職場での恋バナだの病みだの言っている彼女には申し訳ないが
辟易しながらふと、わっち自身のことを考えた。
わっち、多分、そこまで
人を好きになったことって、ない。
付き合っている人に
「早く会いたい」
とか、思ったことがない。
代わりに
「あぁ日曜か…会わなきゃないんだな」
とは、よく思った。
甚だしいときは
「面倒だ…休みたい…」
とまで思った。
大丈夫なのか、わっち。
なんか、人間として欠落してるんじゃないか。
とは思いつつ、もうレベル50で
おひとりさまを満喫しているのだから
何の問題もないのだが、ちょっと引っかかる。
わっちの若かりし頃は
当然のことながら毒母もピンピンしていて
まぁデートに出かけようもんなら
えげつない悪態をつきまくったものだ。
多分、それに疲れてしまっていて
付き合っている人に会うということも億劫というか
デートと毒母をなだめることがセットになっていて
「毒母がうるさいしな…面倒だな…」
という意識の方が、
デートのワクワク感を上回っていたのだろう。
三回忌を終えて安心して
すっかり忘れていたが、そういえば明日未明が
毒母の命日だった。
こういう流れで思い出すってのもすごいな。
毒母の存在も悪態も、かき消すほどの存在に
会ってみたかった気もするなぁ。
とりあえず今は、
真天地開闢集団ジグザグの命様が
そういう存在だわ。うふふ。