イ・チャンドン 4Kレストア | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

アンニョン…(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんです~キスマーク

 

 

 

先月から書きたい書きたい思ってたことを書かさせてもらいます。

発売されるブルーレイのご紹介なんですけどね。

 

 

 

Netflix、U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、dTVなど動画配信サービスを利用される方もホント増えて、また映画を観るためにテレビの契約もありますので、どうでしょうかはてなマーク

やっぱり皆さん、実感として、DVDやブルーレイって買わなくなってきてるのが実情でしょうか。

 

いえ、私も難しい用語に詳しくないのでおぼつかない書き方になりますが、要するにあのピカリと光る光ディスク、円盤を買うことが総合的に減ってるんじゃないかと考えてたんですよ。

 

DVDが出てきてもう30年近いんですか、その間、映画ファンの方々もたくさんコレクションされてきたと思いますけど、いかがでしょうか。

 

DVDやブルーレイは決して安くはないし、買うて集めたら場所もとる、何も買うて映画を家に置いとくことはない…ということになっていくように思うんですね。

 

映画は映画館で観るのが一番なのでそれは変わらないでしょうけど、DVDやブルーレイを買うことってどうなんだろうか。

DVDやブルーレイには「映像特典」があるのでそこはセールスポイントなんだけど…。

 

私自身は今はちょっと買ってません。

私の場合は韓国映画のDVDを集めましたけど、観ないで置いてあるソフトがかなりあるので、買うのは今、控えてます。

買ったものに対して律儀なルールみたいなものがあり、持ってるDVDやブルーレイはできるだけ満遍なく順々に観るようにする性分なんですが、それでも時間は限られてますのでねーあせる

 

それはともかく、DVDレンタルのお店が心配なんですね。

TSUTAYAさんがレンタルをやめてしまわれたようで、(レンタルビデオの時代から)昔はあれだけたくさんあったレンタルのお店がすっかり見かけなくなって…お店でいろいろ選ぶのが楽しかったんですけどね~。

 

時代の変化もありますけど、レンタルDVDさんはなくなってほしくないなあ…。

 

私はレンタルDVDさんに置いてなかった韓国映画を先に買っておくことにしてたんですが、レンタルDVDさんにある韓国映画については、何があるかチェックしてましたし、まだまだ観るべき作品があるんですよね。

 

ひとつ、最近、気づいたんですが「Amazonプライム・ビデオ」にはかなりの韓国映画が入ってきてます。

誰が観るのはてなマークというような作品もありますので韓国映画のファンはAmazonプライム・ビデオもチェックですよね。

それはもちろん嬉しい方の話ですよ。

 

私は10代の頃からCDやレコードを集めるのが趣味でしたので、あの丸い円盤たちに愛着があります。

レコードは逆に趣味人の方々の間で今、人気が復活してるようで、そうなると私のレコードもひと財産ですよ(売らないけど)。

 

DVD、ブルーレイの業界の現状はわかりませんが、やっぱり盤を作ってる会社で働いておられる方々もおられるでしょうし、光ディスクは光ディスクで存在しててほしいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで今夜の本題なんですが ―― 

7月3日

TWINさんからイ・チャンドン監督の作品の「4Kレストア」版のBlu-ray Discが4枚、発売になりますNEW

 

 

 

 

去年8月の『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』上映があったので、こうしてブルーレイが「4Kレストア」で再リリースされることになったんでしょう。

 

と言って私、「4Kレストア」というものを全く理解していないので…あせる

「主にフィルムで撮影された映画を、4Kクオリティでスキャンしデジタルデータに変換して修復する作業のこと」なんですか。

 

ともかく過去の映画が美しく修復されてるんですね。

 

発売になるのは『グリーンフィッシュ』(1997年)、『オアシス』(2002年)、『シークレット・サンシャイン』(2007年)、『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)の4作品です。

 

 

イ・チャンドン監督の映画監督デビュー作である、ハン・ソッキュさん主演の『グリーンフィッシュ』は1997年公開の作品なので、美しく修復された「4Kレストア」版で観るのが特に意味深い作品じゃないでしょうか。

 

私が持ってるDVDは、何かもう、ぼやけたような感じで、やたらと「古い映画」に思えてしまうんですよ。

1980年代の映画かと思ってしまう。

確かに、今観ると「古い時代の韓国映画」って感じなんですが…そうなると「4Kレストア」版で観たらどうなのかと、気になってしまう。

 

 

イ・チャンドン監督の映画作品って全部、「犯罪映画」の一面を持ち合わせているんですが、『グリーンフィッシュ』はヤクザ映画なんですよ。

 

軍隊を除隊して家に帰る列車で出会った美女に惹かれた青年がヤクザになっていくラブストーリーですね。

初めて観た時、「韓国のヤクザ」とはこうなのかと思いました。

ヤクザ役でムン・ソングンさん、ソン・ガンホさん、出られてます。

 

 

私にはむしろ、あとの作品の方が理解しやすく、『グリーンフィッシュ』こそ難解に感じたのですが…もちろん好きな作品ですよね。

 

 

 

そしてイ・チャンドン監督の3作目、『オアシス』。

内容については韓国映画ファンの方々には説明不要…ですよね。

 

 

私はDVDもブルーレイも、さらにサントラCDも持ってて、何度も観ている作品ですが、最初に観た時、驚いたなあ。

でも、何度も観てきてこの映画のお陰で私の中の偏見も徐々に拭われたようで、映画に感謝もしてます。

もちろん障がいのある方だからこう、だなんて先入観でいいように決めつけるなんて、よく考えたら愚かな思考です。

また、人から見て変に見えても、実はその人のことを知らないでしょ、というのも大切なことです。

とかく人間、人を上辺だけで理解した気になってる。

ホントは間違っても、人のことを簡単に決めつけちゃいけないのに。

 

『オアシス』なんか観てると、ホント韓国の俳優さんたちってちょっと特別なほど凄いですよね。

 

 

 

 

そして密陽(ミリャン)…『シークレット・サンシャイン』…なんて素敵な題名なんだ!!

