韓国映画 私の恋 (2007年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんです…キスマーク

 

12月中ももうちょっとブログが書けるかと思ってたんですが、あまり書けてませんヾ(´▽`;)ゝ

 

 

 

時間がある時、ザ・ポーグスなど、シェイン・マガウアンの音楽を聴いてたんですが…ライブ・レコーディングを聴いていると、ハッと「ああ、この人はもういないんだ」と実感することがあります。

悲しみより喪失感かな。

 

でも、クリスマスには皆様、「ニューヨークの夢」(1987年)を聴いてくださいね…♬.*゚

 

The Pogues - Fairytale Of New York (Official Video)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NEW上映中ですNEW

 

スイッチ 人生最高の贈り物

 

【公式】映画『スイッチ 人生最高の贈り物』オフィシャルサイト

 

 

 

 

 

キラキラ12月29日から公開ですキラキラ

 

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました

 

映画 『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』 公式サイト

 

 

 

 

 

キラキラ2024年1月2日から公開ですキラキラ

 

マイ・ハート・パピー

 

『マイ・ハート・パピー』 公式サイト

 

 

 

 

 

キラキラ2024年1月5日から公開ですキラキラ

 

コンクリート・ユートピア

 

映画 『コンクリート・ユートピア』 オフィシャルサイト

 

 

 

 

 

キラキラ2024年1月12日から公開ですキラキラ

 

セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編

 

映画 『セマンティックエラー・ザ・ムービー』 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の恋

 

 

解説 韓国のイ・ハン監督が、「永遠の片想い」「青春漫画 僕らの恋愛シナリオ」に続いて手がけた恋愛映画3部作の完結編。変わり者の女性チュウォンを愛する地下鉄運転士セジン、思いを寄せる先輩チウを飲みに誘ったソヒョン、コピーライターでシングルファザーのジョンソクに密かな恋心を抱く広告代理店勤務のスジョン、別れた恋人に会うため6年ぶりに帰国したジンマン。5組のカップルが織りなす恋愛模様を、豪華キャスト共演で描く。「韓流シネマ・フェスティバル2008ラブ&ヒューマン」上映作品。 (映画.com)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

12月9日でしたけど、『激動の1750日』(1990年)に続いて2007年の韓国映画、 『私の恋』を観ました…カチンコ

この映画の公開は韓国では2007年12月18日だったんですね。

 

『私の恋』…まず、イ・ハン監督の作品で私が観ていなかったこと、それからキャストにも惹かれていたので、前から観たかった作品です。

 

主要登場人物が7人で、「群像劇」というには人数が少ないかもしれませんけど、登場人物それぞれの「私の恋」が同時に描かれる作品です。

 

観終えて、やっぱり私はイ・ハン監督の映画は好きだなあ…と思いました。

 

 

彼女との思い出は 時にとても鮮明で

今 生きている瞬間が 夢のように思える

あの瞬間のように

思い出 それは風のようなものだ

いつ どんなふうに どこに吹くか 分からない

 

地下鉄機関士のチャン・セジン(カム・ウソン)はとっても個性的な不思議ちゃん少女イ・チュウォン(チェ・ガンヒ)と付き合ってるんですが、最初、二人の関係がよくわかりませんでした。

チュウォンはセジンとまだ正式には付き合っていないという考えなんだけど、彼女の突飛な行動に振り回されつつもセジンはそんな彼女を受け入れ、もっと関係を深めようと努めています。

 

実は他の物語と同時に描かれますが、セジンとチュウォンの物語は過去の出来事なんですね。

観客は後々、二人がどうなったのかを知ることになります。

 

 

ホントちょっとチュウォンが何考えてるのかわからないんですけど、彼女には彼女の世界があり、きっとセジンはそんな彼女独自の世界も好きだったのだと思う。

 

セジンとしてはもっと他の恋人たちのような関係に進みたいのですが、でも不思議ちゃんに振り回されるのに耐える「余裕」も彼は嫌がっていないようです。

チュウォンは人には思いつけないような自由な発想で行動しますが、そのことが後で大きな感動を呼びます。

 

 

パク・ソヒョン(イ・ヨニ)は「においだけで酔う」ほどお酒に弱いんですが、自分のことを覚えてもいなかったジウ先輩(チョン・イル)に少しでも接近するため、焼酎の飲み方を教わっていくことになります。

 

 

ソヒョンは前からジウ先輩のことが好きで、けっこう無理な計画で近づこうというわけですが、ジウ先輩がまたいい人で、このおかしな後輩の女の子に付き合ってあげるんですよ。

 

ソヒョンの願いが通じたか、何となく二人はデートするように…。

 

 

広告代理店勤務のイム・スジョン(イム・ジョンウン)は同じ社のコピーライターさん、キム・ジュンソク(リュ・スンリョン)が好きで、ジュンソクにもその気持ちを隠しません。

 

しかしジュンソクは妻を亡くした深い悲しみに囚われ、先に進めないでいます。

ジュンソクはスジョンの気持ちを鬱陶しがり、跳ね除けます。

 

