月が満ちるまで 噴水 15
今のままでいい。だけど変わっていくのだろう。宮原もあたしも。
あたしには日常の出来事なんて打ち上げ花火みたいだった。
ぱあっと花開いて、その時は楽しいけどそれだけで、すぐに消えてしまう。
下手をしたら花火すらない日常で。
宮原にとってはバスケは花火なんじゃなく、噴水なんだ。後から後から噴き上げる情熱で、心を満たしていく。
涸れることの無い泉は宮原そのもののようで。あたしも心に噴水を持っていたい。
なにがしたいかなんて、まだ分からないけど、誰かが笑顔になること…
そんな一瞬をもたらすことができたらいい。そんな一瞬を、手伝うことができたらいい。
あたしには日常の出来事なんて打ち上げ花火みたいだった。
ぱあっと花開いて、その時は楽しいけどそれだけで、すぐに消えてしまう。
下手をしたら花火すらない日常で。
宮原にとってはバスケは花火なんじゃなく、噴水なんだ。後から後から噴き上げる情熱で、心を満たしていく。
涸れることの無い泉は宮原そのもののようで。あたしも心に噴水を持っていたい。
なにがしたいかなんて、まだ分からないけど、誰かが笑顔になること…
そんな一瞬をもたらすことができたらいい。そんな一瞬を、手伝うことができたらいい。
月が満ちるまで 噴水 14
「ごめんね、応援してもらったのに勝てなくって」
無理に笑おうとしてるみたいだ。笑おうとしてても、目の中には悲しみがあって、胸が苦しくなる。
「無理したってダメじゃないの?練習で出来ないことは試合で出来ないよ」
ああっなんかキツい…こんな風に言いたいんじゃないのに。
「あのさ、信じてもらえないかもしれないけど、ちはやちゃんに『がんばれ』って言ってもらったの、すごくすごく嬉しかったよ。体が軽くなって、ずっと走れると思った」
思いだしたのか、目が明るくなりいつもの笑顔に近くなる。
「オレね、もっとがんばれるんだって思った。自分のために頑張ってきたんだけど、でも誰かが見ててくれて応援してくれるって、すっごく嬉しいんだね…よくわかったんだ」
「だからって…あんまり無理しないでよ」
へへっと笑う。
「なんかさ、何でも出来そうな気がしたから。自分でもびっくりするくらい上手くパスカット出来たしさ。勝てたらカッコ良かったのにな」
「いいよ宮原はそんなにカッコ良くならなくたって」
「なんで」
「困る」
「どうして困るの、その方が良くない?」
「いいの、あたしは困るの」
「これ以上、惚れたら困る?」
「そんなわけないでしょバカ宮原」
ずっと握りしめていたペットボトルを、宮原に投げる。
「ゴチになります」
はははっと笑った宮原は、ペットボトルの蓋をねじって中身を喉に流し込んだ。
いつもと変わらない。
胸のつかえが取れたみたいだった。
無理に笑おうとしてるみたいだ。笑おうとしてても、目の中には悲しみがあって、胸が苦しくなる。
「無理したってダメじゃないの?練習で出来ないことは試合で出来ないよ」
ああっなんかキツい…こんな風に言いたいんじゃないのに。
「あのさ、信じてもらえないかもしれないけど、ちはやちゃんに『がんばれ』って言ってもらったの、すごくすごく嬉しかったよ。体が軽くなって、ずっと走れると思った」
思いだしたのか、目が明るくなりいつもの笑顔に近くなる。
「オレね、もっとがんばれるんだって思った。自分のために頑張ってきたんだけど、でも誰かが見ててくれて応援してくれるって、すっごく嬉しいんだね…よくわかったんだ」
「だからって…あんまり無理しないでよ」
へへっと笑う。
「なんかさ、何でも出来そうな気がしたから。自分でもびっくりするくらい上手くパスカット出来たしさ。勝てたらカッコ良かったのにな」
「いいよ宮原はそんなにカッコ良くならなくたって」
「なんで」
「困る」
「どうして困るの、その方が良くない?」
「いいの、あたしは困るの」
「これ以上、惚れたら困る?」
「そんなわけないでしょバカ宮原」
ずっと握りしめていたペットボトルを、宮原に投げる。
「ゴチになります」
はははっと笑った宮原は、ペットボトルの蓋をねじって中身を喉に流し込んだ。
いつもと変わらない。
胸のつかえが取れたみたいだった。
元気だしてね
あなたはあなたにしか出来ないことをしているから
あなたでなければ意味がないの
替わりがいるわけないでしょう
あなたは一人しかいないから
あなただから好きで
あなただから応援できる
そのことを忘れないで
元気だしてね
あなたを好きです
あなたでなければ意味がないの
替わりがいるわけないでしょう
あなたは一人しかいないから
あなただから好きで
あなただから応援できる
そのことを忘れないで
元気だしてね
あなたを好きです