細かいことが気になってしまうしいちゃん。 | 明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

重度の自閉症しいちゃんだけど、とても明るい女の子です。
私もしいちゃんにたくさんパワーもらってます。
子育てにちょっと疲れてしまった方にぜひ読んでいただきたいです。

しいちゃんは28才の女の子です。



自閉症で知的障害があります。



明るくて笑顔がかわいい女の子です。


しいちゃんはスーパーでゼリーを買うのがお気に入り。



それとたまにおにぎりを買うのもお気に入りなのです。



おにぎりは帰りの車の中で食べることもあります。



しいちゃんはおにぎりのゴミを一度足元に置きます。



そしておにぎりを食べて、



家に着いたときに、



おにぎりのゴミを拾って、買い物をした荷物も持って、



家に入るのです。



そしてゴミはごみ箱にちゃんと捨てます。



先日のこと。



しいちゃんはごみ箱の前で、



「ゴミない!」と大きな声で言いました。



私はゴミを持っているしいちゃんに、



「しいちゃん、持ってるじゃん」と言いました。



しいちゃんは、



「ゴミない!ゴミない!」と繰り返しました。



そして私に詰め寄ってきました。



「くるま!」としいちゃんは言いました。



しいちゃんは、私に車に戻るように言いました。



私は渋々車に戻りました。



すると助手席の足元に、ゴミが落ちていました。



細長いゴミには、



「ツナマヨ」の一部分「ナマ」と書いてありました。





私はこんな小さいゴミがないことに気づいたしいちゃんに、



普通の人にはない感覚を持っていることを



改めて感じました。



こういう感覚を持っていることは、



几帳面とか、キレイ好きとか、良い面もあるかもしれないけど、



重い知的障害をもつしいちゃんには、



その感覚を活かしきれず、



苦しい思いをすることもあるんじゃないかなと思います。



でも日々を明るく元気に過ごしているしいちゃんは、



やっぱりえらいなと思いました。



「しいちゃん、これ?」とゴミを見せました。



「これ!」とゴミを受けとるしいちゃん。



今まで持っていたゴミと一緒にゴミ箱に捨てるしいちゃん。



「しいちゃん、えらいね」



とほめると、しいちゃんは。



「はあい、くんしゅ(おりこうになりますのこと)」



と言いました。



生きづらいこの世の中を、しっかり生きているしいちゃんは、



くんしゅ(おりこうになりますのこと)じゃなくて、



もう十分におりこうだと思いました。