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Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

【ご訃報】

 

ブロともさんの記事で知ったのですが、1月14日、ブルース・リャン(梁小龍)さんがご逝去されたそうです。

 

報道によると、ブルース・リャンさんは以前から心臓を患っておおられ、深圳で亡くなられたそうです。

享年77。

 

ブルース・リーやジャッキー・チェンと並び「香港四小龍」の一人として知られたカンフーのスーパースター、ブルース・リャンさん、梁少龍(リョン・シウロン)さん…2024年には第1回アジア国際映画祭の功労賞部門でアジア映画カンフースター賞を受賞されたそうです。

 

私が観ているブルース・リャンさんの作品は実質、『カンフーハッスル』(2004年)、『軍鶏 Shamo』(2007年)、そして『ドラゴン・コップス 微笑捜査線』(2013年)の3作じゃないかと思います。

せっかくブルース・リャンさんが盛り立てた香港映画をこうして好きになっているのに…とても残念です。

 

謹んで追悼いたします。

 

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ファイティング・タイガー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも読んでいただき、ありがとうさんです…(*^-^*)ゞ

 

いろいろな映画を観ていかなアカンということで、昨日、18日、『ファイティング・タイガー』という作品を観ました…カチンコ

 

2013年公開のマーシャルアーツ・フィルムであり、アメリカ、中国、香港の合作映画ですね。

特筆すべきなのはキアヌ・リーブスの監督デビュー作だということです。

キアヌは出演もしてるんですが、ああ、こういう映画がやりたかったのか…と思いました。

 

公開から10年以上経過しているので、少し深めに内容を書かせてもらいますね。

 

まず、冒頭、シンプルな部屋で二人の男性がファイトしていますが…そのアジア人の方の男性を演じてるのはユ・スンジュンさんという韓国出身の方で、この方は米国の国籍を取得したことで「兵役逃れ」と非難され、その後、韓国に入国することを禁止されてるらしいんですよあせる

そのことのいい悪いはともかく、『ファイティング・タイガー』は韓国では劇場で公開されてないようなので、もしかしたら、そのユ・スンジュンさんの件があるのかもしれない汗

 

 

スン・チンシー刑事(カレン・モクさん)はドナカ・マークという人物と彼の組織を摘発しようと努めていたが、失敗する。

 

現実主義的なワン警視はスン・チンシー刑事にもう、その件は諦めるよう促す。

それでもスン・チンシー刑事はドナカ・マークを追うことを諦めはしない。

 

ワン警視を演じるのはサイモン・ヤムさんですが、出演時間はあまり長くありません。

 

 

一方、物静かな青年チェン・リンフーは、由緒正しい古いお寺でヤン師父(故 ユエ・ハイさん)のもと、太極拳の修行に精進していました。

 

チェン・リンフーは武術の大会に出場して、太極拳が優れていることを証明しようとしています。

実際、チェン・リンフーは試合で勝利し続けていました。

 

チェン・リンフーはしかし、仕事の面で恵まれておらず、収入の高くない配送のお仕事で地道に働いていました。

と、言っても師父のお寺さんには車で通ってるんですがねー。

車がないと行けないとこなのかな…。

 

ある日、ドナカ・マークという人から手紙が届き、警備のお仕事を世話してくれるのだという。

待ち合わせの場所に行ったら、無愛想な男性が車で待っていて、そのまま飛行機に乗せられて香港へ連れて行かれました。

かなり異様な雰囲気…。

 

連れて行かれたビルの中のシンプルな部屋に入ると、SFっぽく変な面接を受けて…いきなり、知らない男性とファイトすることになった。

 

準備してなかったのでそうとうやばかったが、チェン・リンフーは必死で相手の男性を倒した。

 

 

そしてチェン・リンフーはドナカと会い、彼からファイターとして戦うという仕事をやらないかと告げられるんですね。

でも、そういうのはちょっとやらないので、お断りした。

 

ところが、師父の600年続くお寺さんが地上げの標的となり、ほっておいたら土地も建物も奪われてしまうという事実が突きつけられる。

師父は諦めモードだが、チェン・リンフーは配送の時に知り合ったお役所で働くチン・シャという女性に相談し…お寺を改装して歴史的建造物として申請すれば、この問題をクリアできるのだという。

