しいちゃん、早起きひな祭り。 | 明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

重度の自閉症しいちゃんだけど、とても明るい女の子です。
私もしいちゃんにたくさんパワーもらってます。
子育てにちょっと疲れてしまった方にぜひ読んでいただきたいです。

しいちゃんは30才の女の子です。



自閉症で知的障害があります。




明るくて笑顔がかわいい女の子です。




ひな祭りが翌日に迫った2日。




私はしいちゃんにケーキを買ってあげたくて、



「しいちゃん、明日はひな祭りだからケーキを買いにいくよ」




「日曜日だから、絶対混むと思うんだよ。だから明日は早起きしてね」




としいちゃんに言いました。しいちゃんは、




「わかった!くんしゅ(おりこうになりますのこと)」




と言いました。




私は6時に起きて支度をして、しいちゃんもご飯をたべて、これで大丈夫だと思ったら、




しいちゃんは歯みがきをしたあと、ベッドで寝てしまいました。




「しいちゃん、ケーキ買いに行くよ、クリスマスの時だって、行列でなかなか入れなかったじゃん」




と言いました。でもしいちゃんは、




「寝んねするの」とぬくぬくしていました。




やれやれ、また車の渋滞の中で並ぶんだ‥‥




とクリスマスの日のことを思い出していました。




諦めてテレビを観ていたら、




突然しいちゃんが起きてきて、




「ケーキ屋さんいくの!」




と2分で支度を終えて、ケーキ屋さんに行くことができました。




ケーキ屋さんに着きました。




(あれ?)




私の予想を反して、誰もいませんでした。




一番乗りでした。警備員さんは来ていて、支度をしていました。




「しいちゃん、早すぎちゃったみたい、急かしてごめんね」




と言うとしいちゃんは、




しいちゃんは、「いいよ!」と言ってくれました。




しいちゃんは心が広いのです。




開店してお店に入り、しいちゃんは大好きなショートケーキを選びました。





二人でひな祭りのお祝いをしました。




ひな祭りの歌を一緒に歌いました。




「しいちゃん、ひな祭りおめでとう」




「可愛く産まれてくれて、ありがとう」




と言うと、しいちゃんは私を見ながら、




ちょこんと頭を下げました。




しいちゃんは重い障害をもって産まれてきたけど、




天真爛漫で、笑顔がかわいい女の子に育ちました。




そして重い障害もはねのけてしまうほど、たくましく育ちました。




これからもしいちゃんの幸せが続いていくことを願っています。





しいちゃんが選んだケーキ。




私の車ラパンもひな祭りのお祝いをしてくれました。