ふんわりシフォン -338ページ目

月が満ちるまで 感謝の気持ち 6

庭の鉢には風船かずらがつるを伸ばしてきた。

緑のかわいい袋が、わたしもおばあちゃんも好きで植えている。

ちいさな白い花をつけて、白いハート模様の種をつける。

自然の作りだす、そんな可愛らしいものが二人とも好きだった。



家に帰ると夕飯の匂いがする。あたたかな匂いは家についた印で安心する。

「ただいまぁ」

「お帰り。もうすぐ食べられるよ」

台所をのぞくと、お稲荷さんだった。

「わぁ、いつから作ってたの」

にっこりしたおばあちゃんの前には大皿いっぱいの、お稲荷さんがあった。

「昨日の晩から煮て、今日も煮返したから味が染みたよ」

「大好き。早く食べよう」

心の声


逢いたくて
切なくなる

忙しいあなたを
探すのは難しくて

ずっと空を見ていた

上空の風は早くて
雲の移動が早い

何度も表情を変える

夕焼けをあなたと見たいな

綺麗な筋雲が
夕焼けに染まっていた

場所も時間も
想いを変えることはなくて

何を見ても
あなたを想う

何を見ても
分かち合いたい

その想いだけ
胸にあって

ため息にまじって
そっと溢れていく

月が満ちるまで 感謝の気持ち 5

出来上がるまで、何日もかかった。

切り抜くのも細かい作業で手間取ってしまった。

その分、綺麗に作れたはずたった。

それから最後は半ば強引にライトストーンを使うことになった。

花びらや葉っぱに乗せたら朝露が玉を結んでいるようで、綺麗だった。



「いいね~あたしも作って貰おうかな~」

「…もしかして…」

キャーとちはやの声が高くなる。

「モコちゃんドキドキ

やっぱりね。速水もこみちの切り抜きを渡された。

「セクスィーでCUTEにね☆」
だから写真は加工出来ないから。

とりあえず、イメージは何か聞くと花でいいそうで…
でもバラがいいって。

苦笑です。





ボードを袋に詰めて、上から新聞紙を巻いて留める。
大事に持ち帰ることにした。


母の日でも、敬老の日でも誕生日でもないけれど。

初バイト代を貰っているから。

その中から、散々迷って買ったお財布と、写真コラージュのプレゼント。

気に入ってくれたらいいな。


わたしがいるから、おばあちゃんは贅沢をしていない。この前、お財布を直しているのを見てしまった。

気に入っているからね

そう言っても、ガマグチの金具がねじれたので、直しようがなかった。

お財布が壊れるなんて、どれだけお金持ちなんだろ、そう言っていた。

プレゼントは相手の笑顔で報われる。喜んでくれたら…笑ってくれたらいいな