鈍よりとした空



ギリギリにもってる天気だった






大槌の総隊長が


うちは雨でもやりますよ!と



今日はボランティアの参加人数もそれほど多くない


雨の日にと寮の内部の片付けを考えていたようだ






今日も現地にはミニバンで向かった



いつもの休憩場所に一足先にボランティアバスを待つ




程なく総隊長が到着


『この先に商店街がオープンしたんです↑』



バスと言っても今日はマイクロが一台


台数が少ない事もあって是非寄りたいとみんなで立ち寄る事になった





仮設のプレハブが矩の手に囲む商店街



パン屋に食堂に商店


プレハブの建設から通る度に俺も気になっていた所だった



昼のおにぎりはあったがせっかくなので商店でぶり大根をおかずに買った







今日の振り分けは



昨日の荷下ろしの続きを同じ二名のメンバーに頼み、

俺ともう一名で寮の中に入る



一般ボランティアさんも同じに二手に分かれる





寮内に入った俺らは2階の部屋に



中はベッドや机が倒れ戸を塞いでいたり


下には大量の砂が入り込んでいる



一般ボランティアさんは入れる部屋から片付け始める



俺らは僅かにしか戸が開かない部屋に入り込み
中の整理




カーテンを外して部屋内を明るくして、戸の周りの家具や砂を取り除く



戸を解放したら次の部屋に



中にはどうしても戸が開かない部屋がある



外部の状況をみて、隣の部屋の窓から壁伝いに侵入した





全ての部屋の戸を解放して下に降りた



屋上に声をかけると作業は順調だった


午前中には終るとの返事





総隊長からの依頼で今度は下の部屋に入った



下は受付と食堂がある



各部屋の天井ボードやベニヤが剥がれ落ちかかってる



落下の危険がある天井の剥がして、頭上の安全確保をして、後に一般ボランティアさんが入れるようにする




狭いスペースの受付には、棚や机と一緒に貸出の浴衣やタオル、シーツ等も散乱している


足元を片付けながら脚立を立て天井を剥がす



天井裏には大量の砂



剥がす度に頭から被る↓




屋上の作業も完了して午前中の作業が終った






小雨の中の作業



休憩の時間が寒い






午後には屋上のメンバーが2階の作業に合流

下の一般ボランティアさんの片付け隊は引き続き、部屋内から出た物を運んで行く




俺は天井剥がしを終らせ、食堂脇の調理場に入った




大型の冷蔵庫が2台倒れて部屋を塞いでいた



ギリギリの勝手口から出すしかない




ロープと角材を用意



冷蔵庫に角材を付ける


2階からメンバーを一人呼んで運び出す




長い角材で前後ろに籠屋スタイル



エイホーエイホーと担ぎ出すと、外に居た総隊長は大喜び!


自分の仕事としては当たり前の発想だが

ここではそれが盛り上がる

そんな楽しむ姿を見せる事

こんなアイディアを見せる事が俺達の出来る事だと思う







雨の中の作業はいつもより少し時間を早めて今日の活動を終えた





この場所を完了する事は出来なかったけど



危険な箇所を無くし
楽しく出来る活動の手助けが出来たと思う






ボランティアセンターに戻ると、来週に決まったベンチ作りの支度が気にかかる



明日一日時間が取れる俺は居残る事にした





今回の任務完了!



先に東京に戻るチームのメンバーを見送った…





………






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前回の出発前の事


遠野から連絡があった



電話の相手は足湯のコーディネーターさんから




この方とは、初めて陸前高田に来た時にお世話になり、それからの遠野でいろんな話をしてきた



俺はすっかりハードの活動
いつも周りにはそこで知り合った人やハードの隊長達

被災者に近いソフトのコーディネーターさんとの話は普段聞けない話が多い




実は俺、福島での体験から俺なりに仮設住宅に支援出来る事があるかもと相談していた所だった



電話の用件はそれとは別の話だった




今も仮設住宅の中で支援が届かない所があり
そこに足湯でない支援を提供したいと



その内容はベンチ作り!


今カフェなどの活動で、各地の中高生達からボランティアセンターに届いたベンチキットを作り仮設住宅に提供しているが


今回は仮設住宅の方々と一緒に作りたいと!