 

この作品はDVDが売り切れて品薄だったので、買いたかった人たちは嬉しいでしょう。

 

 

イ・チャンドン監督は1984年()に5歳のご子息を交通事故で亡くされたそうです。

その経験がこの映画を…と考えると胸が苦しくなりますが、そんなご経験がおありなのに、この映画を撮られたことが凄いですよね。

むしろ、だからこそ撮られたのかもしれないけど。

 

この作品は私、もうずっと観てなかったので、また観たいなあ。

観ればきっと、心にいい作用があると思うんです。

 

※=韓国のサイトで見つけたイ・チャンドン監督のインタビューでは「1985年」と書かれていました。

 

イ・チャンドン監督の映画を日本語吹き替え音声で観るってイメージが私はなかったんですが『グリーンフィッシュ』と『シークレット・サンシャイン』には日本語吹き替え音声がありますね。

 

 

 

 

詩 ―― 『ポエトリー アグネスの詩』…この作品がイ・チャンドン監督の作品の中で一番好きかなあ。

 

残酷なストーリーですし、観るのが辛い場面もあるけど…『シークレット・サンシャイン』と同様、観たあとの気持ちは優しかったです。

 

認知症について、あまりブログでは書きたくないんだけど、どう書けばいいのかなあ。

認知症を患う当事者の方々のお心を想像するしかないんですが…時々、スーパーマーケットに行って、おそらく初期の認知症を患うご高齢の方を見かけることがあるけど、多分これまでの習慣と、そして今、何が必要か考えておられると想像するんだけど、何かできることはありませんかと言いたい気持ちになります。

だから人って哀しいんだけど…私は『ポエトリー』の世界に基づいていろいろ考えることにしてると思う。

それは人生を肯定的に考えることじゃないかと思います。

 

主人公を演じたユン・ジョンヒさん…去年の1月に亡くなってしまわれましたが、ユン・ジョンヒさんの演技を思い出すたび、映画を観ていなくても心打たれます。

実際、映画の撮影が始まった時、すでにアルツハイマーを患われていたようですが、本当に素晴らしい演技だと思う。

 

 

 

またイ・ダウィくんが仲間たちと同級生の少女に対し性犯罪を繰り返していた中学生の役なんですが、そのイ・ダウィくんの演技、姿がすごく印象深いんですね。

彼が演じたジョンウクは犯罪を犯すほどに(悪い意味で)行動的で仲のいいグループに属してはいるけど、問題に向き合えないのが子どもなんです。

おばあちゃんとも対話できず、とても未熟です。

しかしまたどこにでもいる中学生に見えるので、また人間ってものを考えるんですね。

彼は特別なのか ―― そうじゃない、と。

この映画の演技があるからイ・ダウィくんは私にとって特別な俳優さんなんでしょう。

 

で、最初の方に書いたことに関連してるんだけど、『ポエトリー』は私、持ってないのでブルーレイを買いたい気持ちがありますね。

買ったらきっと何度も観ると思います。

 

 

 

 

そして『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』上映の時、同時に公開されたドキュメンタリー作品『イ・チャンドン アイロニーの芸術』ですが、この作品は私は観てないので詳しく書けません。

 

今にして思えばせっかくドキュメンタリー作品を観ることに挑戦できるいい機会だったのに…。

 

 

新作を撮るごとに世界中から熱い注目を集める巨匠イ・チャンドン
その異色のキャリア、創作活動の原点となった生い立ちや家族との関係など、パーソナルな面まで明らかにされる長編ドキュメンタリー

 

 

そういったわけで7月に再リリースされるブルーレイと、イ・チャンドン監督について書かせていただきました。

イ・チャンドン監督は ―― 私がああだこうだ語るには難しい映画の監督さんなんですが、しかし、難しいという言葉でそれで終われるような映画ではないんですよね。

それが証拠に私はイ・チャンドン監督の映画が大好きなんですから。

 

娯楽的な韓国映画の主流とは違う監督さんですが、でも異端というわけではなく、韓国映画に名誉をもたらす世界で認められる芸術家ですよね。

そして日本の映画ファンの方々もきっとイ・チャンドン監督の映画が大好きだと思います。

 

イ・チャンドン監督は1954年4月1日生まれ、今年70歳になられましたけど、また映画を撮っていただきたいですね。

イ・チャンドン監督の映画がまたスクリーンで観れたら嬉しいことです。

 

それからブルーレイ、できたら買ってくださいね。

どの作品も名作だと思います。

 

ってことで今日もおおきに、ありがとうさんでしたキスマーク

アンニョン(^.^/)))