
虹のように 鮮やかで

全部重なりあって
輝けるのならいい



どんなことでも
重なりあい
混ざり合って

今の自分がいる



無駄なことはない

きっと

だから 歩きだす

その先には光がある