ふんわりシフォン -139ページ目

雪明かり

雪が積もって

ほのかに明るい

外はいつもの闇でなく

遠くの明かりが

跳ねて跳ねてやってくる



月のない闇が

ほのかに明るい

君の家に灯る灯よ

跳ねて跳ねてやっておいで


窓に映る君をつれて

跳ねて跳ねてここにおいで

睡眠

ぽかぽかした君と

あったかな布団

まどろむ一瞬に

君の笑顔が降ってくる



僕に触れる

やわらかな指

背中をなでて

髪に触れる



遠くなる意識

満たされながら

ゆらりと揺れて

夢へと旅立つ

FULL MOON 夜を駆ける 5

「気をつけておくよ」

「山で何かあったりしたら大変」


普段出かけないような山奥まで来て、はしゃいで事故にあったりしたら、ハンやあたしが責められる。

きり、と爪を噛む。

「大丈夫だ、シュウメイ。オレも気をつけるし、子供を数人づつ組ませて行動させたらいい。もう少し先まで行こう」

先頭に立つハンを横目に、子供の列をやり過ごすと、後からついて行く子供のなかにスンホンを見つける。

伏し目がちに、ちらりとこちらを見て通り過ぎる。

苛立ちからまた爪を噛む。儒教が敬われているここでは、年上には従うことだと教えられている。

スンホンの首根っこを捕まえて問ただしてやりたい。ハンに邪魔されたのが悔しい。

烈火のような思いに身を焦がしながら、ふと見ると深々とした森には秋の日差しが降り注ぎ、実りをもたらしている。

深々とした静寂がある。





ほうっと息を吐く。焼けるような怒りは消えない。

ただ吐きだすのは今ではない。そんな気がした。