自分を許せるようになったこと。 | 明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

重度の自閉症しいちゃんだけど、とても明るい女の子です。
私もしいちゃんにたくさんパワーもらってます。
子育てにちょっと疲れてしまった方にぜひ読んでいただきたいです。

しいちゃんは30才の女の子です。




自閉症で知的障害があります。



明るくて笑顔がかわいい女の子です。



私はしいちゃんのおかあさんで、56才のシングルマザーです。


私の人生は幼い頃から波瀾万丈でした。




母親にいつも怒られ、「死ね!」という言葉を浴びせられ、今の時代では虐待と言われるようなことを日常的にされていました。




私は温かい家庭に憧れがありました。




大学を出て、社会人になり、しばらくして結婚しました。



結婚して地元を離れ、仕事の都合で、人気の観光地に住むことになりました。



日本人なら誰もが気軽に行く人気の観光地。




結婚生活が始まったけど、元夫はマザコンで、連休があると必ず実家に帰って母親と過ごしていました。




私は知り合いが誰もいない、はじめての土地で、孤独でした。




観光地は遊ぶところで、住むところではないんだなと思い知らされました。




休みの日、私の寂しさを埋めてくれたのが、チューブの音楽でした。




チューブはその頃、




「夏と言えばチューブ」と言われていたけれど、




私がチューブにはまり始めた頃のチューブは、「冬のチューブ」もとても素敵で、




まさにチューブが全盛期の頃でした。




音楽番組でチューブが出れば録画して、休日にはずっとチューブを観ていました。




ボーカルの前田さんの声量豊かな温かい歌声、




ギターの春畑さんのギターの技術、




ベースの角野さんのかっこよさ、




ドラムの松本さんの優しい見た目とは違う、パンチのあるドラムの音、




すべてが好きでした。




自分でも(狂ってるな‥‥)と思うくらいチューブを聴いて、観ていました。




今で言うとまさしく「推し」でした。




ところがその観光地から地元に戻り、




元夫の実家に入り、




しばらくしてしいちゃんがお腹の中にいることがわかったとき、




元夫が、「かあちゃん、子どもいらないって」




「子どもは芸術のじゃまになるって」




と言いました。




元夫の母親は画家でした。




私は1人でしいちゃんを産むことになりました。




それから30年。




しいちゃんに重い障害があったり、




母親にいびられたり、




出会いがあり、幸せな時期もあり、




でもやむなく別れたり、




病気をしたり、




他にもいろんなことがあって、




元夫のことなんて、思い出す暇もないくらい大変だったけど、




私の中には、許せない思いがありました。




(しいちゃんと私にこんなにひどいことをした人が、再婚して子どもがいて、幸せを掴んでいるんだろう)



このことをメールカウンセラーゆみさんに相談したときに、



「しいちゃんとしずくまさんにこんなひどい事をした人が、これからずっと幸せで、何もないとは思えないよ」



と言ってくれました。




神様は必ず見ていると、私は思います。




そしてもう1つ、



(あんなクズみたいな男と、どうして私は結婚したんだろう)



という、人を見る目がなかった、自分を責める気持ちでした。



私は自分のことを許せないでいました。




だから、元夫との結婚生活を送っていた頃聴いていたチューブを、




私は聴けなくなってしまいました。




持っていたCDも全て捨ててしまいました。




チューブを聴いたら、またあの寂しかった気持ちを思い出してしまいそうで。




昨年の終わり頃かな。




私はふとしたきっかけで、チューブをYouTubeで聴きました。




(やっぱりいいものはいいよな‥)




(チューブってやっぱりいいよな‥)




と思いました。




そしてチューブを聴き始めて、私は、




元夫と結婚した自分のことを許せた気がしました。



心が軽くなったのを感じました。




メールカウンセラーゆみさんに話をしたら、ゆみさんはとても喜んでくれて、



「良かったね、でもあまり無理はしないでね」




と言ってくれました。




それからチューブを時々聴く生活になりました。




元夫のことや、母のことは好きになることも、許すことも絶対ないと思うけれど、




元夫と結婚した自分のことは許すことができました。




チューブを聴いて、好きな音楽を聴いて、軽やかな毎日を送っていきたいです。




ガラスのメモリーズ。多分私が一番聴いた、チューブの曲。甘くせつないメロディーは、ギターの春畑さんの作曲。


前田さんの歌声もとても素敵で、よくカラオケでも歌いました。




冬のチューブの名曲の1つ。きっとどこかで。

ドラムの松本さんがかっこいい曲。せつないけれど、希望が持てる曲。