ふんわりシフォン -304ページ目

月が満ちるまで 存在 1

こじんまりとした家だった。普通の…いやかなり年季がはいった平屋だった。

うちといい勝負かもしれない。住み慣れた我が家は見慣れているものの、これはよそさまの家なのだった。
ただこの家の前には看板が出ている。




クロサワデザイン




ポスターデザイン、ロゴ、パッケージのデザイン受け付けます

デッサン講習あります



付け足したかのような文字。デッサン…ためらいはすごくあった。

ただ調べたら他より安くて、近いことから見に来たのだった。

どうしよう。

老眼のおじいちゃんだったりしたら。



思いあぐねて佇んでいると、玄関の引き戸が滑る音がした。

古くても手入れされた道具のたてる軽い音だった。
この家に住む人はこの家を大事にしているらしい。

玄関の暗闇から出てきたのはほっそりとした綺麗な女の人だった。

日差しを手を庇のようにして遮り、手にしていた日傘を開いた。



息を呑むような綺麗な人だった。白い肌に涼しげなワンピースで、さしている日傘も良く似合っていた。

ぼうっと見つめていたら、彼女から声をかけてくれた。

「家になにか用かしら」

庭先にぼうっと突っ立つ人間がいたら、誰でもそうするだろう。

怪しすぎる

ああ、娘さんなら先生はおいくつなんだろう…

五十は越えているかも。

すべりこむ

ひそやかに

心の隙間にある感情

ときおり暴れだして

たずなを緩める



流れていく

文字に変換され

するりと

狭間におさまる



ひそかな

言葉



誰かに向かうのではなく

自分に向かう



そこが わたしなんだと思う

新章突入


試合結果を書かずに遁走。
ラストはハイ・タッチで締めたかったので(^_^*)

書ききれなかったバスケ部内容 については…いつか。少し文化祭で登場あるかも。



新章は風花です。

また家族物かな。トラウマがあるので軽くしてあげれたらいいな。