 

 

そこでチェン・リンフーはお寺の改修費のため、ドナカのオファーを受け…あのビルのあの部屋で、他の強い男性たちとファイトし、勝っていく。

ドナカは大きなお金を払ってくれて、お寺の改修工事も始まった。

 

チェン・リンフーがご実家のご両親に洗濯機やお酒を買ってあげるのはいいんですが、自分にも新しい車を買うんですよね~。

なんか急に無駄遣いっぽい…汗

 

 

そんな感じでドナカのビルで戦うことと、通常の大会での試合を続けていくチェン・リンフーでしたが…以前の彼とは変わってしまい、徐々に凶暴さを増し、荒っぽくなっていく…。

相手に怪我までさせて…「勝てばいいだろう」みたいな…。

 

師父はそんなチェン・リンフーを諌めるのだが、チェン・リンフーはもう止まらなかった。

 

 

しかし、ドナカがチェン・リンフーに命じる戦いは、より過酷で危険なものになっていく…という話。

 

といったところで、この映画についての詳しいことと専門家視点の評価は、是非、明石家いわしさんのブログで読んでいただきたいと思いますビックリマーク

 

いつものようにリブログさせていただきますね音譜

 

 

いわしさん、いつもありがとうございます~☆⌒(*^-゜)v

 

 

それで ―― 真相をネタバレしちゃうと、チェン・リンフーがドナカに命じられていたファイトはアンダーグラウンドなもので、富裕層を楽しませるための現代のグラディエーターのようなものだったのですね。

ドナカ・マークはそういう違法ことをやっていて、亡くなる人もいたので警察に目をつけられていたのでした。

 

私の考えですが、ペイ・パー・ビューで全世界に中継されているというけど、そういうのでそこまで大金が動くかなあ…と思ったのが正直なところです。

さいたまスーパーアリーナとかで大きな大会を開催するから、儲かるんじゃないのかなあ。

一部の富裕層にだけ見せて、それで巨額のお金が儲かるイメージはないなあ汗

 

しかしドナカの考えとして、ここ一番で負けるとファイターには「死」が待っているので…確かにテレビで放送したり、YouTubeで配信したりはできない汗

 

私が思い出したのはジャン・ルーシャーの主演作『エンジェル・バトラー 戦闘無双』(2009年)です。

設定はとてもよく似ている。

けど、『エンジェル・バトラー』よりも『ファイティング・タイガー』の方が面白かったと思います。

 

 

脚本はマイケル・G・クーニーさんという方が担当されていますが、監督はキアヌ。

 

準備は2008年に始まり、脚本の完成には数年を要したそうです。

また物語は、キアヌの友人でもあるタイガー・チェンさんの人生に一部着想を得ている ―― とのこと(えはてなマークどこらへんはてなマークあせる)。

 

とにかく、ようこうして映画を撮らはりましたな。

俳優もやる、バンドもやる、監督もやる、ホンマ忙しい上に慈善活動家としても有名なキアヌ。

監督した映画はカンフー映画という…こうして中国の映画人たちと中国で撮ったことからも、ガチでカンフー好きさんなのがうかがい知れます。

自分もカンフーをやっちゃってあせる

 

『ファイティング・タイガー』ですが、アクション映画だけど、「静と動」のようなものを感じる作品。

ファイトシーンは動だけど、それ以外のシーンは静なんですね。

そのメリハリはズバリ、私、好きでした。

 

普通に手堅い演出ですよね。

むしろ、演出的にはより特殊に…何というのかな…通常の娯楽作よりもジト~ッと異常にしてくれてて私は大丈夫だったと思います。

『ファイティング・タイガー』には、アート的なマーシャルアーツ・フィルムの可能性を感じたよね。

ただ、アクション映画として娯楽作を目指すなら、もうちょっとエネルギーがないとダメかなあ…。

 

生真面目な青年がお寺さんを守るために違法なファイトに身を投じていく…という流れはすごくいいと思うんです。

そういう話だと気づいた時、私もゾクゾクきました。

 

ただ、同じように違法ファイトと通常の武術の大会が繰り返される流れはちょっと単調に感じたし、後半、私は失速を感じました。

 

