「免許返納」ではなく「失効」 | きょうだい児で、毒親育ちで、バツイチです。

きょうだい児で、毒親育ちで、バツイチです。

柴田真帆と申します。
アンジェルマン症候群の兄様がいて、
過保護・過干渉の毒母を見送り、
モラハラ&パワハラ夫を捨てました。

 

毒母は生前、バリバリに運転しまくっていた。

ただ、行ける場所は決まっていた。

買物コースと、兄様のところだけ。

乗馬をやっていた時期は乗馬クラブだけ。

 

なので、免許更新のために免許センターにいくときは

父が送迎及び付き添いをしていた。

 

大事にされすぎだろ。腹立つな。

 

父が亡くなったあとは、わっちが有給取って送迎した。

ただし、1度きりである。

 

次の更新のとき、わっちは更新のハガキが来ていたのは知っていたが

あえて何も聞かなかった。

 

で、ニュースで高齢者の事故のニュースをやるたびに

「うちであんなこと起きたら、もうホント

兄様のところになんて行けなくなるね。

裁判とか訴訟とか慰謝料とかなってさ

わんこたちも養えなくなるよね。

くれぐれも、子どもとか轢いたりしないでよ」

やんわりと(?)諭していた。

 

免許更新の期限が迫っても、毒母から

「更新に連れて行け」

とは言われなかった。

わっちが実家に戻ってから、

外出はほとんどわっちが乗せて歩いていた。

 

何故なら、免許更新をさせたくなかったからだ。

事を起こしてからでは、遅い。

言葉で言って聞かせて納得するようなタイプではない。

 

それなら、「行くところには乗せて行きますよ」という

オーラで納得させるしかない。

 

更新さえしなければ、もう車には乗れないのだから

わっちにとっては少なくとも

ヨソサマに危害を加えることがない

ってだけで一安心である。

 

ただ、恐らく毒母自身もストレスは抱えていただろうと思う。

それまで、ふとした思い付きでちょっと洋服を見に行ったり

買い物に行ったりできていたのが

常にわっちを使わなければ、行けないわけで。

 

その一方で、毒母自身が運転に自信を失くす出来事があった。

クルマを思いっきり、どっかに擦ったのだ。

とりあえずヨソの車ではない。

擦った場所と家のブロック塀の様子から

自宅のガレージに車庫入れするときにぶつけたっぽい。

だが毒母本人は認めない。

 

「帰って来たらこうなってた」

 

んなわけあるかぃ。

ベッコリへっこんでるし、いい音したと思うぞ。

 

今にして思うと、こういう出来事があったおかげで

毒母はニュースになるような事故を起こさなくて済んだのだ

とは思う。

 

時は年末、ぶつけたくせに「すぐ直せ!」ってキレられて

板金業者を探すのに苦労はしたが

その程度で済んで良かった。

 

かくして毒母は免許を「返納」ではなく「失効」して

無事に運転を引退した。

 

多分、毒母70歳ちょっとぐらいの頃だったと思う。