 

ジュンソクには亡き妻との間にパダ(パク・チャンイク)という一人息子がいますが、お母さんが亡くなったので放任気味で、パダの生活がちょっと心配です。

 

 

時同じくしてキム・ジンマン(オム・テウン)…彼は昔の恋人に会うため、6年ぶりに韓国へ帰ってきました。

その間、どうも「フリーハグ運動」に精を出していたようで…ヒッピーはてなマークなのかなあ…はてなマーク

それっぽい人で世界中を放浪しつつ、フリーハグをやってきたようですね。

 

で、右手にタトゥーを入れてるんですが、それがどうも皆既日食の日付9月29日のようで…その日、彼は昔の恋人と再会する約束をしてるようなんですね。

 

ところが自分が使っていた携帯の番号が6年の間に人のものに変わってましてね…ジンマンとしてはどうしてもそれが困るというので、その番号の持ち主と会ったら…広告代理店勤務のイム・スジョンだったわけですよ。

 

でもスジョンも仕事柄、番号を手放すわけにはいかないし…と、居酒屋で飲みながら話していたら、ジンマンとスジョン、なんとな~く意気投合してお互いの身の上話なんかもすることに…。

 

 

そういった感じの映画で…前半から緩やかにいろいろあって後半、感動的なシーンが増えて、最後はかなり泣きました。

 

特にチャン・セジンとイ・チュウォンの物語は映画の中で比重が大きいですね。

しかし、各々のエピソードが最終的に同時に結末を迎えていくことで深い感動のある映画だったと思います。

 

パク・ソヒョンとジウ先輩の物語、イム・スジョンとキム・ジュンソクの物語なんかは、そんなに珍しくなく、よくあるものなのかもしれないけど、時間的にサラリと描くことで逆に気持ちが大事にされてたんじゃないですか。

私はそれらのエピソードもグッときましたね。

 

私思うに、エピソードごと、喜びや哀しみが一度にある複雑が、この映画の味わいじゃないかと思います。

それはある種、この世の現実的なあり方ですよね。

喜びを感じている誰かの近くで誰かが哀しんでいるのが現実ではないですか。

 

ただ『私の恋』、決して観たあと気が沈む映画ではありません。

そこがイ・ハン監督のテーマではないですか。

ラブストーリーとして理不尽さ、寂しさもあるんだけど、それすらも人生の中では大切な記憶なのではないかと…観終える時、優しさに包まれました。

 

 

カム・ウソンさんはイ・ジュニク監督の『王の男』(2005年)のチャンセン役だけでもう好きな俳優さんで…ドラマでは活躍されてるけど、映画への出演が途絶えてるので『私の恋』が観れてホント良かったですよ。

 

でも、なんか2021年のドラマ『朝鮮駆魔師』が2話で打ち切りになった問題で、また活動が停滞してしまったようで…また頑張ってほしいですねあせる

 

チュ・ガンヒさん…『甘く、殺伐とした恋人』もだいぶん狂ったような役でしたが、『私の恋』では自分の世界のある不思議ちゃんで…こういう個性派のキャラなのがまたいいんじゃないですか。

イ・チュウォンがTPOをわきまえずに寝てしまうのはナルコレプシーなのだろうか…はてなマーク

 

 

イ・ヨニさんもキュート、且つ、ちょっとヘンテコな乙女でいいんじゃないですか。

お酒に弱いのに飲むのはちょっと危なっかしいと思いますけど、可愛い恋で…。

 

 

ジウ先輩役のチョン・イルさん…あの『高速道路家族』(2022年)の一家のお父さんでしたが、違うな~、ぜんぜん。

この映画では大学生ですからね。

なんか、あまりにもいい人なので逆に大丈夫かとか思いましたけど、ジウ先輩のような方がやっぱりソヒョンにはいいですよね。

 

 

イム・ジョンウンさん…映画を観てる間中、どこかで見た人だなあ…って思ってたんですが、『愛してるから、大丈夫』(2006年)のあの女子高生でしたか!!

『愛してるから、大丈夫』の次の『私の恋』ではもう社会人。

 

私、スジョンがジュンソクの部屋に入り、飾ってあった亡き妻の写真や妻が描いた絵を見ながら、あの世の妻に話しかけるのが…ようそんなこと言うなああせると困りつつ、なぜか感動しました。

なかなかそこまで言う人もいませんし、最愛の人を亡くした人がそれを忘れたりしないのも当然だと思いますけど…しかし、ずっと悲しんでばかりではダメというのもわかるんですよ。

だからそれくらい強い気持ちで自分の方を向かせるのも愛かなあ。

 

映画では意外とあっさりとジュンソクさんの気持ちが動いたりするんですけどね~。

 

 

リュ・スンリョンさんは出番が多くないんですけど、特徴のあるオールバックが広告業界の人っぽくってかっこよかったです。

 


キム・ジンマンを演じるオム・テウンさん…素敵でした。

 