う~ん…戦いを繰り返す中で、徐々に暴力性を高めていく主人公の物語なので…対「敵」の構図として、憎たらしいヴィランとの戦いがちょっと弱いんじゃないかなあ…。

中盤は主人公の内省の物語が強いですし、敵をやっつけるだけのシンプルなアクション映画でもないんですよね。

 

この映画における「悪役」としてのキアヌですが…う~む、ちょっと弱いかなあ…。

憎たらしさが足りず、あまり怖くない汗

これだったら別に強くないけど、銃とか使ってホントに残酷な性格だったら良かったかな。

でもカンフーにも精進してきはっただろうし、自分の監督作でかっこつけて主役を演ったりせず悪役に回る人柄が謙虚ですね~。

 

 

絵的にもB級映画な安っぽさを感じたりしなかったんですが、それもそのはず、美術は種田陽平さんが担当されたそうです。

 

 

主人公のチェン・リンフーを演じたのはタイガー・チェン(陈虎)さん。

中国・四川省の成都に生まれ、幼少期に中国カンフーを学び、中国本土の全国ジュニア武術選手権で優勝。 

その後、キャリアを積むためにアメリカに渡ったが、そうとう苦労されたようです。

そしてユエン・ウーピンに弟子入り、『マトリックス』(1999年)、『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)、『キル・ビル』(2003年)などアメリカの作品でアクション監督、アクションクリエイターを務めることになったんですね。

 

私、タイガー・チェンさんが主役の一人を演じた『トリプル・スレット』(2019年)をシネマート心斎橋さんで観ました。

その時には正直、あまり印象はなかったんですが、『ファイティング・タイガー』はとても良かったと思います。

アクション映画の主役を演じるに値する俳優ですね。

 

チェン・リンフーは寡黙で感情を出さない青年。

そういう青年が当初はお寺さんを守るためという理由があるんだけど、お金のために危険なファイトをして、性格も変わっていくのが、あ~あ~あ~あ~あせるって感じでした。

タイガー・チェンさんはそういう人物を的確に演じられてましたよね。

 

太極拳の型ですか、やっぱり決まってますよね。

ファイトは痛々しくバイオレントですが、彼のアクションはホントかっこよかったです。

 

タイガー・チェンさんはその後、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年)にもゲスト出演されてますし、『マトリックス レザレクションズ』(2021年)にも出られてるんですね。

映画出演の最新作は『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年~)のドキュメンタリー・フィルム、『Wick Is Pain』(2025年)みたいです。

 

キアヌとは強い関係なんだと思います。

私もそろそろ『ジョン・ウィック』シリーズ完全制覇を考えねばなりません。

 

 

 

追記

いわしさんに教えていただいたんですが、タイガー・チェンさんの主演作、こちらもあるそうですひらめき電球

 

カンフー・トラベラー 南拳 (2017年)

カンフー・トラベラー 北腿 (2017年)

 

観たいですビックリマーク

 

 

 

 

特筆すべきなのは、ヤン師父の役でユエ・ハイさんが出演されていることです。

 

ユエ・ハイさんは2023年1月16日に81歳で亡くなられたんですが、こうしてきっちりしたアクション映画に出演されてて本当に良かったですよ。

 

ヤン師父はお寺さんでチェン・リンフーに稽古をつけるんですが、「強い」という説得力が非常にありました。

 

ユエ・ハイさんはこのあとも映画に出演されてるんですが、日本では未公開のようで残念です。

 

 

カレン・モクさんは『クローサー』(2002年)の女性刑事と重なる役ですな~。

キャスト的には3番手に位置するんですが、どうにも影が薄い…。

せっかく出演されたのにもったいないなと思いました。

 

 

けっこうな量のケータリングですよね~。

一人分かはてなマーク

 

カレン・モクさんの最新の出演作は中国で最高に大ヒットした、アンディ・ラウさん主演の『カウントダウン』(2024年)…この映画もまた観ないと。

 

 

サム・リーさんもホント小さな役で出演されてました。

 

 

