アパレル現場環境を考える ぜろのブログ -4ページ目

アパレル現場環境を考える ぜろのブログ

国内OEMメーカー現役営業職からみたアパレル業界の状況を主に書いています。同じアパレル業界の人に読んでもらえたら……嬉しい。

アパレル好きなかた
アパレル業界のかた
こんにちは

私国内OEM工場の営業をしている者です。

以前も話しましたが、今、国内市場で物を作れる場が無くなってきています。
弊社のような工場にとって追い風です。
ブルーオーシャン笑

でも考え違いをしてはいません。
物を作れるところが減ってきているのは物が売れないからですし、余っているからです。

優秀と言われる人達が舵取りをしているアパレ大手の売上不振をみても明らかです。
人手を使わない無縫製の製品などを考えるより、
今企画しているモノが本当に価値あるものか考え直すべきです。
うちのボスにもご子息にもしっかり話をしたいとこです。
これだと安く作れるんだ。人手いらずだ。笑
もうそんな生産側の都合で物事は動きませんよー

◇そもそもモノは売れません。
でも売れているところがあります。

俯瞰して見ている人ほど売れているところとそれ以外のところの違いがわからないのです。
だからでしょう。
ボスにいつも聞かれます。
そこは何で売れるんや?

でも中で泳いでる人にはわかります。笑

売れているところはモノを創っています。
単なるモノではありません。
価値観のあるモノ。
この価値観というのがくせものですが、儲けるがための企画ではたいてい価値が付いてきません。


◆先月今一番夢中なアパレルブランドの展示会に招かれ行ってきました。
日頃から服が好きで購買欲の強い私です。
しょっちゅう色々な服店を訪れては見て、試着して、そのくせ滅多に買わない笑
そんな服オタですからハイブランドの服も良く見ます。
その展示会はお世辞にもきれいに見えません。
所狭しと納期順にラックにかけているだけです。
VMDも何もあったものではないのですが、なのに
服がすごかった。こういうのを本当の企画というのだと思いました。

服を見てハッとするなんてことそうそうありません。 
普段欲しないアイテムなのにそこの企画したものだと欲しくなるんです。

それを見た相手の心をつかんでしまうと言ったら言い過ぎでしょうか。
そのような気概でないと物は売れないと思うんです。

創意工夫で必ず売れるわけではありません。
しかしマーケットインでもプロダクトアウトでもなんでも良いですが、自分達で企画をし価値を積み重ねていくことでしか存在意義ないです。
時間がかかること間違いない。

ですが、工場にしろアパレル卸先にしろ、売上不振になると不安になり、儲ける方法、手っ取り早い方法に逃げます。笑
時間をかけれない。
がまんができない。
あの売れてるやつをパクれ笑
こんな感じに見せたら高く見えるのでは笑
ここのステッチを1本だけにしたらだめですか。
どうしてもこの生地を使わないといけないのですか。等

その有り様を見るたび絶対に真似したくない!と思います。

そのくせ上手に利益が出ていれば、出たでそれの有り難みを忘れて、あたりまえだと思う。
もっと高く売れんか、ああできんか。
こうできんかとなる。

もっと楽にできんか。金稼げんか。笑
が本心でしょうか。

そこで卸先には頼りたくないと生産側都合だけでのものづくり。
ですが自分達が売りたいがための都合で企画されますから身内でも欲しがらない企画品。
工場あるあるです。笑

◆たかがモノですが、それを見ただけで作り手の哲学や想いが伝わるようなことがあります。

万人が価値あると思わないかもしれませんが、
それで良いと思うんです。
ファッションなんて必欲品ですから。
そのようなモノしかこれからは受け入れられないでしょう。
生み出すのは容易ではありません。
ファッション業界は軽くみられがちですが軽く考えてる人に良いものは創れません。


◆これからは物を作れる工場が勝ちなのではなく、工場は物を創れるところとだけ取引していくべきなのです。
もしくはそのような精神的なモノを創れるようになるか。

会社の規模はそれほど関係ありません。
国内工場で営業をしていると、アパレル業界は
規模の大きいところほど足元おぼつかないとこだらけだと気付きます。
むしろ小さいところのほうが気概あるデザイナー兼社長であったりする場合もあり、学ぶところが多く私自身の糧になります。

◆ボスに進言します。
認めたくない気持ちはわかります。
ですが経済はこれからどんどんシュリンクしていくのですから、今までのような安易な価値観作りでは絶対にすべります笑

そもそもあなたたちが企画しているものあなた自身本当に欲しいとお思いですかー。
あなたが欲しいのは金でしょう?
すみません。口が過ぎました。笑

金があるから私のようなわがままな自分が働けているのです。
腑に落ちないことはしない。
リスペクトできる取引先様とだけ取り組む。
こんなわがまま社員である私。

こういうのを反面教師と言うのですね。
いろいろと勉強できて幸せです。