ふんわりシフォン -308ページ目

たとえば


広島。

原爆の被爆地。
原爆記念館があって、過去のつらい歴史を知ることができる。

修学旅行で

やっぱり知らなくちゃいけないかな、なんて頑張って見て、かなり凹んだ。

人は人に対して酷いことをできるという事実。



ベトナム戦争

テレビから流れる情報で知ったことは枯れ葉剤の散布での奇形児、戦争でのドラッグ使用。

今も苦しむ人がいるということ。



それでね

人間が不快に感じるのはやはりよいことではないのです。

原爆記念館で、気持ち上向きになる人なんていないよね。

知ることは大切なのです。
でも、情報を選べるなら



どう広島は復興したのか

ベトナムの人は自国の何を誇りに思い、なにを好きなのか知りたいです



人が熱くなるのは好きなものに対してだから。

なにが好きなのか知りたい。



みんなが
好きなものについて熱く語れるなら

人の大切なものを理解できたら争いはおこらないでしょう

羨んだり、妬んだりしなければ、きっと



反戦集会に参加するより、平和集会に参加します。そんな書き込みを見つけました。

HAPPYで誰かとつながれたら

好きなもの
楽しいもの
夢中になれるもの



そんな気持ちを共有できたら

人は酷いことをしないはずです

月が満ちるまで ハイ・タッチ 15

走る



走る

リバウンドを取るための場所とりのスクリーンアウト。
体のがっしりした三年のセンターは小暮先輩だ。

「まだまだだな」

背中越しの声がくやしい。壁みたいな背中しやがって。味方ならめちゃくちゃ頼もしい背中だ。

フォワードの川崎先輩のシュートは、わずかにリングをそれる。

「取れよ!!」

言われなくたって。

それた軌道に近かったからボールを手に入れる。機敏さは俺が上だ。

すぐに村岡先輩へパスを出す。

カットインされてボールが敵の手に渡る。

「速攻ーーー!!」

ハルと川崎先輩は走っている。



三年のフォワード、足が早い!!。自らボールを運んで行く。

先にゴール間近についたハルだけでなく、川崎先輩もパス、シュートの警戒をする。

月が満ちるまで ハイ・タッチ14

ボールを追った目が、一瞬ほかの物を映す。上手くごまかしているけれど、反則スレスレ。

リバウンドを待つ姿勢から、何気なくシャツの裾を引く。引かれた方は、気をとられてリバウンドのタイミングを外してしまう。





気に入らねぇの






言葉が、耳元で言われたように蘇る。

どうして線をひかなくちゃいけないんだろう。気に入らないとか、しゃくに触るとか感情で分けられていく。

俺は誰かを悪く言うのは嫌いだ。

出来た人間じゃないから、腹をたてることはある。

人にはひとりひとりの物差しがあって、それで計れないものは理解できない。

だけど、理解できないからってそのままでいいのか。


杉田先輩にちょっかいを出していたのは川崎先輩だった。

胸に重いものがある。

何もできないのか?
何も言えないのか?
どうしたら理解しあえるんだ?
どう話したらいいんだ?

ハテナマークが限りなく湧いてくる

どうにかしたい



「海斗!!」

ハルからのパスでゴール下からのシュート。ぼんやりしてたものの体は覚えている動作を再現する。

リングにかすることなく、網をすり抜ける。柔らかいシュート。

「よぉし!!2点返したぞ」
ハルもヒートアップしている。的確にボールをさばいている。



センターだというのが、もどかしい。

だから よく見える。

杉田先輩が、川崎先輩が。走っていくハルが。セカンドガードの村岡先輩、フォワードの木村先輩。



悩むなよ、俺。



よく見ようぜ。



体が心が覚えたことに反応するように。