純粋な人ですよね~、キム・ジンマン…。

そんな人が世の中やっていけるのかと思うんですけど、逆にそんな世の中が捨てたもんじゃないのかなあ。

感じからしてジンマンは6年間、世界を旅しつつ、行く先々で例えば短期のアルバイトとかして暮らしてきたのかもしれないけど、そんな彼が至った一つの結論が「フリーハグ」だったんでしょうね。

 

テレビに取材された時のジンマンの感じからしても、彼は不器用で…でも人の目を気にせず、何かを目指している…。

彼には幸せになってほしいと思います…。

 

オム・テウンさんって複雑な役を演じることが多いですよね。

『私の恋』のジンマン役ではちょっと物足りないところがあったので、私はオム・テウンさんが出たドラマを観たことないんですけど、観たいものです。

 

 

イ・ハン監督の作品…キラキラ映画キラキラ

 

永遠の片想い 2002年 ★
青春漫画 僕らの恋愛シナリオ 2006年
私の恋 2007年 
ワンドゥギ 2011年 ★
優しい嘘 2013年 ★
戦場のメロディ 2015年 ★
無垢なる証人 2018年 ★
少し甘味があって:7510 2023年

 

=私が観ていた作品です。

 

あせる…『私の恋』の前に『青春漫画』を観ておくのが正解でしたかねあせる…また観ますヾ(´▽`;)ゝ

 

とにかく『ワンドゥギ』が大好きで…イ・ハン監督の作品にハズレなしと思ってます。

 

2013年の『優しい嘘』も観てるんですが、いじめを扱った映画として、第一印象としてきれいすぎるように思ったので、感想を書くのは後回しになってます。

また観返して書きたいものです。

 

 

 

 

イ・ハン監督の最新作は今年の8月15日(韓国では光復節ですね)に公開された『달짝지근해: 7510 HoneySweet』NEW

 

OMG 世界にこんな味がビックリマーク
今夏、甘くなった彼が来るビックリマーク
ってことで、お菓子研究員の人が主演のロマンチック・コメディのようですね。

 

主演はユ・ヘジンさん、キム・ヒソンさん、チャ・インピョさん、チン・ソンギュさん、ハン・ソンファさん、チョン・ダウンさん、イ・ジュニョクさん、ユン・ビョンヒさん、ヒョン・ボンシクさん、イ・ジフンさん(同姓同名の方がおられます)。

特別出演も豪華でチョン・ウソンさん、ヨム・ヘランさん、イム・シワンさん、コ・アソンさん、ウ・ヒョンさん…。

 

ユ・ヘジンさんの主演作もなんか久しぶりに思えてしまいますが、もし日本で公開されるのなら、待ちどうしいなあ~音譜

 

Honey Sweet (2023) 달짝지근해: 7510 - Movie Trailer - Far East Films


 

『私の恋』…とかく日進月歩と言いますが、2007年の映画で、何だか古く感じます。

しかし私はまた2007年頃の韓国映画がホントに好きでね~。

例に漏れず『私の恋』もラブストーリーで、非常に良かったです。

ホント埋もれてしまってはもったいない映画だと思いますので、観てない方はまた観てくださいね…!!

 

今日もおおきに、ありがとうさんです…キスマーク

アンニョン(^.^/)))



私の恋


原題:내 사랑 私の恋
英語題:Love, First


2007年製作/111分/韓国
韓国封切:2007年12月18日
日本公開:2008年10月4日
配給:エスピーオー

脚本:シン・ドンイク
監督:イ・ハン [第3作]
助監督:ナム・ドンヒョプ
撮影:イ・ジュンギュ
照明:オム・グァンウォン
音楽:キム・サンホン(New Joyful Sound)
美術:キム・ソンギュ
武術:ヤン・ギリョン

出演

カム・ウソン → チャン・セジン 地下鉄機関士
チェ・ガンヒ → イ・ジュウォン 4次元恋人
オム・テウン → キム・ジンマン フリーハグ活動家
チョン・イル → チウ 大学生
イ・ヨニ → パク・ソヒョン 大学生
リュ・スンニョン → キム・ジョンソク コピーライター
イム・ジョンウン → イム・スジョン 広告会社職員
チェ・ジョンニュル → 行旅(ホームレス)
パク・ヒョンジョン → チウン ジンマンの元恋人
ソ・シネ → ヘヨン
パク・チャンイク → パダ ジョンソクの息子
パク・ヨジン → ソナ
イ・ジェヒョク → ジェグク
キム・ヒョンジョン → ミジン 大学学生課職員
キム・ミンチェ → パダの先生
ホ・ソネン → ヘヨンの父
イ・ジョング → セジンの上司
ソン・ビョンヒ → 貨物車機関士
チョ・ムニ → セジンの同僚
パク・スヨン → セジンの友人1
チェ・ウク → セジンの友人2

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

 

 

 

12月13日 夜の女王(2013年) マイウェイ 12,000キロの真実(2011年)

12月14日 スイッチ 人生最高の贈り物

12月16日 パラサイト 半地下の家族 モノクロVer.(2019年) ラブリー・ライバル(2004年)

12月18日 毒戦 BELIEVER(2018年)