旋回
足元に十文字の影がよぎる
さあっと掃いたように
いくつもの影が行きすぎる
見上げれば鳥の群れが頭上をよぎる
すらりとした肢体に嘴の白
北から吹く風に乗って
くるりと旋回する
渡り鳥なのかも
薄い灰色の若鳥は
集団のいちばん外側を
大きく大きく旋回していく
気流を受けた翼は
羽ばたかなくても
ほんのわずかな角度をつけただけで弧を描く
旋回しながら
それでも 少しづつ南へ
集団になっているけれど
物凄く疲れそうな
飛びかたで 移動していく
体力を消耗しない
そんな飛びかたもあるだろうに
秩序なんてない集団から
感じるのは喜び
飛べる喜び
どこかへと向かう喜び
湧きあがる衝動が
群れを乱して
それでも確実に
どこかへと向かっている
さあっと掃いたように
いくつもの影が行きすぎる
見上げれば鳥の群れが頭上をよぎる
すらりとした肢体に嘴の白
北から吹く風に乗って
くるりと旋回する
渡り鳥なのかも
薄い灰色の若鳥は
集団のいちばん外側を
大きく大きく旋回していく
気流を受けた翼は
羽ばたかなくても
ほんのわずかな角度をつけただけで弧を描く
旋回しながら
それでも 少しづつ南へ
集団になっているけれど
物凄く疲れそうな
飛びかたで 移動していく
体力を消耗しない
そんな飛びかたもあるだろうに
秩序なんてない集団から
感じるのは喜び
飛べる喜び
どこかへと向かう喜び
湧きあがる衝動が
群れを乱して
それでも確実に
どこかへと向かっている
吹き寄せ
ずっとそばにいたいよ
君の隣に
言葉だけでなく
熱をもったわたしで
出会って嬉しいよ
会いたいよ
話したいよ
言葉はいつも不器用で
抱きしめたなら 伝わるのに
見つめたら わかるのに
どこにいても 見つけられるから
どんなに変わっても わかるから
あなたは あなたのままで
わたしは わたしのまま
出会おうね
笑おうよ
出会うことになっていたのだから
見つけたから
そばにいさせてほしい
君の隣に
言葉だけでなく
熱をもったわたしで
出会って嬉しいよ
会いたいよ
話したいよ
言葉はいつも不器用で
抱きしめたなら 伝わるのに
見つめたら わかるのに
どこにいても 見つけられるから
どんなに変わっても わかるから
あなたは あなたのままで
わたしは わたしのまま
出会おうね
笑おうよ
出会うことになっていたのだから
見つけたから
そばにいさせてほしい
FULL MOON 15
ざわりと木々がざわめく。ドンと足の裏へと衝撃が走り、そろり足を浮かせて確認すると、地面に亀裂が走っていた。一直線に伸びてオレにたどり着いていた。
「…なんだ、これ」
見上げる空には鳥がざわめき乱れ飛んでいる。
するりと物陰から黒猫が現れる。
「コノハナ、急いでっ」
「な…どうしたんだよ」
「飛行機っ…中国に行かなくちゃ」
じたばたと足をばたつかせていたが、はたと気付いてジョーカーを睨みつける。
「風の大将、分かるんでしょ、用意してよ」
「緊急なんだな」
「緊急も緊急。間に合わなかったら恨むわよ」
「…なんだ、これ」
見上げる空には鳥がざわめき乱れ飛んでいる。
するりと物陰から黒猫が現れる。
「コノハナ、急いでっ」
「な…どうしたんだよ」
「飛行機っ…中国に行かなくちゃ」
じたばたと足をばたつかせていたが、はたと気付いてジョーカーを睨みつける。
「風の大将、分かるんでしょ、用意してよ」
「緊急なんだな」
「緊急も緊急。間に合わなかったら恨むわよ」