ふんわりシフォン -259ページ目

FULL MOON 11

「よくやった」

背中にジョーカーの手が沿えられるまで、包丁を抱えて固くなっていた。
かたまってしまった指を、一本一本ほぐして手から包丁を取り上げられるまで、動くことができなかった。
がくがくと膝が笑っている。冷たい汗と涙…頬を濡らすものはどちらだか分からない。混ざりあい、そこにあるだけだ。




俺、生き物を殺したことなんてなかった。




虫くらいならある。でも、これは…人間以上に体積のある獣だ。

明け星が寄ってきて、獣を確認している。硫黄の臭いはそのままで鼻をしかめる。
見ているその場で、獣は影が薄くなっていく。そこに存在していたことが、まるで嘘だったかのように。
たとえ、害をなすだけの生き物だとしても殺すことに胸が痛む。



「空に還ってゆくね」

鼻をならした明け星が、見上げる。黒い粒子が硫黄の煙りに混じり立ち昇る。
透けて見える程影が薄くなっていく。

ビルの影から昇る月に、黒い粒子は向かっていく。風でたなびくように見えるけれど、風はすべて止まっている。






「私と来るかね」

ジョーカーが体を半分こちらに向けて問い掛ける。

「……聞きたいことがある。まだまだたくさん」

もう一度、獣のあった場所を振りかえる。薄れてしまった影はもう形を見分けることが出来ないほど闇に紛れてしまう。

ただアスファルトに存在した形跡だけを残して。




「いこうか。明け星」

黒い猫はにゃあとないた。

懐かしい食べ物

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テレビを見ていたら、おまんじゅうが映し出されました。
それは懐かしい、タンサンまんじゅうで、高校生の頃に亡くなったおばあさんの得意な料理でした。

見ただけで、懐かしくて懐かしくて涙がでそうで…

作りかたを教えて貰っていないから、おばあさんとまったく同じタンサンまんじゅうは、もう食べることができない。そう思ったら、ぽろぽろ涙がこぼれてきました。



ふいに記憶から浮かび上がってくる、優しい思い出。
食い意地が張っているのか、食べ物に関係した思い出が多いのですが、昔の人は料理上手な人が多かったように思います。

コンビニなんて無い時代に食べたいと思ったら、作るしかない。

父が言っていた言葉で、おばあさんが料理上手だとあらわしているのが『どこの家もカレーなんて食べてなかったのに、うちだけは食べてた』そんな言葉がありました。

具だくさんののり巻きや、草餅、タンサンまんじゅう…いつか自分で再現したい懐かしい食べ物。



クックパッドで検索してみたら、ありました。

そして…その人のコメントがやっぱり思い出の懐かしい味の再現だということで、またもらい泣き。

食べ物も文化で伝えていく人がいないと消えてしまう物なんです。



そしてそれを伝えるのは、懐かしくて温かい記憶なのです。

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未来

不安を口にしたら

不安が形を持って動きだしそうで

不安を現実に変えてしまいそうで

不安は胸にしまう



夢見た未来のために

歩きだそうとするなら

不安を消してしまうほどの
鮮やかなイメージで

未来を描こう



大好きな物に囲まれて

生きていこう