FULL MOON 夜を駆ける 4
「一人での行動は禁止のはずよ。何してたの」
おずおずと、後ずさるように離れようとする。
「…なにもしてないってば」
「じゃあ…何、探してたの。一人が勝手にすることで回りに迷惑がかかることがあるの」
ぴくっと瞼が揺れた。間を詰めて、後ろに隠した手を持ち上げてよく見ると、切り傷だけでなく土を掘った後らしく爪の間に土が入り込んでいた。
何か掘ってたみたい…
「 シュウメイ、そろそろ行こう」
気配がなくやって来たハンに声をかけられ、びくっとした拍子に手を離してしまった。
スンホンは手を振りほどき、走って仲間の列に連なってしまった。
「どうしたんだ、何かあったのか」
「ハンのせいで逃げられたわ」
振り返ると穏やかなハンがいて、なに事もなかったかのように佇んでいる。
「あの子、何か隠してる」
何を探しているというのだろう。
「ちょっとハンも気をつけて見ていて」
「シュウメイの気のせいじゃない」
穏やかな笑顔が、なぜか憎らしい。
「何かあってからじゃ困るの。どちらかが、必ず見ているようにしなくちゃ」
おずおずと、後ずさるように離れようとする。
「…なにもしてないってば」
「じゃあ…何、探してたの。一人が勝手にすることで回りに迷惑がかかることがあるの」
ぴくっと瞼が揺れた。間を詰めて、後ろに隠した手を持ち上げてよく見ると、切り傷だけでなく土を掘った後らしく爪の間に土が入り込んでいた。
何か掘ってたみたい…
「 シュウメイ、そろそろ行こう」
気配がなくやって来たハンに声をかけられ、びくっとした拍子に手を離してしまった。
スンホンは手を振りほどき、走って仲間の列に連なってしまった。
「どうしたんだ、何かあったのか」
「ハンのせいで逃げられたわ」
振り返ると穏やかなハンがいて、なに事もなかったかのように佇んでいる。
「あの子、何か隠してる」
何を探しているというのだろう。
「ちょっとハンも気をつけて見ていて」
「シュウメイの気のせいじゃない」
穏やかな笑顔が、なぜか憎らしい。
「何かあってからじゃ困るの。どちらかが、必ず見ているようにしなくちゃ」