しかしこの方、木工は得意分野でなく、仮設の皆さんで作るには道具が足りない

そこで俺を思い出してくれたらしい




もちろん快く引き受けた



この件は日程調整をしてまた連絡をくれる事になっていた



せっかくの依頼に早く実行したいが、次回の準備を済ませたチームの活動と被らない日程を願っていた






月初め



11月のチームミーティング




少しメンバーが入れ代わった4人での遠野となった




今回のメンバーに現場の状況や準備した段取りを説明した






俺の車が来た事で、みんなと少し家が離れる俺は自分の車で現地集合



仕事で出発が遅くなり、早朝に遠野の駐車場でみんなと合流した





朝礼の前後に総隊長と打合せ



トランクいっぱいに持ち込んだ道具を軽トラに積み


うちらにあてがってくれたミニバンで大槌に乗り込んだ





現地ミーティングには参加したが、一日が短いボランティアの活動時間に他のボランティアさんより先に活動に入れるようにと総隊長に頼んであった




先ずは滑車を設置


後から下の片付けに入ってくれる一般ボランティアさんが来るまで下準備




屋上のうちら、下のボランティアさん


全てが配置に着いて本作業を開始した






若いメンバーが荷下ろし隊を名乗り出る



俺は残る瓦礫の解体分別隊



荷下ろしと片付け、順調に作業が進む



しかし屋上にある瓦礫の量が多い


ロープの荷下ろしと同時に、安全の確保をしながら投げ下ろしも開始





下の片付けをしてくれてるのは、総隊長の采配の学生さん達


少し体育会系か、屋上からの指示に大きな声で答えてくれる



本業の俺らに男子ばかりの学生さん





荷下ろしの方はチームの一人にすっかり任せっきり


下の学生さんとも上手く連携を取り安全に作業してくれてるようだが


信頼のある仲間と手分けにした上下の作業に、俺もつい手元に夢中になってしまう


上がるペースに何度も休憩を取る






昼を回れば終りが近いボランティア活動


やはり全てを下ろしきるには難しい




解体も進み、投げ落とせる物もかなり下ろしたが


細かく砕けた壁材や瓦等が残る



明日の予報の悪さが気掛かりだが

残りは翌日の作業になった





遠野までの帰り道


チームのメンバーだけの車内




作業が終れば楽しい仲間達


現場と同じに



きつい作業、辛い作業ほどあとの笑い話になる




そして今夜は



前回行けなかった遠野名物のジンギスカン!





今日の活動と最終日の明日へ向けて
ビールで乾杯↑




降り出した雨に明日中止の不安はよぎるが



気合いの入った仲間との心地好い時間



今日の充実感からか


東京よりも早く
遠野の夜が更けていった…





………







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ボランティアセンターの喫煙所



センターに居る時、煙草吸いの俺はよくここに居る!



総隊長やここで親しくなった人にも愛煙家が多く

ここにたまって来てはいろんな話や作戦会議をしたり



ここで、前回一緒に大槌で活動した呉服屋さんと一緒になり話をした





大槌にまだ困難な場所があり総隊長と見に行ったらしい




その話を聞いて、大槌の総隊長を呼んで相談


次回のチームの活動として明日現調に行く事にした




場所は大槌に道具等を置かしてもらってる大学の海洋研究所


その裏に研究生が泊まれる寮がある



海から数十㍍


その寮の屋上に津波の引き潮で住宅の屋根が乗っている



総隊長の話では手摺りの無い屋上の作業


一軒分の屋根がそのままに乗ってる事で、一般のボランティアでは危険だから入れられないとの事



屋上での作業、荷揚げ荷下ろしならよくある仕事と慣れている


大丈夫!うちらに任せて下さい!と引き受けた





翌日


今日は別動隊としてセンターの車で大槌に乗り込んだ




裏の仮設トイレの前にその寮があった



外階段の上のタラップで屋上に



いざ屋上に上がって驚いた!


屋根は形をそのままに瓦を乗せ、その下地も、その下の梁や桁まで付いたままだった


それにサッシの窓枠や家具



屋上の1/3に屋根、その周りに外壁や家財で屋上全てが埋まっていた




総隊長の話は、投げ落とす事も出来るが
瓦はそのまま割らずにロープで下ろしたいと


瓦の量を考えるとロープで手下ろしはかなりの重労働




滑車を付けての作業を提案した



今日はその為の下準備をする事に





メンバーは3人



すっかりうちらのコーディネーターになった呉服屋さんと、いつも活動場所に綺麗なトラック型移動トイレを運ぶ運転手さん




滑車は現場同様に足場に使う単管パイプで小さなクレーンのように親を建てる事にしたので当日に準備




先ずは足元を良くして、荷下ろししやすいように分別して滑車の設置場所の周りに集める




足元が良くなると3人で手渡しに瓦を外し積み上げた




瓦を取り除くと、俺はその下の下地をバラシ始めた



野地板を剥がし垂木を外す

桁と梁はボルトで留まっている



今日はいつも現場で使ってる腰道具に、使えそうな小道具も持ち込んでいる



わりかし新しい家だった為ボルトは簡単に外れる


が、木材が新しいので釘はかなりきいている…





ん?



まさに東大元暗し!



ここにあるしっかりした角材を使えば、単管パイプなど持ち込む必要はないぢゃん↑





早速、使い勝手の良い部材を拾い出して、屋上の縁に柱を建てる



屋上の縁に垂木で張り(バリ)をかって

そこから筋交いで柱を固定した



後は当日に滑車とロープを持ってくるだけ





屋上でバラした大きめの金属と木材は空地になっている海側に投げ落として、午後に一般ボランティアさんに片付けてもらう事になった





様子を見に来た総隊長



作業の進みを喜んでくれたが



今日バラした所と投げ落とした瓦礫



まだまだ屋上には多くの瓦礫が残る



時間の荷下ろしを考えればけして充分ではない





活動時間終了


他のボランティアさんが作業を終えて戻ってきた




目の前に見下ろす仮設トイレ


その列が切れるまで

皆さんに迷惑をかけないギリギリまで!





この日の作業終えた





終礼が終ってボランティアバスが出発する



隊長達と見送ると、時間の打合せをして帰路についた





センターまでの帰り道



助手席に呉服屋さんと二人



今日の話から次回の話


それから今のボランティアの話になった




遠野のボランティアセンターの引越し


これからのボランティアの在り方




それと最近行った福島の話

他の被災地の現状




今回の震災の範囲の広さ

ボランティアの活動期間の長さ


被災した各地にそれぞれの事情があり
長期に渡り膨大な数のボランティアにもそれぞれの考えがある



俺自身


それぞれに同調したり、反論する思いもある




正直に言えば


最近この先の自分の活動に
正しい答えがわからないでいた





提案なのか意見だったか



愚痴にも聞こえる話





優しく聞いてくれる少し年上のこの方に


そんなモヤモヤした気持ちを吐き出してしまっていた…








………









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