問い
明かりの灯りだした、レストランの食卓で
「好きな食べ物はなに?」
ほんのささいな問い掛けだった。
ただ単にメニューを決めるための問い掛け。なのに心が騒ぐのは何故だろう。
あなたが知らないことは、沢山ある。興味がなければ心に残ることすらない。風がそよいだように、通りすぎる。
口にのぼりかけ、噛み潰した。
変わってゆくかもしれないもの。一方で、決して変わらない物。
服の襞をあるべき形になぞらえて、それが意味があることのように振る舞う。
とても簡単な問い掛けなのに、息をつくのでさえ憚るように考えてしまう。
なにか格好つけようとしてるみたいに時間をかけしまって。考えてみた、たわいないお菓子の名前を口に出来ずに。
ぽっかり取り残される。
すぐに忘れてしまうなら、何を言っても良かった。そのことに気付くのが少し遅かった。
沈黙は始まった会話に掻き消される。何事もなかったかのように。
ほんの瞬きの間の逡巡。聞いていなかったふり、聞かなかったふり。
会話は続いていく。表面を撫でるように。
「好きな食べ物はなに?」
ほんのささいな問い掛けだった。
ただ単にメニューを決めるための問い掛け。なのに心が騒ぐのは何故だろう。
あなたが知らないことは、沢山ある。興味がなければ心に残ることすらない。風がそよいだように、通りすぎる。
口にのぼりかけ、噛み潰した。
変わってゆくかもしれないもの。一方で、決して変わらない物。
服の襞をあるべき形になぞらえて、それが意味があることのように振る舞う。
とても簡単な問い掛けなのに、息をつくのでさえ憚るように考えてしまう。
なにか格好つけようとしてるみたいに時間をかけしまって。考えてみた、たわいないお菓子の名前を口に出来ずに。
ぽっかり取り残される。
すぐに忘れてしまうなら、何を言っても良かった。そのことに気付くのが少し遅かった。
沈黙は始まった会話に掻き消される。何事もなかったかのように。
ほんの瞬きの間の逡巡。聞いていなかったふり、聞かなかったふり。
会話は続いていく。表面を撫でるように。