勤め先に配達に来たチェン・リンフーに好感を感じ、彼に協力していくことになるチン・シャを演じるのはチン・イー(叶青)さん。

感じのいい女優さんでした。

映画もぎょうさん出てはりますが、中国のドラマで成功されてるようですね。

 

あと、最後の方でチェン・リンフーと対戦する凄そうなファイターとして、インドネシアのある有名な俳優さんも登場します。

でもホント、ゲスト出演って感じでしたね。

 

 

タイガー・チェンさん同様、キアヌはユエン・ウーピンさんとも絆が強そうですよね。

 

画像はおそらくユエン・ウーピンのチームでしょう。

今月1日、ユエン・ウーピンさんの弟さんのユエン・チョンヤン(袁祥仁)さんが亡くなられ、本当に残念でした。

 

 

せっかくキアヌが監督したカンフー映画だったのに、『ファイティング・タイガー』は興行的には惨敗だったそうです。

いい映画なのに…残念。

しかしアクション映画にはライバルも多いでしょう。

 

映画としては暴力的で凄惨なところもあり、苦手な方もおられるでしょうけど、私は良かったです。

ただ、感動したかということになると…そういう映画ではなかったですね。

 

 

でも最後、爽やかだったな~。

終わり方がすごく好きでした。

 

ということで ――

今日も読んでいただき、謝謝ビックリマークでしたキスマーク

拜拜☆⌒(*^-゜)v




ファイティング・タイガー


英語題:Man of Tai Chi
中国語題:太極俠
韓国語題:맨 오브 타이치


2013年製作/105分/アメリカ・中国・香港合作

公開
中国:2013年7月5日
米国:2013年11月1日

日本公開:2014年6月28日
配給:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

製片商 中國電影集團 萬達集團 Village Roadshow Pictures

監督 キアヌ・リーブス
製作 レモア・シバン
製作総指揮 ハン・サンピン
脚本 マイケル・G・クーニー
アクション監督 ユエン・ウーピン
撮影 エリオット・デイビス
美術 種田陽平
衣装 ジョセフ・ポロ
編集 デレク・フイ
音楽 チャン・クォンウィン

キャスト (日本語吹き替え)

チェン・リンフー - タイガー・チェン (浪川大輔)
ドナカ・マーク - キアヌ・リーブス (小山力也)
スン・チンシー刑事 - カレン・モク (浅野まゆみ)
ヤン師父 - ユエ・ハイ (土師孝也)
ワン警視 - サイモン・ヤム (魚建)
チン・シャ - チン・イー (下山田綾華)
スキニー - 平田康之
ゴン - ジュリアス・ブライアン・シスウォージョー (伊藤健太郎)
デ・ミン - サム・リー (増元拓也)
コメンテーター - ファン・ジャンシャン (    松本忍)
チタク - ユ・スンジュン
シェク・クワン刑事 - マイケル・トン (前田一世)
ギラン・サンジャヤ - イコ・ウワイス

ユエン・ウーピン

演員
角色 演員
Donaka Mark 基努·李維
陳林虎 陳虎
孫靖詩 莫文蔚
黃警司 任達華
楊師傅 于海
瘦子 平田康之
歐陽剛 李凱賢
德明 李璨琛
解說員 黃健翔
志達 劉承俊
青莎 葉青
碩琨 唐文龍
服務員 趙雨菁
Gilang Sanjaya 伊科·烏艾斯
律師 王驍

Cast
Keanu Reeves as Donaka Mark, the film's main antagonist
Tiger Chen as Tiger Chen Linhu
Karen Mok as Sun Jing Shi
Yu Hai as Master Yang
Ye Qing as Qing Sha
Simon Yam as Superintendent Wong
Sam Lee as Tak Ming
Michael Tong as Policeman Yuan
Iko Uwais as Gilang Sanjaya
Silvio Simac as Uri Romanov
Yoo Seung-jun as Chi Tak
Yuen Woo-ping as Man at fight club (uncredited)

 

 

【1月に観た映画】

 

5日 デュエリスト(2005年) NOWHERE 情け容赦無し (1999年)

8日 MUSA 武士(2001年) シルミド SILMIDO(2003年)

11日 墨攻(2006年)

16日 愛は波の彼方に (1999年)

18日 ファイティング・タイガー(2013年)