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アパレル現場環境を考える ぜろのブログ

国内OEMメーカー現役営業職からみたアパレル業界の状況を主に書いています。同じアパレル業界の人に読んでもらえたら……嬉しい。

アパレル業界の方
アパレル好きな方
こんにちは

私アパレル雑貨OEM工場の営業をしています。

今年に入って今まで落ち幅の少なかったメンズ業界にも急激な売上減が…
得意先、仕入先のあちこちで焦りが伝わる国内製造業界です。


先日ある服屋に行きました。
その服屋は精緻なものづくりとサブカル的な世界観でコアな顧客に支持されているBRです。 
設立され15年前後ですので全国にファンも多数いらっしゃいます。 
ただし、企画自体がかなりニッチ。
そもそも、ブランドのコンセプト自体が少数派のための普段着です。カッコ良い!!

営業の方とあれやこれやと話をした時、
気になる事がありました。
営業の方曰く、
●でもなかなかファンを掴み続けるのは難しいですねー。売り上げも市況なのかなかなか厳しい。
今期ね、4.5年前に爆発的に売れた革靴を、人工皮革!合皮で価格を下げて展開したんですけどあまり売れ無いんですよ。
もう今は服屋が作った靴はダメなんですかね…?

私昔のデザインは知らなかったですが、今の商品は知っていました。
ビンテージ物を転写プリントで表現するという、
ものすごく良いデザインなんですが、素材が…好みでありません。なんか足りない。
デザインももちろん以前とは違うはずです。

結局コアな顧客視点から見ると、すみません!
私はたまに買う程度のスモールユーザーですからえらそうに意見言える立場ではありませんが、
率直に言うと置きに行った感じに見えたんです。
同じような服オタならきっとわかると思います。
そのような個性の強いBRで買うお客様は必ずしも安くなったものが欲しいわけでは無いんです。
むしろ、素材を安価なものに変えたりすると、
なんだ、残念。ってなり、度がすぎると顧客離反を招きます。

もしかしたら新規客狙いのエントリー価格なのかもしれませんがそれはそれで諸刃の剣になります笑
要は既存顧客が逃げるってことです。

いや本当の話。
たかが服されど服ですが、そういう位置付けのBRはあります。
むしろドメブラには多いでしょう。

人工皮革にされた本当の理由はわかりませんが、
そのBRであれば、仮に以前より高い値付けになっても、全体がよりアップデートされていたほうが売れたはずです。

しっかりと顧客に支持されているブランド側は置きにきたと思われるような企画をおこしてはいけないんです笑
✳︎OEMの仕事長いですし置きにいく理由はよく
わかるのですが……

実際にそうかどうかはわからないのに、偏った主観で意見してすみません。汗
ほんとうに。えらそうで……。


独りよがりかも知れませんが聞いてください。
強く支持されるBRの顧客ってのは言い換えると
ミュージシャンや作家に群がるファンと同義なんです。
ひと昔前にアキバ系に圧倒的に支持されたアイドルグループと同じようなもんなんです。笑
いえ、私はアイドルオタではないです。
聞いた話彼らは、CDを一人で何枚買うか。
俺たちが彼女を支える!みたいな感覚でしょうか
一人で10枚いや30枚と買うんですね。もっとか。
聞いた話ですよ。笑

ニッチな顧客に支持されて売れてきたんです。
それがCD売り上げ枚数に反映され、
メディアにあがり、結果、他大勢のフォロワーに支持されて全国区になったんだそうです。


アパレルも顧客からの強い支持があるところは同じでしょう。
コレクションで有名なコム○○ャルソンなんか、
そうです。
元々ニッチな顧客に強烈に支持されているBRで、
今もコアなファンがいらっしゃいます。
いつのまにか、それほどファッションに詳しくない人にも名前を知られているBRになりました。

売り上げはCDのたとえ話とは違い、大手アパレルの10分の1以下ですが。……… 

✳︎ブランドの強さと売り上げ金額は比例しません
車だってそうですよね?
フェラーリとトヨタを比べたらどうですか。
トヨタのほうが確か100倍ぐらい売上げ額大きいです。


音楽でも映画でも小説でも良いんですが好きになるとオタクはその作家のアーカイブを遡ります。
次にその作家達が影響を受けた人達のことも気になり、それも試してみる。
服も同じですよね。違いますか?
きっと同じような価値観の人いるはずです。
私は夢中になるとアーカイブが気になりだし、
ヤフオクやら古着屋なりで探し出し、現物があれば遠路はるばる見に、いや試着しに行きます笑
もちろん私はすぐには買いません…
そのように夢中になる顧客はそこかしこにいるんです。


話を元に戻します。
これはアパレル業界に限らず他業種にもあてはまる話ですが、会社が数字【売り上げ】ばかりを追いかけると、業務がやっつけになり、置きに行く企画が増えて、中身が薄くなり、結果、顧客離反を招き、でBRが陳腐化します。


だからこそ強いフィロソフィーを持ち続けるデザイナーや経営者達がものすごく輝いて見えるのでしょう。
で、輝ければ輝くほど支持者も増えます。

今日も仕事中、合間をみては古着屋のサイトをチェックしている私です。笑
服が好きな人にとってアパレルの仕事は辞められませんね。中に入れば入るほど楽しい。
探究心や好奇心がこれほど満たされる業界を他に私は知りません。