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アパレル現場環境を考える ぜろのブログ

国内OEMメーカー現役営業職からみたアパレル業界の状況を主に書いています。同じアパレル業界の人に読んでもらえたら……嬉しい。

アパレル業界の方
アパレル好きな方
こんにちは

私国内OEM工場で営業の仕事をしています。

最近我が社も機能別組織になってきました。
生産現場都合での話が良く上がります。
◯ポケットを先に仕上げたいのでステッチを二本にしてはだめか。等


マーケティング用語でトレードオフという言葉があります。
一方を追求すれば片方を犠牲にせざるを得ない。
 
モノが売れない時代にあえて賃金の高い日本でものづくりを行っている。
OEM卸先の多くはそのようなアパレルの猛者です
縫製そのものへの知識も経験も高く造詣が深い。
はっきり言うと厳しい。
大げさですが毎回生産現場と摩擦を起こします。

私の経験値も日々あがっていますので最近は事前にどの程度の難易度なら超えられるかニュアンスで判るようになりました。笑
もちろんまだまだ経験値は足りません。

どんなに心配されようが、楽をしたいと言われようが摩擦を気にしてはだめです。
新しいことには摩擦はつきものですし、今と同じ状態のままでは右肩下がりになるだけです。
ですから常に基本少し無理めの仕事を取ります。


生産現場の要望通り工場の生産性をあげようと縫製を簡素化すれば仕事は楽になりますが、それを追求すると売れなくなります。
仕様を簡素化すれば価値が下がります。
簡素化=誰でも作れるように、どこでも作れる
他の工場でも作れる、どこにでもある、既にあるものですから。

日本で作っているとそれだけで価値があるなどと言っている方多いですがそれはすべっています。
もちろん私が熱心に取り組ませて頂いているお客様はそのような体でありません。

誰でも作れるとは他でも作れるものです。
悪く言うとどこでもあるもの。

でも難しすぎる仕事ばかりを受けていくとパートが主体の工場では労働者が離脱します。
彼等の多くは規格外の事より経験済みの仕事を好みます。

どちらかに注力すると片方が足りなくなる。

このバランスが難しい。
実際の話、生産を請け負う商品には2年3年と継続しての大ロットの依頼もありますが、多くは100程度の小ロットです。
小ロットで生産性を追求するにはその案件にリピート性があるかどうかの見極めが必要です。
そこが私のような営業の勘所です。
生産性云々は、大量生産する商品でないと功を奏しませんから、生産性を考慮しての改良も徒労になります。

これほんとうに難しい。
私のような社交性にかけた人間が拙い言葉で話してもなかなか理解が得られない。
卸先都合か、自社都合か。
もちろん生産現場にも卸先にも良い結果を出すようにするのが営業の仕事です。


参考にすればアパレル全体の生産量の内日本製国内製のものって、3%ぐらいしかないそうです。
弊社はバッグが主ですが割合は似たようなものでしょう。

◆乱暴なことを言えば、100の取引先の内97は適してないって事です笑
だから大抵の国内アパレルとは取引きしても上手くいかないです。

うがった見方をすれば、多くのアパレルは国内で対応できずより安い労働力を求めて海外生産へ移
ったのです。
違う生態系だと考えるべきです。
最近のブームのように日本製万歳!ってわけにはいきません汗
 
マーケットはこのような状況です。
卸先様の都合だけを考えても様々ですし、現場で働いている人の価値観も様々ですから
卸先様の取捨選択は営業職が今まで以上に慎重に注力しないとだめです。
解などありません。
いかに個別に理解できるかです。

私みたいな勝手人間の営業成績が良いのも私が服オタで昔からドメブラが好きだからでしょう笑
中で泳いでいればどれぐらいコアな顧客がいるか
どの程度ブランドロイヤリティが高いか、
規格内の仕事しかしていない営業にはわからないでしょうが私にはある程度わかります。

OEMはそれほど面倒くさい仕事です。
相手からの企画を待つ受身ではできません笑

◆ですがこの業界では工場=受身というイメージが大勢です。
その構図を嫌い多くの経営者が自社発信の企画に取り組まれています。
OEM出身のファクトリーブランド色々ございます弊社もいくつか取引させて頂いています。


弊社もPBに取り組んでいます。
ボスの主導ではなく情熱的な一従業員が始めたものですが、どうしても工場最適な規格ばかりになってしまいます。
それほどイージーな企画ばかりではありませんが
生産経験済みの内から引き出したものなので既視感のあるモノばかり。汗


一方、取引先様からの無理めの仕事にはそれこそはっとする規格がたくさんあります。
弊社のような工場まだまだ課題が多いですが、やはり強い製品を作られてるブランドからのOEMは必要です。
それが糧になります。   
難しいことをすると経験値があがります。


経済はシュリンクしています。
価値観も変わりました。
皆が同じ服など着ることは無いし、新しいものである必要もありません。
その中でも服、バッグ、シューズ、等モノに拘る人は一定数います。
その人たちはおそらくマスにはなりません。
でもそれで良いと思います。
弊社は中小企業ですしボスの個人商店みたいなものなんですから笑


後、仕事に携わっている人間がどれだけ当事者意識を持っているかも大事だと思います。
はっきり言うと年に1.2回アウトレットでしか買い物しないような消費欲の低い人に国内製で売っているブランドの営業の仕事は難しいと思います。
まず肌感覚で理解できないでしょう。
理解し難いのではないですか。

なんでこんな高いもの?って腑に落ちないからそもそも要所要所の勘所がわからないでしょう。笑

高いものが良いって話ではないですし安いものが悪いって話でもないです。
自分が興味を持てない事に注力するためには、
これほどまでにモノが売れない時分難しいということが言いたいです。
そもそも方程式がないのですから。
個別に解を出さないといけないんです。
そんな細かい仕事、それ自体が好きじゃないと難しくないですか??

モチベーションが維持できないと思うんです。

工場の営業職にはそのようにアパレル好きな人を雇うのが良いと思います。
なかなかいないと思いますが………
ボスに言わせると私は異端なようですから。