ねえ
「ねえ、愛の反対は何だと思う?」
ふいに立ち止まった君の質問。
「さぁ…憎しみかな」
「はずれ。憎んでるってことはね、相手のことをとーーっても気にしてるの」
ちょっと唇をかんで。
「ほんとはね、気にしてほしくて愛情をかけてほしいの」
「じゃあ、なに」
風が君の髪をふわりと持ち上げる。
「愛の反対はね、無関心なんだよ
相手を気にしないで
無視するってこと」
「止めてくれよ、それ俺にしないで」
それ、かなりきついかも。
立ち止まった君に近づいて、手をつなぐ。
俺を見上げる瞳はまあるい。
ケンカしても、そばにいて。
早く仲直りがしたいから。
月が満ちるまで ハイ・タッチ 13
笛の音。
一瞬早く、俺の手がボールに触れる。
相手コートに落ちたボールを先輩が拾い、パスを出す。
ボールはハルに通った。
ドリブルで攻めこんで、ゴール前で相手のガードを引きつけてパス。
そのまま先輩がゴールを決める。
「よーーし2点かえしたぞ」
喜ぶ間もなく、ゴール下からの早いパスでディフェンスにまわる。
ドリブルからのパスをハルがカットして逆転。
走って相手コートに向かう。
相手ゴール下には、さっきのセンターがいる。
三年の先輩だけあって、体格ががっちりしている。昨日まで中学生でした、って俺とは違う。
初っ端のゴールはラッキーだというかのように、ボールを持つ者にプレッシャーがかかる。
それでもパスを回して、スリーポイントを狙う。
無理な態勢だ。
ボールはリングに弾かれてしまう。
とっさにリバウンドを狙う。ゴール下には三人。ほぼ同時にジャンプする。
相手チームのセンターがわずかに高い。ボールは下に弾かれて、待っていたハルに拾われる。
ひと呼吸で、ボールは綺麗な弧を描いて決まる。
「ナィッシュー、ハル」
へへっとハルが笑う。すばしっこさではハルには敵わない。
ハルがボールを持つと安心する。いつも、そこからシュートを決めたのは俺だけど、ハルがいてくれたから自由に動けた。
パスがまわる。
一瞬の間をついて、ボールに追い越される。
ホントに戻りが早い。
走って戻ったものの、きれいなレイアップが決まったところだった。
拾ってもらったボールをもらい、礼を言う。
「一本、返しましょう!」
得点は27-12こちらが追っている。
一瞬早く、俺の手がボールに触れる。
相手コートに落ちたボールを先輩が拾い、パスを出す。
ボールはハルに通った。
ドリブルで攻めこんで、ゴール前で相手のガードを引きつけてパス。
そのまま先輩がゴールを決める。
「よーーし2点かえしたぞ」
喜ぶ間もなく、ゴール下からの早いパスでディフェンスにまわる。
ドリブルからのパスをハルがカットして逆転。
走って相手コートに向かう。
相手ゴール下には、さっきのセンターがいる。
三年の先輩だけあって、体格ががっちりしている。昨日まで中学生でした、って俺とは違う。
初っ端のゴールはラッキーだというかのように、ボールを持つ者にプレッシャーがかかる。
それでもパスを回して、スリーポイントを狙う。
無理な態勢だ。
ボールはリングに弾かれてしまう。
とっさにリバウンドを狙う。ゴール下には三人。ほぼ同時にジャンプする。
相手チームのセンターがわずかに高い。ボールは下に弾かれて、待っていたハルに拾われる。
ひと呼吸で、ボールは綺麗な弧を描いて決まる。
「ナィッシュー、ハル」
へへっとハルが笑う。すばしっこさではハルには敵わない。
ハルがボールを持つと安心する。いつも、そこからシュートを決めたのは俺だけど、ハルがいてくれたから自由に動けた。
パスがまわる。
一瞬の間をついて、ボールに追い越される。
ホントに戻りが早い。
走って戻ったものの、きれいなレイアップが決まったところだった。
拾ってもらったボールをもらい、礼を言う。
「一本、返しましょう!」
得点は27-12こちらが追っている。
月が満ちるまで ハイ・タッチ 12
「おい、体慣らしとけよ」
軽く体をほぐしている先輩から声がかかる。
足の筋を伸ばしていく。
走りたい。
ボールを追いかけたい。
とても単純な欲求が、内側から俺を揺する。
鼓動が早くなる。今から早くてどうするんだよ。すぐに息があがるだろ。
マネージャーの笛が鳴る。
「後半戦です、両チームともにジャンパーを出してください」
軽く腕をまわす。
これはセンターがすることだ。身長なら、先輩と同じくらいある。なんとかなりそうだった。
サークルに入る。緊張が張りつめる。
ボールが宙に浮き、頂上に登りつめたら試合が始まる。
俺の前後には仲間がいて、取り損ねないようにボールを待っている。
ハルが見える。
先輩、一人一人の位置をざっと見回して息を整える。
笛をくわえたマネージャーが首を倒して確認する。
oK
こちらも頷きかえす。
試合が始まる。
軽く体をほぐしている先輩から声がかかる。
足の筋を伸ばしていく。
走りたい。
ボールを追いかけたい。
とても単純な欲求が、内側から俺を揺する。
鼓動が早くなる。今から早くてどうするんだよ。すぐに息があがるだろ。
マネージャーの笛が鳴る。
「後半戦です、両チームともにジャンパーを出してください」
軽く腕をまわす。
これはセンターがすることだ。身長なら、先輩と同じくらいある。なんとかなりそうだった。
サークルに入る。緊張が張りつめる。
ボールが宙に浮き、頂上に登りつめたら試合が始まる。
俺の前後には仲間がいて、取り損ねないようにボールを待っている。
ハルが見える。
先輩、一人一人の位置をざっと見回して息を整える。
笛をくわえたマネージャーが首を倒して確認する。
oK
こちらも頷きかえす。
試合が始まる。